単体露出計を3ヶ月使ってみた。
2月に単体露出計GOSSEN STARLITE 2を導入して約3ヶ月が経過しました。今日、露出を測ろうとしたらバッテリー切れになったので、この機会にざっくばらんな感想をまとめます。
いつも一緒
Peak Design everyday sling 6Lに、フィルムカメラ一台、交換レンズ一本、単体露出計という組み合わせで毎日持ち運んでいます。今日のフィルムカメラはLEITZ minolta CLで、さらにRollei 35Sも入れました。
サイズはそれなりにあります。Rollei 35Sと比較すると気持ち的には2倍の大きさです。ただ、プラスチック筐体なので重さは気になりません。
プラスチッキーなボディからドイツ製らしい質実剛健な感じはしませんが、ちゃんとドイツ製です。
操作性
とても簡単です。私のような単体露出計初心者でも、説明書を読めばすぐに使えるようになります。最近の露出計は多機能への対応からタッチパネル式が多くなっていますが、STARLITE 2の物理ボタンによるシンプルなユーザーインターフェースは、フィルムカメラに通じる直感的な操作性でとても好感が持てます。
機能
この露出計のユニークな機能としてゾーンシステム対応が挙げられます。このゾーンシステムの計算は初心者には難しいですが、この露出計を使えば容易にできます。私が購入した動機は、まさにここにあります。セコニックのL-858Dも「ゼロ目スケール」というゾーンシステムに近しいの機能があります。ただ、説明書を読むとちょっと複雑な操作が必要でした。そのことから、STARLITE 2を選びました。ただ、L-858Dは、STARLITE 2よりも多機能です。特に、ハイスピードシンクロや専用トランスミッターを使ったフラッシュ光電波トリガー機能は魅力的です。露出計からGODOXなど外部ストロボを直接操作し測光できます。とはいえ、ストロボを使う機会はあまり無いのと、STARLITE 2でも簡単にストロボを測光できるので大きな不満ではありません。
スッポトメーターは1°と5°がありますが、いつも使うのはゾーンシステムで使う1°だけで、5°は使ったことはありません。あとは入射光式を使っています。本来は、5°が最も汎用性あるはずなので、使ってみたいと思います。
バッテリー
3ヶ月しか持ちませんでした。これは他のレビューでもありましたが、ちょっと短いですね。単三電池1本なので、まあしょうがないですね。
得られたもの -露出感覚とビールのお供-
当然ですが、露出の大外しが無くなりました。さらに効果があったのは、自分の露出感覚が少しずつ機能し始めたことです。この天気ならf8でシャッタースピード1/500かな、と考えながら計測し実測値との差を都度把握するため、だんだんと感が備わってきます。カメラ内露出計に頼ってきた時と大違いです。この調子ならば、露出計の無いM3なども使えます。それまでは、露出計の無いカメラなんて無理無理と思っていました。
ビールを飲みながら、STARLITE 2を使って「ひとり露出当てクイズ」もできます。見えている風景の一部の露出をイメージして、STARLITE 2で答え合わせというエキサイティングなゲームです。ビールのお供に最適というのは、さすがドイツ製ですね。しかし、アルコールのおかげで露出感覚がISO100ほど上がります。