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マグニファイヤーを導入
歳を取ると様々な身体的機能が衰えていきます。これはどんな人でも避けられない現実でしょう。その中で、衰えが激しいのが目です。もともと近眼だったのですが、最近は老眼が進んでいます。もう、遠くも近くも見えない状態です。
そんな状態なのに、何を好き好んでレンジファインダーという最も眼にパフォーマンスを要求されるカメラを使っているのか、自分でも不思議になります。ゾーンフォーカスを使えば良いんだ、という強がりもあります。デジタルM型ならば、背面モニターを使ったり、電子ビューファインダー ビゾフレックスを使えば、衰えた我が眼をサポートしてくれます。しかし、折角M型を使うならばレンジファインダーにこだわりたいというのが正直な気持ちです。
そこで導入を考えたのが、ファインダー像を拡大するアクセサリー、マグニファイヤーです。日本出張の時、ヨドバシカメラでライカのマグニファイヤー、1.25倍と1.4倍をLEICA M10-Pに装着して試してみました。ファインダー像が拡大されて、ピント合わせが楽になることを実感しました。しかし、¥47,300と大人気ない価格です。在庫もありません。
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白羽の矢が立ったのは、LIGHT LENS LABのマグニファイヤーです。ライカの半額以下で購入できますし在庫もあります。ただし、1.4倍しかありません。1.25倍でも十分かなと思ったのですが、選択肢が1.4倍しかないので仕方がありません。思い切って購入しました。
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Leica M10 以降は付属の専用アダプターリングを介して装着します。それ以前は、アダプターなしで装着します。アダプターリングはM10-P側に付けっぱなしにすれば、本体をMP 0.72と相互に運用できます。
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早速、M10-Pに装着してみました。50mmのブライトフレームがファインダー内いっぱいになります。視度調節も付いています。目が弱った私を優しくサポートしてくれます。アイカップによるフィット感も良好。アイカップは、予備も付属しています。
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感動的なのは、エルマリート 135mm f2.8を装着した時です。ゴーグルとマグニファイヤーのブーストで50mmと同じく、ブライトフレームがファインダー内いっぱいになり、二重像合致のエリアもかなり拡大されています。これは、エルマリート 135mm f2.8を積極的に使いたくなります。見た目も、ゴーグルと相まって兵器のような凄みを感じさせます。ただ、露出計がやや見えにくいです。
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といわけで、エルマリート 135mm f2.8で撮影してみました。レンジファインダーにおいて、135mmのレンズでピント合わせにストレスを感じさせないのは大変素晴らしいです。
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記事の内容とは関係ありませんが、60年代のライカレンズのデザインはマッシブで重厚感がありとても格好が良いです。
ということで、マグニファイヤーの力を借りて、レンジファインダーをこれからも楽しんでいきたいと思います。マグニファイヤ〜!(限界LOVERS風叫び)