【スリーズブーケ】「素顔のピクセル」全3曲の勝手な感想【ありがとう】
本日、スリーズブーケ3rdシングル「素顔のピクセル」がリリースされた!
収録曲の一部は数ヶ月前から聴いていたので、けっこう待った感じがするなぁ。でも、その分発売までのワクワクが止まらなかった。
この感覚、中坊の頃に初めて買ったCD、マクロスFの「ライオン」「星間飛行」に匹敵するものがある。…やべ、年がバレる。
で、ぜひ聴いていただきたいのだが。
ありがとう……
それしか思い浮かばない。正直言って、シリーズでも屈指の出来栄えである。3曲ながら、ワクワクしたりホロッとしたりキュンとしたり、感情を揺さぶられる傑作だ。
今回は、3曲のインプレッションを書いていこうと思う。
その前に…
本編に入る前に、予備知識から。
スリーズブーケの曲は「耳にすっと入ってくる」「すぐ歌えそう」といった意見があり、私も同意するところである。それだけ歌詞がキャッチーで物語性があるといえるのだが、私はもうひとつ、歌が基本的に1つのキーワードとシチュエーションで構成・展開されているのがデカいと思っている。
たとえば「水彩世界」ならキャンバスと空っぽの自分、「眩耀夜行」なら花火(祭り)デートと七夕といった具合だ。そこから外れはしないので、歌詞が「地に足ついている」というか、「こちらに降りてきている」というか……上手いこと言えないのだが、たいへん咀嚼しやすい。
このキーワードというものを分析しつつ、感想を述べたいと思うのでなにとぞ。
素顔のピクセル
まず、タイトルにもなっている「素顔のピクセル」から。
キーワードは、題名にもあるくらいだからそりゃ「ピクセル(画素)」である。本来はコンピュータやカメラなどに使うが、目に焼き付けるという意味だろう。
そこに「日々の生活を大切にしよう!」というシチュエーションがプラスされているよう。「ピース!」がキャッチーなフレーズとして用いられているが、「青春を謳歌している気持ち+写真を撮るときの定番ポーズ」と考えると、よーく練られているんだな……と感心しきりである。
また、これは伝統曲である。つまり歌い継がれてきたものなのだが、これを作った何期目かのスリーズブーケが、本当に学校生活が楽しかったんだろうなと思えて良きかな。それが今の花帆ちゃんにもようやく馴染むようになってきたということか。
さて、個人の話となるが「素顔のピクセル」はリリース前からたいへんよく聴いている。
Fes×LIVEで2回披露されているし、1stツアーでも両日聴いた。めっちゃ楽しかったです。特に振り付けと歌詞と歌声とメロディが大好きなんだよなぁ。視聴動画もめちゃくちゃ漁った。
そして、ライブグランプリでもうんざりするほど聴いた。これはちょっときつかったです。サークル対抗戦だったから楽できないのでね。
リリース前から悲喜こもごも(?)こもった楽曲となっていたのは否めない。だから、早くCDで出て聴きたかった。すでに大好きになってしまったのだ。
そして待ち望んだ音源を聴いたときに、なんだか泣きそうになってしまった。
あれほど聴きまくって慣れっこな曲なのに、ちょっと不思議だと思ったほどである。
その理由を考えてみたのだが、この曲が上のように、自分の中でもう悲喜こもごもを抱えているからだと気づいた。
ものすごく楽しい思い出もあるし、嫌な記憶もある。それから少し日が経った今、改めて聴くと懐かしいアルバムを開いたような気分になった。
「楽しいも大切も大好きも そこにある一瞬を永遠にしよう」
これだよこれ!色々な一瞬が蘇ってきたということだな。
あんまり曲の感想言ってないけど(苦笑)、大好きな曲のひとつです。
シュガーメルト
キーワードは「砂糖」。そこに秋デートのシチュエーションである。
砂糖はもどかしい距離を表現するのに使われている。「喉までは出ている」を「口の中で消えてなくなる」と、ホロホロと溶ける砂糖菓子に見立てた繊細な表現には舌を巻く。
さて、これを聴いた第一印象は、
「シュガーメルトだ……」
だった。
もう少し詳しく言うと、
「メロディと歌詞だけで、どうして曲名通り『シュガーメルト』を作れるんだ…?」
ということ。確かに砂糖がとろけるような、甘くて切ない感覚をどうしてここまで完璧に仕立て上げられるのか。ふつう、味覚で感じるものだぞ。それを聴覚で再現し、「シュガーメルト」のタイトルに異論を挟ませないのは本当にすごい。
そしてこの曲は「フルで化けた」と言われることが多い。
私もそう思います!!
試聴動画だと、「センチな想いを抱える子」というイメージで、もしかしたら片想いなのかな?などと思ったりしたものである。
だが、全然違う!全然違うよ!
2番から、本音を伝えきれない2人のいじらしい駆け引きが始まるんだよ!!
もおぉ〜…なんなの?めちゃくちゃキュンキュンしたよぉ〜…。私が人生で初めてラブコメを読んだ時のこそばゆさとトキメキ、「キャッ…///」と乙女みたいな声を出しながら読んだときの日を思い出した。
私の話はいい。
2番では、通り雨。相合い傘で相手が肩をぶつけた……という体で身を寄せる。
「紅葉色へと耳まで染まった 今わざと魔法使ったでしょ?」
か、かわいすぎるだろ…この時私は「キュー///」とネズミみたいな声を発していた(気持ち悪い)。
相手も相手で素直じゃなさそうなのが見て取れる。そもそも、デートに行くくらいなのだから確信めいたものはあると思う。でも、言えないんだよなぁ。
そして最後!
「私だって魔法使えるもん」
「君が大好き。」
絶句。
これ、最上級のラブソング。おれ、そう思う。
幸せになれよ!!!!!!!じゃあな!!!!
素顔のピクセル、千変万華とすでに披露されていた最強曲のカップリングということで不安視された向きもあるが、負けず劣らずの胸キュン最強ラブソングでした。
千変万華
「千変万華」は、ラブライブ!予選で披露した曲である。
キーワードは「万華鏡」だと思うのだが、個人的には「珍しく、キーワードがない」と解釈している。というのも、歌詞に万華鏡要素があまりない。
どちらかというと、内容は「これまでのこと」についてのアンサーであることが多い。
この曲は「水彩世界」「Reflection in the mirror」を受けた歌詞となっていることが指摘されている。
たとえば「水彩世界」の
「下手くそすぎる未来図と タイトルのない感情と 未完成な自由を描いてた」
に対し、「千変万華」では
「放課後の教室で描いた未来 タイトルも決まった『新しい私』」
とある。半年前は未知ゆえの期待と不安があったけど、今は自信に満ちているという、成長要素を取り込んでいるのである。つまり、これまでと今の思い出という、移りゆく美しさを万華鏡に託しているのだ。
私たちは「万華鏡というワードを与えた。私たちとあなたたちの歩みを、心の中で映してみないか?万華鏡のように。」と言われているようである。
やだやだ!なんか私、考察班のようになってるんだけど!
それはともかく、スリーズブーケの歩みを、ともに歩んできた我々の中に投影させるような歌詞とつくりになっているのは違いないと我思う、故に我あり。よって、真剣に追ってきた人……胸に映す映像が多いほど刺さりやすいのではないかと思う。
だが、過去を匂わせるだけではない。それを踏まえた未来への歩みと決意をスリーズブーケは描いている。
「隣に君がいれば 頑張れる気がしてる また」
そう、これからなんだよなぁ。
私は千変万華のことを「、の曲」だと思っている。読点の曲、です。
読点は文章の区切りに使われるのだが、終わりに使われることはない。後ろには文が続く。つまり、「千変万華」は「~~~だったんだよね、これからは~」という、ひとつの区切りと新たな始まりを意味しているのだろうと思ったりしたのである。
藤岡弘、さんも「『我未だ完成せず』との意味を込めて」読点を付けているらしいですからね。かっこいいね。スリーズブーケも「今の到達点、そしてこれから」を描いたと想像します。
正直、個人的にはこの曲について聴くと万感の思いになってしまって「えーっと……何が言いたかったっけ(苦笑)」となるので、あまり感想を綴れない…。でも、いい曲だよなぁ。
感想
ありがとう……
本当にそれしかない。
いつも最高を更新してくる蓮ノ空は脅威だ。いったい、いつ落ち着くのか。
ここまで勝手に考察してきたが、あなたにも新しい発見があれば書いた価値はあるのかな……と思う。「そうは思わない」と思うのもまた発見なり。
このシングルも、これから出るDOLLCHESTRA、みらくらぱーく!のシングルも大切に聴いていきたい。