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守りたいもの

“池袋の良心”かるかや

池袋西武の屋上に《かるかや》という一軒の手打ちうどんの店がある。

屋台のような小さな店だが、じつは昭和43年からつづく池袋でも知る人ぞ知る“名店”だ。

ところでここ数カ月、セブン&アイ・ホールディングスによるそごう西武の株式売却問題がニュースを賑わせている。

池袋西武にとっては存亡の危機といっていい。それはつまり、俺たちの《かるかや》の危機でもある。

先日、日が陰ったタイミングをみはからって屋上の《かるかや》に立ち寄ってみた。おろしうどん550円。最高。

なんとしても新自由主義の魔の手から俺たちの手で《かるかや》を守らねばならないと決意する。

――わたせせいぞうって誰?
――知らね。政治家じゃね?

というJKの会話を中央線の車内で耳にした日から十年あまり。

いま、またわたせせいぞうがブームになりつつあるのだろうか? 
そして、あの日のJKたち見ているだろうか?

しかし、たしかに「わたせせいぞう」って名前、自民党の長老議員みあるな。

Bronze“east shore”2019

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