自宅サウナ奮闘記〜薪ストーブ編
自宅サウナを考えた時、なにでテントを温めるか・・・の選択肢はほとんど薪ストーブ一択だった。というのも電圧の高いアメリカであっても電気ストーブ用の配線はきちんとプロにやってもらわないと心配だし、そもそも簡易のテントサウナにする=暖房器具も動かせるもの、ということで「じゃぁ薪ストーブだね」と。
どんなストーブにするか
幸い、サウナテントを購入した会社はそのテント用の薪ストーブを売っていたのであまりあれこれ調べる必要はなかった。
で、我が家にあるのはこれ。
使わないとき煙突部分は取り外してストーブ本体の中に入るし、全体を入れられる収納バッグもついているので(大きなダッフルバッグくらい)持ち歩ける。
作りはとてもシンプルだがきちんとできてて、周囲の温まった空気の流れを確保するようになっているし上にロウリュ用の石を積むこともできる。ウチでは表のドアをガラスにして火が見えるようにしているので、炎をながめてニヤニヤ、も(短時間なら)できる。←燃え始めたらかなり熱いからじっと見続けるのはまず難しい・・・・
今のところ性能に文句はない。ていうか、ストーブってある意味とってもシンプルなのね。
薪そのものについて
キャンプで焚き火、なんかはよくしていたので小さい薪割り斧を持っているが、硬い木、節の多い木の薪なんかは歯が立たない。で、うちではコレを使っている。大きい斧ではちょっとシロウトには不安だったので・・・Wood Splitterというもの。
薪の調達と、保管場所
さて、ご自宅に薪ストーブをおいている方には当たり前のことだろうけれど、「薪」がないと話にならない。その調達から管理、薪割りまで私達には初めての話だらけだった。
そのへんのスーパーマーケットでも大抵ストーブや焚き火用に 薪は束で売られている。昔は$3〜$4で買えたけれど最近は一束$7くらいする。たっか!
ということでたくさん売ってくれるところを探す。アメリカならFirewood sellerとかでググれば大抵でてくるが、Tree service(木のメンテや伐採などをやっている会社)があったら聞いてみるといい。アメリカでは薪需要があるのでタダで、とはいかないだろうが どこに伐採した木を下ろしてるかとか自分たちでも売ってるよ〜とかを教えてくれる。
私は地元のTree service company提携の薪屋さんに買いにいった。
煙を出さないように薪を燃やす
薪ストーブで一番苦労したこと・・・いや、していること、は、「近所迷惑にならないように煙を出来るだけ出さない」ということ。どうしたって煙はでるのだけれど街中だしあんまりモクモクさせたら良くない・・・
1か月毎日使い続けてようやく、我が家のストーブの大きさと薪の量と「温める速さ」「適度に燃え切る量」というビミョウなさじ加減が分かって来た。一度だけ、お隣さんがあまりの煙に心配して覗きに来て平謝りしたのよ・・・・(^_^;)
ま、いくつかのポイントはあって
良く乾燥した薪を使う
ストーブに薪を詰め込みすぎない
ある程度細くした薪を使う
つまり(当たり前だが)不完全燃焼時間を短くすればかなり煙をへらせる。
でも充分乾燥させて薪を細くしたら絶対煙が出ないかっていうと必ずしもそうはいかない。多分木の質とか硬さとか樹皮とかその量で違うのだろう。
サウナテントなので出来ることならぱぱっと温度を上げて、あとはうまくサウナ用として使っている間だけばんばん燃えてほしい。ここは多分 家の暖房として使う薪ストーブと大きく違う所で、気を使う。
温度は当然ながら燃やす木の量が多いほどあっという間に上がるが、ストーブに薪を詰め込むと酸素が足りないのだろう、真っ黒な煙が大量に出る事になる。
ということで、今は入れる薪の量を大体ストーブの庫内容量の〜3分の2くらいで抑えるようにしてなんとかなってきた。サウナ3セットにはやや足りないので途中で小さい薪を追加するけれど、煙モクモクにするよりいい。
毎日毎回、薪の量と煙の量をみながら勉強中ではある。
次回は自宅サウナで一番問題になるかもしれない「水風呂」の話を。