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頑張りを分散してリモート疲れを回避する
115.リモート疲れ
リモート疲れといっても、一人で閉じこもっていることに疲れたというわけではかならずしもなくて、オンラインでなにかやらねばと必死で考えたり、誰かのためにオンラインで一生懸命なにかをやっている人たちの姿を見ることに、もしかしたら最近ちょっと疲れてきたかもしれない。
テンションを上げることは、じつはそう難しいことではない。一方で、テンションを高いまま維持しつづけるのはかんたんじゃない。特に、いまのように先の見えない状況ならなおさらのこと。そのうち、これまで頑張ってきた人がバタバタ倒れてしまうんじゃないかと気が気じゃない。
頑張りの分散。
オンラインでできることが3.11当時よりはるかに増えて、それじたいはけっして悪いことじゃないのだけれど、いまできることを何かやらなきゃという使命感がそれによって煽られるようになったとも感じている。みんながやってるから自分はやらなきゃという考えは、たぶん長い目で見たら逆効果だろう。いまは他人が頑張っているから、とりあえず自分はゴロゴロしていても大丈夫。そうやって、周囲の動きを見ながらアイデアやエネルギーを蓄えるのだ。頑張りの分散。
そういえば、ケラさんがいいこと言ってたなぁ。
音楽(エンタテインメント)で皆を元気づける、ってのはまったく素晴らしいことだし、ジャンジャンやれば良いと思うものの、真っ直ぐなメッセージより湾曲した、逆説的ともとれるような、つまり誤解されがちな表現にこそ勇気づけられる人も、いないことはないんだよなぁ。
— ケラリーノ・サンドロヴィッチ (@kerasand) April 22, 2020
ナゴム魂(なごだま)的な。
まだまだゴールが見えないのに、ただひたすら頑張れ! 頑張れ! とエールを送られたところで気分ばかりが焦ってしまい、かえって疲れちゃうということ、たしかにあるよね。元気づけたいひとは元気づければいいし、元気づけられたいひとは元気づけられればいい。それと同じように、なんもしたくないひとはなんもしないでいいし、放っておかれたいひとのことは放っておこう。そういう振り幅こそが大事だ。周りの目を気にする必要なんてない。裁量はひとりひとりにある。
116.かもめ天国
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