【リンクラ】念願のラブライブ!予選

ラブライブ!というものに、ひどくモヤモヤしてきた。アニメなどで描かれる、大会としてのラブライブ!に、である。

アニメで描かれるそれは、実体が曖昧である。無印とサンシャイン‼︎では年に2回あったが現在は冬季のみ。時系列も参加資格もはっきりしない。都合よくねじこめるよう、固体でなく液体や気体にしているのだろうか。
また、大会としてはほとんど結果のみが描かれ、なぜ勝ったのか、なぜ負けたのかがはっきりしない。1つか2つのグループに焦点を当てているためやむを得ないのだが、結果だけでは説得力に欠ける。我々にラブライブ!を応援する余地はない。

タイトルに冠しながら、今まで不明瞭で都合よく扱われてきたラブライブ!に、私はモヤモヤを抱えていたのだった。

しかし今回、蓮ノ空(リンクラ)にて「ラブライブ!予選」を目撃できるという!10年目にして、初めての出来事である。いよいよ、大会に切り込む時がきたのだ!
…まあ、これも「ユニットごとの参加ができている」など、よく分からないルールではあるのだが。今年はそうなのだろう。来年は分からない。結局都合がよいのかもしれない。

もともと予選は動画形式だったと思うが(よく分からん)、今回は撮影の様子をスクールアイドルコネクトで見ることができた。私たちはスクコネを通して応援できるというわけだ。

予選はライブの2部、竜胆祭(蓮ノ空の文化祭)の後で行われた。ユニットごとに1曲だったので、30分くらいで終わり……なのだが、動画なら当時のコンディションや状況が考慮されないので、まあまあ不利だと思う。

念願のラブライブ!予選!10年待ち望んだ、私が見た感想は…

すみません、よく分かりませんでした。

記念すべき日をフイにしちゃったよ!!!

いや…竜胆祭含め情報洪水が起きていたため、頭がパンクしてしまった。私は、新曲という激流の前に、ただただ転がるしかない川底の石だった。
むしろ、あの短時間で歌詞を読み取れていた人はバケモノだと思う。決して流されない、川底の大岩なのか?あなたたちは。とにかく、私は「分からない」という気持ちだったことを素直にお伝えしたいと思う。

だから、雰囲気でしか語れない部分もあるのだが。
歌詞の詳しい解説(1stアルバム曲のアンサーとなっているとか)は任せるとして、ユニットから感じ取れたのは「気迫」。絶対受かりたい、全力をぶつける、という気持ちが溢れていたように思う。
…そりゃ当然だけどね!でも、そういった熱感を初めて感じられたのである。つまり、勝つべくして勝つグループとはこういうことだ、ということが。

ラブライブ!のような点数のつけにくい競技なら「空気感」はものすごく重要だ。圧倒的パフォーマンスもさることながら、場の空気を支配する熱量や勢いは順位を左右する。M-1なんかを見ると分かりやすい。
アニメでも勢いを感じることはできるが、それは後追いだったし、外野からである。ところが今回、予選会の熱の中に入ることができた。ライブをまじまじと見ながら、

「おい…今年の蓮ノ空、仕上がってんな!」
「これいけるんじゃないか?」
「全員通っていてくれ!!」

と、実況できたのが嬉しかったですわ。

新曲も仕上がっていたなぁ。とにかくテンポが早い。よく噛まずに歌っていられるな、と思うほど。歌詞を含めこれまでの活動と練習の全てを練り込んだ、ユニットの集大成だった。

これも、彼女たちの活動を見てきたからこそ分かることだ。ラブライブ!時空で推しを応援している人は、こうして1年を追いかけ成長を見届けているのだろう。私もついに、それが出来ているのだな。つくづく、1校しか追えないのをもどかしく思う。

ラブライブ!予選をオーディエンスとして見ることができたのは大きな収穫だった。
まあ、ラブライブ!のルールとしてはまだまだ曖昧なものがあるかもしれない。
しかし、やっつけのような形で勝敗が決まるのではなく、勝利へと進んでいく瞬間と空気感……その一端を垣間見ることができた。蓮ノ空優勝を後押しする、泥の1人である自覚が芽生えた瞬間だった。

本日、結果が出た。なんと、全ユニット通過!また厳しい競争にさらされるのだが、今はひとまずお祝いとしたい。おめでとう!

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