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(2022:その06)陽気ぐらしとゲーム

2022年の夏頃の神殿講話の原稿です。
最近の科学の発達を踏まえて、若い方にはゲームに例えると面白いかなと思い、また、神さまの世界って意外とこういうことではないかなと思って話した原稿です。

天理教会長もいちゃんのお話 (2022年) | もいちゃん | 宗教学 | Kindleストア | Amazon

から抜粋しています。

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本日は、陽気ぐらしとゲームについて、思う所をお話したいと思います。(かしわ手)

 不謹慎な話かもしれませんが、陽気ぐらしとゲームについてちょっと考えてみたことをお話してみたいと思います。

 最近のゲームでは、色々なキャラクターを登場させて色々な複雑なシミュレーションができるようになってきています。

この為、一部の科学者の間ではこのまま科学が発達していったら、もっともっと複雑な仮想現実のシミュレーションゲームが出来て、現実と仮想空間との区別がつかなくなってくるのではないかと言われています。

そういった仮想空間に自分の分身のアバターを住まわせて育て、町や国を作ったり、はたまた、キャラ同士を戦かわせたり、色々な仮想現実を体験できるようになると言われています。

 ゲームに例えては怒られるかもしれませんが、もし実は親神様は仮想空間において人間を創造されていたと考えてみたらどうでしょうか?

 戦争ゲームをしたいと思われて仮想空間に人間を創造していたらどうなっていたでしょうか?(現実の世界でも動物を戦わせて面白がるショーをしたりすることもありますが)

 強い軍隊をいくつも作って、それらを国ごとに競わせて、経験値を上げていって、より強いより強力な武器をもった軍隊を作って人間同士を戦わせたいと思うのではないでしょうか?

 もしそのようなおつもりで人間を創られていたのならば、この世の中は本当に地獄のような世界になっていたと思います。

そんな神様ならば悪魔でしかないでしょう。

 しかし、親神様は人間が陽気ぐらしをするのを見て共に楽しみたいとの思いから、苦労して人間を創造されたと教えられています。

人間は可愛い親神様の我が子であると教えられています。

つまり、親神様は戦争ゲームをしたくて人間を創られたのではありませんから、決して怖い、悪い、神様ではありません。

人間が陽気ぐらしをするとポイントが上がるゲームをされたいのです。

 親神様が人間を作られる時はとても苦労されておられます。

人間を虫鳥畜生から八千八度の生まれ変わりをさせてやっと今の姿形の人間へとお育てくだされています。

 しかし人間は動物から進化して来ておりますから、欲といいますか、本能といいますか、親神様が理想とされるような心づかいがなかなかできない状態です。

 さらには戦争ゲームを見る為に人間を創造された訳でもないのに、ウクライナでは人間が勝手に戦争ゲームをしているような状態です。

 人間がそのうちに自然と成長してみんなで陽気ぐらしをしてくれると思っていたのに、なかなかそうなってくれない。

いい加減にしびれをきらされておられるのではないかと思います。

 人間は動物だった時の本能が残っていて、自分勝手で、欲にまみれて、自分で自分の首を絞めて、日々苦しんでいます。

 しかし親神様は、この世で陽気ぐらしをすることが人間を創造された目的だと言われています。

 人間が心を立て替えれば、陽気ぐらしがあの世ではなくこの世でできると言われています。

 更には、親神様は、そうやってこの世で四苦八苦している人間が可愛そうだと、心を立て替えて澄んだ心づかいができれば助かるのにと言われています。
 また、心の立替えがなかなかできなくても、どうにか助けてあげたいとも言われています。

その為には親神様にすがってきてもいいとまで言われています。

朝夕のおつとめをしなさいと言われるのも、あしきをはろうてと唱えて、心をきれいにしますと親神様にお約束することが第一の目的ではありますが、

朝に『今日1日宜しくお願いします。』

夕に『今日も1日ありがとうございました。』

と親神様に挨拶することにもあろうかと思います。

人間の場合でも、どんな子供でも可愛いいとは思います。

でも、親の方を見ずに放蕩ばかりしている子供が、困った時だけ
『助けてくれ。金をくれ!』
と言ってきても、
『オレオレ詐欺か?バカタレ!』
と怒られると思います。

でも、朝夕に
『おはようございます。ただいま帰りました。』
と毎日言う子供が、
『お腹が痛い。』
とか、
『急にお金が必要になって困っている。』
と親を頼ってきたら、どうにかしてやりたいと思うのが親ごころではないかと思います。

朝夕のおつとめにはそういう意味もあるのかなと思います。

でも、親神様も親ですから、いくら放蕩息子であっても、かわいい我が子ですから、2度までは助けると仰られています。(ただし、3度目はだめとも言われていますが。)

 話は若干それましたが、親神様は、人間が綺麗な心づかいができれば、陽気ぐらしが自然とできるようになると言われていますし、そうなるように親神様は望まれています。

ただ親ですから、まだ心の成人が十分でない子供でも、助けてあげたいとも言われています。

冒頭のゲームの話に戻りますが、この世は人間が陽気ぐらしをするシュミレーションゲームを親神様が仮想空間で行っているようなものですから、仮想空間の中のゲームで私達人間のキャラクターが弱っている時は、回復アイテムを使って回復させることができます。

親神様がこのキャラクターは復活させたいなと思われるような心づかいができるキャラクターになれれば、親神様が回復アイテムを使って助けてくださると思います。

そういった心づかいがだんだんと出来るようになると、私達人間自身の経験値が上がって行って、親神様に頼らずとも自然と自分自身から陽気ぐらしができるようなキャラクターに成長できるようになると思います。

 ゲームに例えては不謹慎かもしれませんが、私達は親神様が作った仮想空間でそういった長い長いロールプレイング陽気ぐらしゲームをしているような気がしてなりません。

 早く経験値が上がってよりよいキャラクターになれるように日々心掛けてこの世界で暮らしていけたらなと思います。

 以上つたない話ではございましたが、御清聴ありがとうございました。(かしわ手)

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