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【偏見】Liella!にハマるオタク、虹ヶ咲・蓮ノ空にハマるオタク

以前、SNSで「Liella!と虹、蓮のファン層はあまりかぶらない」という議論が起こったことがある。同じラブライブ!シリーズなので「いやどっちも好きだわ!」で終わる話かもしれないが、私は「それ、みんな体感としてあるんだな」と、興味深く感じた。
シリーズ推しも少なからずいる。しかし、グループごとの応援比重は人によると感じる。
現在のコンテンツ供給量では、全てに全力を注いでいると間違いなく破産する。そして何より、イベント被りが容赦なく起こるため追いきれないのが現実。だから人それぞれの配分、優先順位があるはずだ。

というわけで、ファン層の違いについて簡単ではあるが見ていこう。ただしLiella!から入ったとか、虹蓮から入ったという方はその限りではない。では行こう。

Aqours

キャラ寄りかキャスト寄りか?といえば、どちらでもないと思う。
昔はけっこう、キャラ売りだった。アニメ方面の供給が多すぎたのだ。ファンミやCLUBでキャストのグッズやコンテンツが展開されることに「珍しい!」と思ったのを覚えている。
旗色が変わったのは、劇場版が公開されてから。それからはアニメでの展開が難しく、Aqoursはキャストが引っ張る形となった。前例のない冒険を重ねる中で、実写MVやアニメ準拠でないライブなどを開拓していったのである。キャスト寄りというよりは、そうならざるを得なかったのだろう。

よって、古くからのファンはAqoursから分化すると思う。

虹ヶ咲

キャラ寄りである。
虹ヶ咲は二次創作の数が圧倒的に多いことで知られる。たぶん、「あなた(侑)」の存在があるのがデカい。他作品でのプロデューサー、トレーナーにあたる、自己投影できるキャラがいると作りやすいのだろう。キャラは個性も国際色も豊かで動かしやすい。
また、キャストを声優界のホープや売れっ子で固めており、ラブライブ!声優の括りに入れるのに違和感がある。虹ヶ咲が実質デビュー作、ブレイク作でも他作品でハネてラブライブ!声優のイメージがなくなる方もいる。キャストよりファン側が遠慮しているのかもしれない。

Liella!

キャスト寄り。
これはもう、公募によるものが大きい。いちファンがキャストになり、舞台に立つ…このスター性を無視できるはずがない。特に伊達さゆりさんの輝きは凄まじく、太陽の代用になりそうだった。
また、全体的にビジュアルが強く、ダンスにも力を入れているためパフォーマンスがかなり映える。楽曲もアニソンらしからぬ洒脱さで、ライブシーンをかなり意識していると思われる。フェスにもよく出る。
あと、アニメが微妙でキャラの魅力を描ききれていないのも…ゴニョゴニョ。有志のイラストも他作品と比べればキャストのものが多い。

蓮ノ空

キャラ寄り…と思うのだが、キャスト寄りとも言える、微妙なラインである。
基本的にキャストは黒子に徹しているのだが、そのキャラ付けにおいてはキャストの好み、特性が多分に反映されている。つまり、これまでのキャラの動きにキャストを添わせる「シンクロ」ではなく、キャラがキャスト、キャストがキャラという「リンク」となっている。
とはいえ、このコンテンツではキャストがキャラより優先されることはないだろう。よって、キャラ寄りとする。

何が言いたいか?

偏見に基づくが、Aqoursから入ったラブライバーがLiella!メイン、あるいは虹ヶ咲と蓮ノ空メインに分化するのは不思議ではないと思う。

要は、何をじっくり見たいか、感じたいかの違い。キャストやオシャレパフォーマンスを見たいならLiella!、キャラや世界観を濃く感じながら、その延長でライブを見たいなら虹蓮…といえる。

分化は完全に好みによるもので、優劣があるわけではない。たとえるなら、バルキーがエビワラー、サワムラーに進化するようなものである(そしてカポエラーも少なからずいる)。
……いや、「ゲームならエビワラーの方が不遇じゃん」とか、そういう話をしたいのではないですからね。あくまで好みや傾向があって、価値観に沿った選択をしているというだけ。メインがあるからといって、サブを見捨てているわけでもない。エビワラーだって蹴り技を使えるし、サワムラーも殴れる。

これまた肌感覚で恐縮だが、Liella!推しの多くは人が好きである。キャストの生き様や輝きに魅了される例のほか、オタクとの交流を楽しむ例も多く見受けられる。Aqoursや虹の頃からその傾向があったのかもしれないが、Liella!は人好きの欲求をかなり満たしてくれるので顕在化しやすい。キャストやライブシーンが強いこと、聖地が原宿でオタクの数が多いことが一因だろう。肌感覚です。

一方で、外伝推しはオタク気質が強いかもしれない。膨大なコンテンツの中から情報を拾い上げ、咀嚼し、組み立ててからまた何かを作ったり…と、己の感性と向き合う時間が長い。私の身の回りもなぜかクリエイターが多い。特に蓮は制作物を直接、積極的に評価してくれるので頑張れる側面もあるだろう。

そしてAqoursが落ち着く場所と言われるのは、どちらでもあり、どちらでもないからだろう。なんだっていけるのが強みである。

私のタイムラインの範囲だけの偏見で見つめてみたが、もちろん当てはまらないこともあろう。人間だもの。でも、おおむね合っていないこともないだろう。見たんだもの。分けたからどうというわけでもないが、人に勧める際の指標にはなりえると思う。

皆さんはどのタイプ?

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