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ちょっとずつ、毎日ちょっとずつ・・・は楽じゃない。

前にも書いたけど、落ち葉集めは結構「心」にくる。働いても働いても容赦なくその頭の上からまた降ってくる。寒いし、これに終わりはあるんだろうかと気が遠くなる。いつ天気が変わるか分からないから、ここぞ、という天気の時とにかく働かないといけない。

今はバックヤードのカエデの木、白樺の木からの落葉がすごい。庭の芝全面が5cmほどの深さで隠れるほどの量(トップ写真のフクロウの置物も埋まりかけてる)。 あ、もちろんフロントヤードに落ちるいろんな木の落ち葉も半端ない。こちらはご近所との良好な関係を築くためにもできるだけマメに片付けているが、きれいにやろう、とするとそっちだけで平気で二時間とかかかる。

大きな植物用ゴミ箱(多分自治体とゴミ収集業者とが堆肥作りに回してる)はあっという間にいっぱいになるので、落ち葉用の大きなゴミ袋に入れて市の集積所に持っていく。すでに10袋ほどガレージ横に積んであるのでさすがに今日は持っていかないといけない。

雪が降ったりする前に(落ち葉が湿ってしまう前に)ある程度落ち葉集めを済ませてしまわないと自分が大変だし芝が痛んでしまう。なので、めちゃ寒いけど晴れていた昨日は午前・午後と落ち葉集めをしていた。でもフロントヤードをやり、ぐったりしながらバックヤードに移って熊手レイクで落ち葉を集めていたら、どんどん気分が落ち込んで悲しくなってきてしまった。身体のあちこちが冷え冷えになってしまっているのも手伝ったんだと思う。

こんなに一生懸命やっても、ほとんど誰も気付かない。
感謝されるわけじゃないし家事のひとつだからやって「当たり前」。
当たり前だけど・・・禅修業って茶化してみても、終わりの見えない報われない仕事に思える。文字通り心が折れちゃう。

(一晩あけて思うけど一人で1日中やることじゃない。そりゃ心折れて、鬱々としてしまうよ。)

落ち葉を集めるのにブローワーという風をおくる道具が役に立つ場所もあるのだが、気温が低いのであっという間に電池を替えないといけなくなる。ガレージにある充電の終わった電池と交換にいったら、ガレージのなかにオットが通勤で使っている車がすでに入っていた。

仕事はやく終わったんだ・・・でも私がひとりで庭仕事してるの、当たり前に思うんだ・・・

帰宅してもう書斎に入ってしまってるオットが 私のこの報われない落ち葉かきを全く理解してない、と感じて(←言いがかり。私の独りよがりの思い込みなんだけどね)さらに悲しくなってしまった。家の仕事は、やって当たり前じゃない。多少でいいからこの大変さをわかって、「自発的に」手伝ってくれないかな。

・・・いやいや、相手に悪気はない。気付かないだけだし。


オットの書斎に行った。
「おかえり、早く帰れたんだね。よかったね」「うん」
「あのさぁ・・・30分落ち葉集め、手伝ってくれない?」
「あ、うん、いいけど」「ありがと、寒いからちゃんと着て出てきてね」

これまでコレが言えなかった私。
勝手に自分の仕事と思い込み、勝手にひとりで「終わらない!」と怒り落ち込み、毎年嫌になってた。
でも実際はたいした事ない、ただの家族内でのお願いだ。

すぐに上下ともにある程度厚着をして出てきてくれたオットに、落ち葉を集める大きなフタみたいな道具を渡す。
「こっちの容れ物にいれて、そのあとゴミ袋に空けてくれる?」

約束の30分たらずで既に落ち葉を集めていたエリア、庭の半分の面積がきれいになった。一人でやってたら2時間近くかかること(まぁその前にひとりで40分〜くらい熊手を使って働いてたけれども)。感謝しかない。


そんなのをやった翌日、また容赦なく落ち葉が散ってるけど まぁ仕方ない、と思える。今日も時間の余裕がでたらすこしきれいにしよう。
心に「くる」落ち葉掻きも、こうやって時々手伝ってもらいながらちょっとずつちょっとずつやるしかない。がんばろ。



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たなかともこ@ツレヅレビト
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