もじゃランド

ラブライバー。万年筆好き。日々のしょうもないことを書いていこうと思います。

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最近の記事

【万年筆】デッドストック探訪 その1

これは、万年筆のデッドストックを探しを行った日の話。案外面白かったので書き留めたい。 デッドストックとは、「売れ残り」「長い間倉庫に眠ったままの商品」を指す。「不良在庫」「死蔵品」とも。 需要がなかったとみなされるかもしれないが、巡り合わせが悪いとか流行に乗れなかったといった理由で忘れ去られたものもあり、それらはヴィンテージとしての価値が高い。「見つかっていなかった」だけの新品が眠っていることがあるのだ。 万年筆のデッドストックには現行品と異なる魅力がある。 まず、昔の

    • 【万年筆】もったいなくて使っていない2本

      私にとって万年筆は書くためのツールである。集めるため、眺めるために買い求めることはほとんどない。手に入れたのなら使っていきたいと思っているし、常にその役目を持たせるつもりである。 しかし、手に入れたはいいが、想像以上に貴重であったがために「これを私が使っていいのだろうか…?」「インクすら飲ませたくない…」と怖気ついてしまうものもある。いずれ使わねばならないと思いつつも、私にふさわしくない、あるいはクセが強すぎて使うに及ばず、眺めるだけとなってしまう。 今回はその一部として

      • 【万年筆】カスタム845使ってみた(レビュー)

        もうすぐ値上げするので遅きに失した感が満々だが、急いで書き進めたい。 前回、無理をしてパイロットのカスタム845を買ったことを報告した。 今月、すでに何本か万年筆を迎えていたが、拡大を続けるコレクションを前に本気で反省。考えを改め、「ジジイになるまで使い続ける一本を、真剣に悩んで買おう!」と思いたつ。こうして、条件に合うカスタム845を迎えた……というわけだ。 カスタム845は現在、88,000円(税込)である。今年の初めに値上げをしてこの値段だ。昨年までは55,000

        • 【万年筆】至高の一本を求めて…(カスタム845)

          昨日(9月23日)万年筆の日だった…! 数少ない万年筆のイベントにおいて、この日だけははっきりとお祝いできるのに……ここのnoteを更新できなかった! いや、知ってはいた。昨日、文具屋に行っていたので、なんかそういう日であることだけは掴んでいたのだ。ただ、別の用事に気を取られていて執筆まで手が回らなかったという言い訳。雰囲気だけ味わおうと一応、色彩雫を買った。セーフ。 さて、今月は私の誕生月でもある(知ったこっちゃない)。 生まれてこの方、もう何度も祝ってもらったため興

        【万年筆】デッドストック探訪 その1

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        • 万年筆のこと
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          【万年筆】WANCHER「誠エボナイト」のレビュー

          このたび、WANCHER(ワンチャー)の万年筆「誠エボナイト」を入手したのでレビューしたい。 ワンチャーってなに?まず、「ワンチャーってなんだよ」と思っている方もいると思うので説明。 ワンチャーは大分県に本社を置く、筆記具・腕時計の製造および卸業を営む会社である。名前の響きや漢字で「萬佳」と書くことから、中国の会社か?と思われるかもしれないが、実は日本の会社なのだ。 しかも、大分でも割と外れたところに本社がある。地方ベンチャーといっても差し支えない。ぜひ応援してあげよう。

          【万年筆】WANCHER「誠エボナイト」のレビュー

          【万年筆】なぜ集めてしまうのか?

          集めているつもりはないのについ買ってしまい、いつの間にかモノがたまっている……という経験はないだろうか。 それはまるで、磁石にくっつく砂鉄のよう。手を突っ込んだらびっしりと集まってきて、自分でも少し引いてしまう。俗にこれを「沼」というのかもしれない。 私にとって万年筆関連(インクやノートを含む)がそれにあたる。万年筆を使いはじめて間もないが、安いものからそこそこお高いものまで、数十本は手元に置いてしまっている。 信じてほしいのだが、私は万年筆をツールとしか捉えていないため

          【万年筆】なぜ集めてしまうのか?

          【文房具】ノートを衝動買いした話

          ノート(ブロックメモ)を4冊も買ってしまった。 240ページ分である。受験生ならば当然のことだと思われるが、当方文具マニアのおじさんである。そんなに使わないというか、現在進行形で拡大を続けており、眠ってしまった数十冊のノートが棚の一角を占拠している。 そんな状態でありながら、ノートを4冊も買ってしまった。 いや、そんなはずではなかったのである。 当初の予定では、「ブロックメモを見繕う」ことを目的としていた。 かつてロディアのNo16を愛用していたのだが、使い切ってから

          【文房具】ノートを衝動買いした話

          【万年筆】地味なLAMY「studio(ステュディオ)」を語りたい!

          以前、私が初めて買ったLAMYの万年筆は「studio(ステュディオ)」だと書いた。 万年筆マニアが聞くと、「珍しいな」と思われるかもしれない。 確かに、LAMYの代表作であるサファリやアルスター、LAMY2000などと比べるといささか地味で渋い。これら完璧なプロダクトを押し除けてまでステュディオを買おうとする人は稀だろう。いま振り返るとそう思う。 私がステュディオを買った理由は至極単純。 まだ万年筆の知識がなかった頃、リサイクルショップにて3,000円で売っているのを

          【万年筆】地味なLAMY「studio(ステュディオ)」を語りたい!

          【万年筆】セーラー万年筆「TUZU」のレビュー

          ※サムネイルは独身男性が戯れに描いた絵です。 このたび、セーラー万年筆の新作「TUZU」を迎えたので簡単にレビューしたい。 今回はちょっと辛口なのでセーラー信者には不快な内容になると思う。あらかじめご了承願いたい。 TUZUの特徴(簡単に)・ボールペンと万年筆の同時リリース。 ・首軸にくぼみがあって握りやすい。 ・筆記角度を調整することができる。 ・コンバーター付き。 総じて、初心者に向けて作られたものだと思われる。万年筆にある面倒な所作やルールを取っ払い、魅力を存分に

          【万年筆】セーラー万年筆「TUZU」のレビュー

          オタクと趣味特技

          これはもうウン年前のこと…… 「やばい!趣味も特技もない!」 私は焦っていた。 当時大学4回生、絶賛就活中。履歴書を書く段階で詰まったのはここだった。 一応、教員免許を取得見込みだったので資格面では引きがある(と思っていたが、「すぐ辞めるのでは」と思われて案外邪魔になることが多かった)。しかし、書ける趣味も特技もない! いや、本当はあるにはある。パズドラとラブライブ!である。 書けないって。今では「ガクチカ(学業以外で力を入れたこと)」などとくさいフレーズでリア充を促

          オタクと趣味特技

          【万年筆】パイロット、セーラー値上げ!について思うこと

          8月1日、「国内3社」と呼ばれる万年筆メーカー・パイロット、セーラー、プラチナから値上げの知らせが届いた。若干足並み揃えてる感は否めないが、気にしないでおこう。 プラチナは主にボールペンの値上げであり、万年筆はノーダメージ。万年筆使いに影響があるのはパイロットとセーラーとなる。 内容については多くの文具系YouTuberなどが話していると思うが、一応見ていこう。 セーラーセーラーは9月1日から実施となる。 値上げは2年ぶり。賃上げや情勢不安などを考えると妥当かもしれない

          【万年筆】パイロット、セーラー値上げ!について思うこと

          【万年筆】推しインクが推しインクになりました【蓮ノ空】

          タイトルだけだと何言ってるか分からねーと思うが、私も分からない。 ずいぶん前のことだが、イメージ万年筆を買ったことを報告した。 私の好きな楽曲「眩耀夜行」。 そのジャケットのイメージに合う、ワンチャー万年筆「カレイド」の青波を買ってしまったのである。 先ほどの記事を引用してみよう。 これを書いて半年以上経った。 この万年筆、4色ボールペンより太くキャップを回す回数も多いため、取り回しは良くない。しかし、黒い万年筆ばかりの中でひときわ目立つため、思わず手に取ってしまう魅

          【万年筆】推しインクが推しインクになりました【蓮ノ空】

          【万年筆】ラミーのサファリとアルスター、どっちがいいの?

          LAMYの人気モデルといえば「サファリ」である。 軽量で握りやすいデザイン性、ペン先の交換や分解洗浄ができるメンテナンス性が好評で、初心者からベテランまで幅広い支持を集めている。 私もそれなりに万年筆を買ってきたが、サファリの本数が一番多く、使用頻度も高い。贅を凝らした一本もよいが、何も気にせず書き散らしたいときなどはこれに限る。さすがに滑らかさ、しなやかさは金ペンに劣るが、インクフローが潤沢でサラサラと書ける。鉄ペンの硬い書き心地もいいものである。 また、類似モデルとし

          【万年筆】ラミーのサファリとアルスター、どっちがいいの?

          オタクと批判精神

          私は「全肯定オタク」ではない。 「全肯定オタク」といえば、公式の供給に対し否定的な意見をしないオタクを指す。 それはそれでよい。趣味なのだから、わざわざ粗探しやネガティブな発信をするまでもない。また、嫌なところを見つけると界隈ごと嫌になることもある。考えるのはやめだ。 しかし、私は我慢ができない。 よくないと思ったらよくないなあ、と言ってしまうし、「あなたたちは、微塵も悪いと思わなかったんですか?あれを見て?」なんてひねくれてしまう。本当に性格が悪いというか、人生で不利に

          オタクと批判精神

          【万年筆】腐ったインク

          万年筆のインクは、少しケミカルな匂いがする。 そんなに強い匂いではなく、鼻を近づけるとかすかに絵の具のような香りがするものが多い。つまり、気にするほどのものでもない。 しかし、私が持つインクボトルの中で、ひとつだけ強烈な臭いを放つものがある。これがもう、「かすかな〜」「絵の具の〜」とか言ってられないほど、臭いがキツイのだ。 今これを書くにあたり、フタを開けて臭いを嗅いでみた。すると…… 「ゔっ……ヴェッ……」 もう言葉にならない。むせ返って吐きそうになった。書き終えた

          【万年筆】腐ったインク

          【シャーペン】クルトガダイブのレビュー

          クルトガダイブを買ってしまった。 衝動買いである。 たまたま店先に並んでいるのを見て、「クルトガダイブ売ってんじゃん!買わないと!!」と思い、商品札を握りしめて買いに向かったのだ。5,000円もするのによくないねぇ。 今回の衝動買いレベルは尋常ではない。 私は基本的にシャープペンシルを使わない。筆圧がものすごく弱いからである。シャーペンだとうっすい細い字になってしまう。罫線に負けて読めないため、普段は鉛筆や万年筆ばかり使っているのだ。 それなのにクルトガダイブは買った。

          【シャーペン】クルトガダイブのレビュー