【万年筆】推しインクが推しインクになりました【蓮ノ空】
タイトルだけだと何言ってるか分からねーと思うが、私も分からない。
ずいぶん前のことだが、イメージ万年筆を買ったことを報告した。
私の好きな楽曲「眩耀夜行」。
そのジャケットのイメージに合う、ワンチャー万年筆「カレイド」の青波を買ってしまったのである。
先ほどの記事を引用してみよう。
これを書いて半年以上経った。
この万年筆、4色ボールペンより太くキャップを回す回数も多いため、取り回しは良くない。しかし、黒い万年筆ばかりの中でひときわ目立つため、思わず手に取ってしまう魅力がある。書き味も悪くないので、いまだに現役バリバリだ。
さて、推し曲の「眩耀夜行」であるが、最近は披露の機会に恵まれない。直近のライブでも外されていたため、もうしばらく聴いていない感じがする(半年以上やっていないらしい)。まったくもって寂しい限りである。
しかし!7月末に行われるオンラインライブにて、披露される可能性があった。ちょっと遅い七夕のイベントだからである。眩耀夜行を初披露した時と同時期かつ同じ会場で、ライブも似たようなコンセプトであるから、今回が限りなくふさわしい機会である。
私は大いに期待していた。ここでやんなきゃ、もう聴けないでしょう!
が。
披露されなかった…。
もう二度とやらないのだろうか。思えば、ペンライトを振るタイミングだなんだで、取り扱いがちょっとめんどくさくはなってきているのだ。一般的な評価もきわめて高い曲なのだが、もどかしい状況が続いている。
というわけで、私が不満を抱えているかといえばそうでもない。
代わりと言ってはなんだが、なんと、新曲披露があったのだ!これはサプライズだった。
状況を整理すると、CDで発売されたばかりの新曲が披露された上で、さらに完全未公開の(これからCDで売る)新曲もやる……という、隙のない二段構えであった。蓮ノ空ではこういうことがザラに起こる。
これがまた良い曲なのである。
(設定上)少し卑屈な子が主に作詞を担当しているそうなのだが、主役を「漂うクラゲ」に例え、綺麗な魚への憧憬と諦めを艶やかに表現している。
クラゲといえば透き通っていてなめらかで、流されるだけの存在なのだが、この曲もまさに、透明感の中にしっとりとした悲しさと切なさをはらむ。作詞担当の子の心情を表現しているようで、美しくも儚い曲に仕上がっている。
ぜひ聴いてほしい。「月夜見海月(ツクヨミクラゲ)」という曲である。
月夜見海月!?
タイトルを聞いた時に思わず、東京フレンドパークのようなしらじらしいおうむ返しをしてしまった。
いや…
カレイドに入れてるインク、「月夜」やないかい!!!
頭文字、合ってるやないかい!!!たまげたなぁ……
いや、めちゃくちゃこじつけなのは分かっている。イメージと合っているかも微妙だ。しかし、イメージ万年筆に飲ませたインクがこれって……もうスリーズブーケとしか言いようがない!!
元々月夜は私の推しインクでもある。緑がかったブルーブラックの色味は、汎用性の中に遊び心があって楽しい。また、パイロットという大企業が出している安定感も素晴らしい。
まさに、推しインクが推しインクへと、モデルチェンジを果たした瞬間であった。単に好きだったものが、人格を帯びてしまったのである。
重ね重ね言う。こじつけだ。大人なので、それは承知している。
しかし、インクを合わせてささやかかつしたたかに、「スリーズブーケの概念万年筆です!」と主張したいと思う。
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