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Elmarit-M 28mm f/2.8 ASPHを一年使ってみた感想

夏時間に入り、毎朝起きるのが少し辛い感じになっています。1時間という微妙な時差は、意外と生活のリズムを狂わせます。これまでの経験では、だいたい1週間ぐらいで慣れてくるので、もう少しの辛抱です。

昨年4月にライカが全商品の値上げをしました。その前に、滑り込むようにElmarit-M 28mm f/2.8 ASPHを購入しました。ライカは、今年の4月1日も値上げするらしいです。Elmarit-M 28mm f/2.8 ASPHは、私が購入した時よりも$200アップになりそうです。ガソリン価格は上がっても原油価格の動向で下がることはありますが、カメラやレンズは上がったら上がりっぱなしです。そうなると、必要ならば早めに買ったほうが良いですね。

さて、そのElmarit-M 28mm f/2.8 ASPHを迎えてから1年が経ちました。私は50mmが最も好きな画角ですが、その次が28mmです。そのため、ほぼ毎日LEICA MP 0.72に50mmを標準装備とし、合わせてElmarit-M 28mm f/2.8 ASPHを持ち歩くという2本体制を、この一年間続けています。おかげで、メインのレンズになると思って購入したSummicron-M 35mm  f/2 ASPHは、ほとんど防湿庫で過ごすという状態です。ただ、レンズ一本だけという場合は、あえてSummicron-M 35mm  f/2 ASPHを持ち出すようにしています。そうしないと、折角のレンズが勿体無いですからね。

サイズ感

コンパクトなライカMボディにコンパクトで軽いレンズは、トータルパッケージングとして理想的だと感じています。明るいレンズを持っていても、大きくで重ければ持ち歩くのが億劫になります。このレンズは、そういう心配は皆無です。そのため、シャッターチャンスは広がります。このレンズの最も大きな強みではないでしょうか。

使い勝手

大きなフォーカシングタブのお陰でピント合わせがとても楽なので、被写体に集中して構図を作ることが可能で快適です。レンズフードのお陰で、ファインダーがケラれますが、穴が設けられているので問題はありません。レンズフードを外せば、コンパクトなサイズのおかげで、28mmの画角でもファインダーはケラれません。

ビルドクオリティ

ビルドクオリティは、さすがにライカという質の高さです。特に絞りリングの適度なトルクがあるクリック感は絶妙です。さらにフォーカスリングも素晴らしく滑らかです。現行モデルのレンズフードは金属製なので、これもビルドクオリティの高さを感じさせてくれます。

画質

非常に優れた現代の光学系のため、画質には全く文句ありません。私は殆どモノクロームフィルムで撮影しているので、カラーでのレビューは出来ませんが、少なからず高い解像力と切れ味は見事だと感心しています。歪みがしっかり修正されており隅々までシャープで、ボケはかなり滑らか、フレアやゴーストも殆どもありません。35mmフィルムカメラで使うには、必要十分と言えます。一方、無個性な描写かも知れません。オールドレンズ的な個性を期待すると、それには応えられないでしょう。

まとめ

Elmarit-M 28mm f/2.8 ASPHは、コンパクトなサイズながら高い解像力と切れ味が特徴と言えると思います。さすがデジタル時代のレンズです。開放値F2.8は、若干頼りないですが、実際に使うと2.8以上の絞りでほとんど撮影しているので問題ありません。むしろコンパクトでいつも持ち歩けることが、写真を撮る上で最も大切なことだと思います。ストリートスナップを中心に撮影する人には、お勧めのライカ純正レンズです。また、現行ライカレンズのラインナップの中では、最も手が届きやすい価格というのも嬉しいです。(それでも高価ですが、、、)

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