【ソムリエ勉強用メモ】南アフリカ編~主要産地:西ケープ州 コースタル・リージョン(沿岸地域)~
・最も重要で良質な地域(Region)
・南アフリカ最大のブドウ栽培面積を誇る
・全部で9つの地区(District)に分かれ、いくつかの小地区(Ward)もあり
※ここでは1~8の地区についてまとめています。
①ステレンボッシュ
Stellenbosch
・南アフリカで栽培面積最大
・ケープタウンに次いで2番目に古い街
・17世紀半ばにさかのぼるワイン造りの伝統を誇る
・ステレンボッシュ大学、エンセンバーグ農学校、ニットフォルベイ研究所があり、ワイン教育や研究のハブである
・谷底には砂、花崗岩、頁岩、有機質を含む茶土(オークリーフ)、保水能力に優れた赤土(トゥクル)が堆積する
・伝統を持つワイナリーから近代的なワイナリーまで200以上あり
②パール
Paarl
・ステレンボッシュの北に位置する。同国3番目に古いヨーロッパの入植地
・オランダ人、ユグノー派のフランス人が多く移住
・KWVのホームタウン
・地名の由来はパールロックより。パールロックはエアーズロックの次ぐ規模の巨大な一枚板の花崗岩。山頂が丸く、朝日の中で真珠のように輝くことから命名された
・バーグ川があり、灌漑の必要なし
③フランシェック
Franschhoek
・地名の通りフランス系移民が多く、フランスの影響が強く感じられるグルメタウン
・キャップ・クラシック(スパークリングワイン)の産地として名高い
④ダーリン
Darling
・高品質なソーヴィニヨンブランの先駆者的存在
・多くのワイナリーがBWIに所属している
⑤スワートランド
Swartland
・西ケープ州最大の「地区」
・名前は「黒い台地」の意味
・伝統的にフルボディの赤ワインや酒精強化ワインが造られてきたが、シュナンブランや地中海ブレンドの赤・白でも知られるようになてきた。
・近年テロワールを反映した高品質なワインを目指す生産者が「スワートランド・インディペンデント・プロデューサーズ」(SIP)を結成
⑥ティルバッハ
Tulbagh
・三方を山々に囲まれた谷に位置。小規模生産者、ブティックワイナリー
・馬蹄型の土地。自然がもたらす冷却効果「コールドトラップ」が特徴
・先史時代、湖だった渓谷内は夜間の冷たい空気が一日中残るため冷涼
・高度な水管理システムや栽培技術の進化で可能性が注目されている
⑦ウェリントン
Wellington
・同国で使う苗木の85%以上を供給
・山と谷が複雑に入り混じり、ユニークなメソ気候に恵まれる
※メソ気候の意味を調べたけどよくわからなかった、、、( ノД`)シクシク…
⑧ケープタウン
Cape Town
・2017年にケープ・ペニンシュラ地区が廃止され新たに追加された地区
・世界的都市のケープタウンをWOの冠にすることで、国際市場における南アフリカワインの認知向上に期待される。また、ケープタウンからも近いためワインツーリズムの発展も見込まれている
〈重要な小地区〉
コンスタンシア Constantia
・南アフリカワイン発祥地
・サイモン・ファン・デル・ステルが17世紀に農園を築き、後にデザ
ートワインを生み出す。世界5大甘口ワインのひとつ
・18~19世紀にかけてナポレオンをはじめヨーロッパの貴族に愛された
・フィロキセラの被害後、クレイン・コンスタンシアがミュスカ・ド・
フロンティニャンの栽培を開始。1986年に復活させた
・フォールス湾からの冷たい海風の恩恵を受けて冷涼
・砂質主体の花崗岩土壌は水はけがよく、白ワインが多く生産される