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合衆国宇宙ロケットセンター (アラバマ州観光)
今日はアラバマ州にある合衆国宇宙ロケットセンター(U.S. Space & Rocket Center)に行ってきました。ここは、ヒューストンのジョンソン宇宙センターや、フロリダのケネディ スペースセンターと比較して地味な存在と思われますが(勝手に自分が思っているだけ?)実はロケット開発において中心的な施設でした。
この施設は、ビジターセンターと訓練施設があり、ロケットおよび宇宙探査機に関する調査研究機関のマーシャル宇宙飛行センターから車で12分くらいに位置しています。アメリカのロケットの生みの親と呼ばれているウェルナー・フォン・ブラウン博士は、マーシャル宇宙飛行センターで、アポロを月に送ったサターンVロケットなどの開発をしました。日本人宇宙飛行士の毛利さんも、ここで訓練を受けたとのことです。
今年は、アポロが1969年に月に入ってからちょうど50年目となる記念すべき年です。この施設でも、50周年を記念する企画が行われていました。私は1969年生まれなので、「Man On The Moon」には勝手に親近感を感じています。企画展では、ソ連との宇宙開発競争からケネディ大統領が月を目指す宣言へ至る経緯、自由民権運動やベトナム戦争による反戦運動といった米国内での様々な社会的背景、また月に行ったことで普及したカラーテレビなどの展示があり、人類が月に降り立った時の時代を肌感覚で知ることが出来ました。
下の写真は、ソ連との宇宙開発競争を1909年まで時系列で示したインフォグラフィック。月に到着するまでは、ソ連に押されっぱなしだったのが分かる。
この施設は、何たってフォン・ブラウン博士がこの地で開発したサターンVロケットです。フリーウェイからもそびえ立っているサターンVロケットの勇姿が見えます。ただ、これは原寸大の模型とのことです。
本物のサターンVは、館内に横たわって展示されています。その迫力に圧倒されるだけでは無く、三段式のロケットが分解して並べているのでロケットの構造も見て理解することが出来ます。
ブルーの細いリングは、ジャイロシステムやコンピューター(何とメモリーはたった112KB !)が格納されている重要パーツ。館内にいる白衣を着た係員が説明してくれました。この人たちは、何とNASAを引退した本物の研究員です。その人たちから直接説明を聞けるのも貴重です。
外には、スーペースシャトルのパスファインダーが展示されています。ロサンゼルスのエンデバー(カリフォルニア・サイエンス・センター)と違って、屋外でかつロケットに搭載されています。これはこれで迫力がありました。
この施設はキッズフレンドリーで、小さな子供が遊べる場所がいくつか用意されており、2歳の娘を連れて見学しても楽しむことが出来ました。こういう細かな配慮は嬉しいです。
記念にマグカップとクリスマスツリーの飾り物を買いました。ここでしか買えないものということで、U.S. Space & Rocket Centerの文字が入っている商品を選びました。
冬休みは、フロリダのケネディ宇宙センターに行きます。アポロ月到着から50周年を引き続き楽しみたいと思います。