忘却の奥に #みんなでポエムを書いてみた
本当はちゃんとおぼえている
一緒に塗った色も 修理した壁も
自転車を引っ張り出してきてくれた時の蜘蛛の巣の付いた頭も
友達の結婚式に特別な人として連れて行ってくれたときも
凍える夜をポケットの中で手を繫いで歩いたことも
バイクの後ろに乗せてくれたこと
90マイル出たときは落ちそうになったってことを黙ってたことも
一緒に遠出して見に行った街も
お母さんのお家の真っ白な花を見せてくれたことも
雪が降り出したからと仕事先に迎えに来てくれたことも
あの言葉をくれた道沿いの喫茶店も
ここから歩こうと見せてくれたお城も。
忘れたわけではない
忘れるわけはない
ごめんなさいなんて なんの役にも立たないから
思い出さないくらい幸せでいることが
あなたへの愛の示し方だと思っていたから
今 あの町であなたがしあわせで在るよう
あの時みたいに 春の知らせを左手に持ちながら
空に 飛ばそう
許さなくていいから 忘れないで。
だいすーけさんの企画に乗っかります!
もう時効だからいいかなってね。
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