【ソムリエ勉強用メモ】ニュージーランド編 まとめ
~プロフィール~
・南北1600kmの島、南緯35度~45度
・ブドウ収量の72%がソーヴィニヨン・ブラン、全収量の80%が輸出でそのうちの80%がソーヴィニヨン・ブラン
・99%以上のワインがスクリューキャップ使用
・マオリ語の「Turangawaewae トゥーランガワエワエ」=人間が結びついている土地=テロワール
・マオリ族の有名な伝統食に「Hangi ハンギ」。熟した石の上で、葉や布でくるんだ食材を蒸し焼きにする料理
~歴史~
・初めてブドウを植樹したのはサミュエル・マースデン(1819年)
初めてワインを生産したのはジェームズ・バズビー(1836年)
キャノピー・マネジメントはリチャード・スマート博士
1898年:フィロキセラ発見(ノースランドのワカピラウ)
1960年代:ミュラー・トゥルガウが盛んとなる(ギズボーン)
19C後半:酒精強化ワインからスティルワインに消費傾向が変化
1970年代前半:マーティンボローがブルゴーニュと似てるとして推奨される。マールボロも推奨されるが寒さのため栽培できないとされていた
1975年:ソーヴィニヨン・ブランが注目を集める(マールボロ)
1980年代後半:ソーヴィニヨン・ブランの登場で世界から注目を集める
1990年代末:ピノ・ノワールが注目を集める
2003年:添加物だけでなく、アレルギーをもつ消費者に配慮して卵白などの表示が義務付けられる
2017年:地理的表示登録法(GI)が成立・発効
2018年:ニュージーランド初となるGIが誕生
~ブドウ品種~
【最大生産量の変化】
~1995年:ミュラートゥルガウ
1996~2001年:シャルドネ
2002年~:ソーヴィニヨン・ブラン
■白ブドウ
1位:ソーヴィニヨン・ブラン (生産量・面積共に全体1位)
2位:シャルドネ (全体3位)
3位:ピノ・グリ (全体4位)
4位:リースリング
5位:ゲヴェルツトラミネール
■黒ブドウ
1位:ピノ・ノワール (全体2位)
2位:メルロー (全体5位)
3位:シラー
4位:カベルネ・ソーヴィニョン
5位:カベルネ・フラン
【ピノ・ノワールのクローン】
■ヴェーデンスヴィル・クローン
・1960年代から存在
■ポマール・クローン
・1970年代にカリフォルニアのデイヴィス校からもたらされた
■ディジョン・クローン
・1988年に前述のクライヴ・パットン氏がフランスから「115」番を入手。
~主要産地~
■North Island北島
【Northland ノースランド】・ワイン用ブドウ栽培発祥の地(ケリケリ)
・国内初のワインが造られた地(ワイタンギ)
【Auckland オークランド】
・GIは3つ、「クメウ」「マタカナ」「ワイヘケ・アイランド」
【Gisborne ギズボーン】
・ニュージーランド最東端の産地
・シャルドネはパイナップルやイエローピーチ、トロピカルフルーツなどのよく熟した、ソフトな味わいが特徴
【Hawkes Bay ホークス・ベイ】
・栽培面積第2位、北島最大
・ボルドー系黒ブドウ品種とシラーの産地
・メルロ、シラー、カベルネ・ソーヴィニョンの各品種とも国内最大の栽培面積(国全体の88%)
・ナルロロ川沿いに「Gimblett Gravels Districtギンブレット・グラヴェルズ・ディストリクト」「Bridge Pa Triangleブリッジ・パ・トライアングル」の2つの有力なブドウ栽培地区(GIではない)
【Wairarapa ワイララパ】
・首都Wellington ウェリントンの北東にある産地。
・サブリージョンが3つ。「Martinboroughマーティンボロー(GI)」「Gradstoneグラッドストーン(GI)」「Mastertonマスタートン」
・マーティンボローは国内を代表するピノ・ノワール産地
■South Island 南島
【Marlborough マールボロ】
・ニュージーランド最大の産地。ソーヴィニヨン・ブランの栽培面積は8割を占める
・3つのサブリージョン(GIではない)「Wairau Valley ワイラウ・ヴァレー」「Southern Valley サザン・ヴァレー」「Awatere Valley アワテレ・ヴァレー」
【Nelson ネルソン】
・マールボロよりも西側に位置する。
・ネルソンの町から内陸、西側に連なる丘「アッパー・ムーテリー」と、ワイメア川沿い「ワイメア・プレインズ」
【Canterbury カンタベリー】
・3つのGIが重なっている。全域を「GI Canterbury」、北部のワイパラ、ワイカリを含む「North Canterbury」(GI審査中)、North Canterbury内に「GI Waipara Valley」
【Waitaki Valley North Otago ワイタキ・ヴァレー・ノース・オタゴ】
・オタゴの北端。カンタベリーとの境界、新興産地
【Central Otago セントラル・オタゴ】
・南緯45度に位置し、世界最南端の産地
・ニュージーランドで唯一の半大陸性気候。
・栽培面積最大の品種はピノ・ノワールで7割超
・生産者出資の任意のマーケティング団体「COPNL コプネル(Central Otago Pinot Noir Limited」
・サブリージョンは7つ(すべてGIではない)
「Gibbston Valley ギブストン・ヴァレー」オタゴの中で最も標高が高く、冷涼な産地
「BannockBurn バノックバーン/Cromwell クロムウェル」骨格の柔らかい、丸みのたっぷりとした黒系果実のワインを生み出す
「Pisa Renge ピサ・レンジ と Lowburn ローバーン」上流のワナカレイクから流れてきた川石や砂の堆積土壌が分布
「Bendigo ベンディゴ」オタゴの中で最も暑い地区のひとつ
「Wanka ワナカ」サザン・アルプスに最も近く、オタゴの中では比較的冷涼
「Alexandra アレクサンドラ」表土の薄いシストから、川沿いのシルト土壌まで多様