泣いたピエロが笑った
真っ黒なピエロ
昨夜お風呂につかりながら、ふうっと身体を休め、自分の心の内側を見つめていた時のことです。
この時私は、塾に通ってくれているある生徒のことが気にかかっていました。
仮に「Aちゃん」としましょう。
Aちゃんのことを想いながら、なおも自分の心の内側を見つめていると、こんなイメージが浮かんできました。
なんでこんな長細いんだろ?と思っていたら、
鍵があいて、中から何かが出てきました。
ぴょんぴょんと不規則でおかしな動きをしている、全身真っ黒なピエロ。
顔は笑っているのに、涙をボロボロ流しながらおどけてみせるピエロ。
思わず私は、「おどけなくてもいいんだよ」と声をかけました。
どうなるのかな、と見つめていると、
そこでイメージは終わりました。
あの子が笑った
今朝、夫が「そういえば昨日、Aちゃんから謎のメールが届いたんだけど」と言うので見せてもらうと、
というようなことが書いてありました。
元々の気質もあるのかもしれませんが、Aちゃんはここ最近、心のバランスを崩してしまっていました。
ちょっと前にようやく本人の口から少しだけ話を聞けて(詳しい話はお母さんから聞いて)、だからといって本人にこれといったアドバイスなどできたかというと、そういうわけでもありませんでした。
一体何が?と思った時、ハッと、昨夜私の心に浮かんだイメージのことを思い出しました。
あの長細い真っ黒な箱は、棺みたいなものだったのか。
明るく元気なふりをするのはもう疲れた。
やめたいけどどうしたらやめられるのかわからない。
自分が怖い。
でも自分の心を打ち明けることで人に迷惑をかけるのはもっと怖い。
Aちゃんの中に、そんな想いがあることはわかっていました。
その想いに意識を向けていた時、先に書いたようなイメージが浮かんできたのです。
現実は全て、自分自身の心の現れである。
そうだよね、とわかっているつもりでも、自分の心の中のイメージがこんな風に現実と繋がると、やっぱり「おわっ」となります。
こうした結果を意図したわけでも、願ったわけでもなく、ただ想いに意識を向けてみただけなのですが、面白いですね。
自分のやりたいことが明確になるにつれ、追い風のような導きを感じる今日このごろです。
真摯に受け止めてまいります。