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スチールリム、フィルムでの感想 <週末自家現像>
今回は、フィルムカメラのLEICA MP 0.72でSummilux-M 35/f1.4 Steel Rim 復刻版を使ってみた感想です。ちなみに、フィルムは最後のTri-Xです。今後は、FOMAPAN 400とILFORD HP5+となります。KODAKは高価なので、少し寂しいですが、現時点では今後Tri-Xを購入することは考えていません。
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まず、最初の一枚は娘です。キッズヨガの教室で、カーテン越しの窓際に立ってもらい、f2.8で撮影しました。柔らかい光を描写するには適しているレンズです。しっかりと解像しており、髪の毛やズボンの生地のテクスチャなど質感を捉えています。
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これはf2で撮影しました。椅子の背もたれに反射した柔らかい光の描写が、お昼前のゆったりした時間を表現しています。
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天井から吊り下げられたランプにピントを合わせて、f2.8で撮影しました。情報量が多いですが、雑多な店内の雰囲気を丁寧に描写しています。
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これらは、開放f1.4で撮影しました。開放だと外光やネオンの光がホワッとさらに優しい描写となり際立ちます。デジタルでは全体的にベールに覆われたドリーミーな描写になりましたが、フィルムだと割と普通に撮れています。
カラーフィルムならば、このレンズの特徴をもっと生かせるかもしれません。とくにCineStillのカラーフィルムで撮ると、面白い効果が期待できそうです。
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カメラをぶら下げてフォトウォークしていたら、「いい男がいるぞ。撮ってくれ」と声を掛けてきた男性が、自慢のタトゥーを見せてポーズを取りました。お礼を言って遠慮なく撮らせていただきました。黒人のリッチな肌の質感をしっかり描写しています。
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デジタルでは、最近の高性能レンズの解像感と異なる優しい描写が際立ちますが、フィルムだとスチールリムの独特な特徴はあるものの思った以上にしっかり描写してくれました。このレンズを積極的に楽しむならば、あえてデジタルで使うのが今どきなスタイルかもしれません。ということで、このレンズはLEICA M10-Pの常用レンズにします。
カメラ:LEICA MP 0.72
レンズ:Summilux-M 35/f1.4 Steel Rim -reissue-
フィルム:KODAK Tri-X
現像液:Kodak HC-110 希釈率H
停止液:水
定着液:TF-4 ARCHIVAL RAPID FIXER
水洗:水
水滴防止剤:Kodak Photo Flo 200
スキャナー:Plustek OpticFilm 8200i SE
スキャンソフト:SilverFast SE Plus 9