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この光、心臓にできるからどうぞ ぬけがらにチェーンをつけてかわいがる 手紙から水晶と未来…
カルピスを飲むための椅子を丘に置く さよならのあとにあたためるべきココア カフェオレのゆげ…
やみくもにほどく結び目の荒れている 手なずけられない感情は夜行性 地獄でも帰路を探すしろが…
蝶々を見て世界のはじまりを知る 成れなくていいの、もう 犬のことはすき 草原の風がゆめにあ…
約束を煮つめてやがて花になる 棘のあればそのたびに謝りながら 生きている 月を見たり睨んで…
ふるさとの雨のやむまで生きのびる あのひとの眠れる場所をさがす旅 ほどかれてもあなたのため…
鈴の鳴る靴 いま生まれなおしにいく うららかにうなずくあなたが目を見る 蝶々は嘘をつけない 雨季がくる エチュードをそっとひらいて海に見せる ケーキの苺をあげるねずっとあげる 絵で描くの、いとしい日々に吹く風の 永遠はデザートだからナイフひかる ヴェールという終わりのなさをたぐりよせる ヴィオラとはおやすみで閉じた国の比喩 スープ皿に野の花を置く悔いのかたち ウエハース持ってしずかに朽ちてゆく 土に詩を置くならあなた以外の名 雨域ではうなされていると犬
信仰をほぐしてしずかな雨にする チョコレートは嘘をついてからこう割るの 角砂糖くずれてバ…
生まれ変わったら春の水をまず飲むの 三叉路は光る迷っても大丈夫 庭の白からひとつだけを持…
月の水があう なんにでもなれるよ 祈るときなびく銀色のたてがみ 朝のまま割れた時計にくち…
ひろがってドレス円い月になる 死んだら生まれなおすだけ出逢うだけ 胸に星 ブローチが落ち…