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私のタイプは足のはやい人
大の大人が何言ってんだという話ですが、保育園の初恋のあの頃から変わらず足のはやい人がタイプです。どうも、33歳です。
といってもマッチングアプリで書くわけじゃない。
年齢|33
好きなタイプ|足のはやいひと
やばすぎる。地雷通り越して産業廃棄物みたい。踏み抜く前から怪しい何かが丸見えだ。
募集要項としてではなく、これまでの統計結果として、どうやら足のはやい人が好き。らしい。
初めての恋は保育園。自己紹介で足がはやいですと言い切ったけんちゃん。私が教室の隅っこに座っていたら心配して「だいじょうぶ?」と声をかけてくれました。好きで座っていたと言うのが恥ずかしくて「ころんだの・・・」と嘘をついたら好きになってました。嘘のドキドキが恋のドキドキに?吊り橋効果的なやつかもしれません。
次は同じ剣道部のこーちゃん。
ジャンプの主人公みたいな部長を支える副部長で知的な彼。剣道では部長に勝てないのに外周は誰より早かった。そこだけは譲らないと笑っていた笑顔が印象的でした。
大学生になってからは研修医のしゅんくん。
高級住宅街に実家のある医者一家の長男。ワーゲンのゴルフと悩んでトヨタのレクサスを買ってブラピと同じサングラスをする。180センチ越えで頭が良いのになんかアホな彼。こんなスペックだらけの彼も自慢は800メートル走の全国大会の出場者だということ。
そしてその後出会う生涯の伴侶である夫も言う
「ぱぱ、職場でいちばん足早いから!」
なんというスケールダウン。にしたって大人になって同僚の足のはやさ分かるの仲良すぎない?良い職場だなと妻として安心する。
こう並べてみると、どうやら
足がはやい人が好き というより
おれ、あしはやいよ!
と自慢する人が好きだ。
身体能力として見れば生物的遺伝子的に優秀な人に惹かれる、という面もあるのかもしれない。でも多分それ以上に、どうでもいい事に自信を持ってるところが好きだったんだと思う。失礼すぎるだろうか。でも、そうじゃありません?足のはやさなんて健康の指標でも表彰の対象でもない。
ただ、そんな自己認識を他者にニコニコ自慢する姿はまさに自己肯定感の高さからなる物だと思う。
「今日全然ダメだった、俺仕事できるタイプではないからなあ。」と言う彼が素直に自慢する足のはやさ。捻くれるでもなく嘲笑するわけでもなく。ただ自分の能力や個性を大切にする。
そうなのだ、きっと自己肯定感なんて
そんなとこからでいいんだよな。
はしるのはやいよ!
花の名前10個言えるよ!
ピアノが弾けるよ!
そんな幼い頃の無垢な気持ちは
時に大きな武器になるのかもしれない。
彼らのようになりたくて
私は憧れ、嫉妬し、恋心や何かしらのツボを強く刺激されるのだろう。
わたしだって やさしいし
嫌いなピーマンだって食べるよ。
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