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【ラブライブ!】リコが使う万年筆のモデルは?

別ジャンルのオタクを掛け持ちしていると、きわめてニッチなシーンが気になることがある。
たとえば、「幻日のヨハネ」第9話のこのシーン。

リコちゃんがライラプス(デカい犬)のメモを見せている場面。作画が安定していて、「リコちゃんかわいいなぁ」とか「リコちゃん、ライラプスをこんなかわいく描けるの!?」なんて感情が湧いてくるが、私が気になっているのはそういったものではない。

リコちゃんが使っている万年筆、なんかモデルあんのかなぁ…である。

そう!!!私はラブライバーであるとともに、万年筆沼の住民なのだ!それゆえ、アニメや映画などで万年筆が出てくるとついつい目で追ってしまう。
最近だと「シン・ウルトラマン」の調印式の場面で万年筆が登場し、映画そっちのけで「クリップの水玉からしてパイロットのやつだな、フォーマルな場だから742か743かな」などと妄想していたオタクである(ついて行けてますか?)

そして今回、ラブライブ!の作品で万年筆が登場した。リコモデルが解析できれば、ぜひとも手にしたいではないか。作画にあたり若干の差別化はされていると思うが、近しいものが見つかればぜひ。


…と言ったはいいがコレ、本気で解析するほどのものでもない気がする。
理由は単純明解。

軸が真っピンク!ペン先以外ピンクって…現実では非常に稀なパターンである。
「万年筆」と調べて見てもらうと分かるのだが、少なくともクリップは金か銀の装飾がされている。いやクリップまでピンク一色って…。私は作画ミスを疑っている。
よって、万年筆には力が入っていないことは明白。モデルなど存在しないのではないか?

と思ったがまあ、今どきモデルなくして万年筆は描けないと思うので諦めず探してみることに。
まずGoogleの画像検索にかけてみる。すると、「モンブランのNo.221では?」との答えが返ってきた。なるほど…それは私も疑っていたところだ。ちょうど持っているので(え?)、比較してみよう。

これは1970年代ごろに作られたモデルである。今や1本10万円をくだらない、高級万年筆ブランドの「モンブラン」。これは元々安価かつ多く流通していたおかげで、中古だと数千円で買える手頃な1本だ。  
うーむ、たしかにキャップはよく似ていると思う。ただ、軸とペン先はまったくの別物。リコモデルは持ち手の部分が段差になっているが、No.221にはそれがない。また、モンブランは舶来ブランドであるため世界観に合っていないと思う。

しかし、リコモデルほど段差になっている万年筆もそうない。キャップをはめ込むために段差を設けているわけだが、これがキツいと手に食い込んで痛い。「段差がエグい」と悪評のある万年筆にパイロット社の「コクーン」があるが、これでもなさそう。

https://www.pilot.co.jp/products/pen/fountain/fountain/cocoon/

だが、No.221とコクーンを組み合わせたらちょうどよくなるような?2本のあわせ技でピンク一色にすればパクリにはならないだろうし、もっとも妥当な線かもしれない。でも、わざわざレトロ万年筆のNo.221を選ぶこともないだろう。

というわけで引き続き国産万年筆を見てみることに。すると、「ん?!これが近いのでは?」と思える一本に行き着いた。
それがパイロットの「グランセ」

https://www.pilot.co.jp/products/pen/fountain/fountain/grance_2/
https://www.pen-house.net/item/40010.html

なるほどリコモデルと細部は異なるが、基本的な造形は似ている。むしろ、丸パクリはご法度なわけで、「微妙に似てない」方が似ている、と言えるのではないか。
もうひとつの特徴として、グランセのピンクカラーは「サクラ」と命名されている!まあ他にも桜色の万年筆はあるのだが、それらと比較すると造形はもっとも近い。これは結構近いところに来ているのでは!?

というわけで、わたし個人としては「リコモデルはグランセ」と結論つけることにした。ただ、万年筆は廃盤や名も無いモデルが非常に多く、把握しきれていないものも多い。確定するには先達の意見が必要になるだろう。
そしてグランセは真っピンクじゃない。それに関してはもう、諦めよう…。

最後に。

なにやってんだろう…。


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