リバーサル ブローニーフィルムで撮ったOld Car City
クラシックジャンクカーの聖地、Old Car CityでPlaubel Makina 670のシェイクダウンしたとき、KODAK Tri-Xだけではなくリバーサル ブローニーフィルムでも撮影しました。撮影したのは2月9日ですが、The Darkroom(CA州)に郵送で現像を頼むため、撮影済みフィルムが数本貯まるまで待っていました。返送は費用がかかるので、節約のため数本まとめて現像を依頼しています。そのため、仕上がりを見るまでに時間がかかってしまいました。
フィルムは、初めて使うKODAK EKTACHROME E100です。手元にフィルムが届き、早速ライトテーブルに並べて鑑賞しました。
いやいや、びっくり仰天です。ルーペで覗くと、その中に別の世界があるような感覚に見舞われます。カメラを使って、世界を封じ込めてしまったのです。ポジフィルムの魅力の一つは、ライトテーブルの上でルーペで覗くという行為ではないでしょうか。AI生成画像で様々な写真が生み出される現在において、このフィジカルな行為は大きな価値があると思います。写真展を開くならば、大きくプリントするだけではなく、あえてポジフィルムをライトテーブルの上に乗せて、ルーペでのぞいてもらうというのもアリだと思います。
今回は、撮影順に10枚の写真を並べてみました。リバーサルフィルムはラティチュードが狭いということで露出に気を使いましたが、大外しは無かったようで安心しました。3枚目は微妙に外していますね。
ネガフィルムと比較して、リッチな色彩と透明感は素晴らしいものがあります。また錆びたボディやそれを覆う苔や草、葉っぱなどが織りなすテクスチャーの表現もゴージャス。色彩については、剥がれた塗装の下から見える下地のビビットな赤が印象的です。
Plaubel Makina 670の奥行き感がある描写と相まって、リバーサル ブローニーフィルムの写真が最高です。
カメラ:Plaubel Makina 670
レンズ:NIKKOR 80mm F2.8
フィルム:KODAK EKTACHROME E100
現像:The Darkroom
スキャン:CANON EOS 5D Mark IV / EF 100mm f/2.8L Macro IS USM / Intrepid Compact Enlarger
出力:Adobe Lightroom Classic