ピノキオピー(ピノキオP)さんの中で好きな楽曲と好きな歌詞を書いてみる
ピノキオピーと呼ばれるすごい人がいます。
何がすごいのか?
・ニコニコ動画内におけるボカロPの総再生ランキング5位(wowakaさん、Neruさん以上)
・ミュージックビデオにおける作詞、作曲、ボーカル(初音ミクの声出し)、イラスト、動画編集をほぼ一人でこなす
・高橋一生、米津玄師も楽曲を認める(twitterにて)
・Star of Asia 2018と呼ばれるカザフスタンで行われるめちゃめちゃ規模の大きい音楽イベントでトリを務める(本人もなんで?って言ってる)
・ナナヲアカリ、i☆Ris、ARuFaといった著名な方々への楽曲提供
まあそういった体裁的なすごさはもう正直数えきれないほどありますが、とにかく
歌詞がすごい
ありきたりすぎてなんとも言えないが、本当にすっごいです。
なのでここからは最新の楽曲から昔の楽曲までを網羅して個人的に最高にいい歌詞やな...って思った部分を書きたいと思います。とりあえず厳選して3曲のみにしてみます。
1.からっぽのまにまに
未来でも過去でもなく、今を思うための曲
目に映るもの全てを「奇跡」に塗り替えてみても
心うつろい全てを「無意味」と意味づけてみても
いつか ここで生きていたことなど 忘れちまうから、ねえ
触れて狂える 泡沫の日々をよく見ておくよ
生きていると「なんでこんなことしてしまったんだろう」とか「このままだと将来不安だな...」とか考えてしまうことが多々あります。そうやって過去を悔んだり、未来を思い悩んだりしても、時間は進んで季節は移ろっていきます。そして苦難や喜びさえも自分の記憶から次第に消えてなくなっていきます。そんな確かではない今だからこそ「よく見ておく」という歌詞。さらに
君もぼくも存在した 未来と過去の間
今 それを 感じていますので
色々ありますが 本当は無いかもなんですが
なんとなく なんとなく ただ、
なんとなく なんとなく なんとなく
君と笑っていたいの
あってないような未来とか過去の話じゃなくて、今自分たちが存在している今を生きていることを強く感じさせてくれる。個人的に
「色々ありますが 本当は無いかもなんですが」
って歌詞にはものすごく救われました。今実際に感じてある苦痛とか悲しみとか後悔はもしかしたら幻覚で、ないものとしてとらえてもいいのかとなって心が楽になった覚えがあります。
2.ありふれたせかいせいふく
時間の流れにある絶対的な救いと残酷な定め
この曲主題としてタイトル通りですが、「せかいせいふくは身分、性別、年に関わらずどこにでも起こっていて、ありふれている」ことを表していて、その上で、
ありがとうもおはようもごめんなさいも
全部懐かしい言葉になる日が来るの
サビの歌詞でその中でもピノキオピーさんはどんな嫌なことも良いこともいつか必ず色あせたただの思い出になるよ、という救いでもある歌詞をサビに乗せてミクさんに歌わせています。ここまでキャッチャーな音楽に乗せられるのかと度肝を抜かれました。個人的に一番好きなのが
サヨナラもおやすみもまた明日も
全部つながらずに途切れる日が来るの
この歌詞は本当に人間として感情を持ってしまった命ある動物が抱える宿命のようにも思えます。「また明日」って言葉が途切れる日が来るんですよ!こんなにも残酷なことをなんでこの人は歌詞にできるんだと思います。だってどうしようもないじゃないですか。人間として寿命ある生物として生きるものの定めじゃないですか。さよならって。みんながなあなあに無視している部分を暴くかのように華麗に歌詞にのせて行く部分に狂気を感じます。こんな些細なことにすら終わりがあることに気づかしてくれるのはもはや文学者です。
3.Obscure Questions
人生を支えてくれたたった一文の歌詞。最高の応援歌
Obscure Questionsというアルバムの中に収録されているいわば表題曲であるObscure Questionsという楽曲で、歌詞としてピノキオピーさんからファンに向けたアンサーソングだと思います。
そしてこれから間違えた道を正解にしようか全部後付なんだろう。
この歌詞に何度勇気づけられたことか。そうなんだよ!もう間違った人生を歩んでしまってるんだよ!だからもうどうしようもないんだよ!けどまだこの間違いを正解にすることができるのかって自信が湧いてくる。こんなに温かい応援歌を聞いたことがない。そっか、この間違いって、正解にすることができるんだって目の前が明るくなりました。今なお辛いことがあったときに勇気づけられています。
とりあえず3曲ですが、ほかにも魅力的な楽曲がたくさんありますのでぜひ聞いてみてほしいです。(個人的には遊星まっしらけ、me/s、OZ、おもいでしゃばだばを押したい...)
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