ホッシェ家の正体
現在の自分のことを話します。
私は今、スウェーデン王国の首都ストックホルム市内にあるアパートに夫とアザラシ(のぬいぐるみ)と3人で暮らしております。
夫はドイツ系企業に勤め、私は日々自宅警備に勤しんでおります。
結婚6年目ではありますが、まだ子どもはおりません。
男女平等が進み、専業主婦など時代錯誤でナンセンスなこの国で、子無し無職はなかなか辛い立場です。
「じゃあ働けばいいじゃないか」と言われたらそこまでなのですが、その点については複雑な事情が多々あるので追々明かしていこうと思います。
ちなみに、なぜnoteを始めたのかと聞かれますと、まず大きな理由に無職ゆえに自由な時間が多いこと、絵を描くのが趣味なことにあります。
しかしながら、漫画を描く技量が今はなく、異文化の日常をわかりやすく表現する術がありません。ブログを一から作るほどの知識もなければ、どこのサイトが作りやすいのかもわからず、ただ自分の気になるインフルエンサーの方々が他のSNSでは詳しく書けないことをnoteで綴っていて、それがとても分かりやすかったからです。
正直note=意識高い系というイメージもあるので、意識地底系の私の記事が多くの人に読まれることはないとは思っています。
それでも、私はこの少し変わった、いやもう特殊と言ってもいいこのホッシェ家の日常を何か形に残したい気持ちから、そしてコロナ禍で人生の停滞期に入ってしまった現在を変えるため、新しいことを初めてみようと思いました。
いつか、この自分のnoteを家族と読み返して、こんなこともあったね、と笑い会える日々を目標にしております。
さてさて、話は変わりますが、我が家が特殊と言われる所以をお教えします。まず夫のチャリ氏の正体です。
この男、三重国籍者なんです。パスポートを3つも持っているんです。
なぜそんなことが可能になったのかいうと、それは彼の生い立ちにあります。
ベルリンの壁が崩壊する年、チャリ氏はドイツの第二の都市ハンブルクのたいへん裕福な家庭に、ドイツ人の父親とイタリア人の母親の待望の第一子として生まれました。(この時点で国籍は2つ取得しています。)
その後、複雑な家庭の事情で、10代のはじめにスウェーデンへと移住することとなり、若さとドイツ語が基礎にあった彼は、たった1年でスウェーデン語をマスターし、数年後にはスウェーデン国籍も難なく取得することができました。
日本人からすると少々ぶっ飛んだ話に思えますが、陸続きで何千年もの間様々な国の人種が絶えず交わり続けたヨーロッパ大陸ではさほど珍しくもないことだそうです。ヨーロッパは島国の日本よりも隣国同士の壁がとてもとても低いのです。そしてEU圏同士にはとても寛大、これに尽きます。
このようなバックグラウンドがあるため、もちろんドイツ語・イタリア語・スウェーデン語はほぼ母語レベルで使いこなせることができます。それに加え、英語はもちろんのこと、なんと日本語もとても堪能なんです。そう、すんごい賢い人間なんです。(語彙力)
なので、我が家での会話はほとんど日本語でおこなわれます。お互い意思疎通をはかるのに全く問題ありません。10年以上連れ添ってもこれまで全く大きな修羅場に見舞われなかったのも、半分はチャリ氏のこんな高スペックなところにあるのかもしれませんね。
次に筆者のことを書こうと思うが、長くなりそうなのは次回に続きます。