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【ソムリエ勉強用メモ】日本編~主要産地 新潟県~
~プロフィール~
・新潟県は本州の日本海側の真ん中よりやや北に位置した南北に細長い県
・北から東、さらに南に至るまでの県境には、朝日産地、飯豊(いいで)山地、越後山脈、西頚城(くびき)産地、飛騨山脈(通称北アルプス)といった1500~3000m級の山々が連なる
・3つの平野(新潟平野、柏崎平野、高田平野)の海岸線沿いの砂丘の内陸側は「地図に無い湖」と呼ばれるほどの低湿地であったが、排水改良により日本を代表する穀倉地帯となっている
・ワイン造りの歴史は長く、明治20年代にはワイン造りを想定したブドウ栽培が上越高田で始まり、ワイナリーが設立
・県初のワイナリーを立ち上げた川上善兵衛は上越市に「岩の原葡萄園」を開き、ブドウの交配育種に力を注いだ
・日本の赤用品種のなかで最も醸造量の多いマスカット・ベーリーAをはじめとして、ブラッククイーン、レッド・ミルレンニュームなどの品種を生み出した功績により川上善兵衛は「日本ワインの父」とも称される
・近年では産地化の動きもある。新潟砂丘の一角の角田浜と越前浜にはワイナリーが集積し始め、生産者たちが一帯を「新潟ワインコースト」と称している
・現在、県全体のワイナリーは10軒
・「日本ワイン」の年間生産量は第6位。全体の約3%
~気候~
・ワイナリーがある北端の胎内市と南端の上越市との距離は144km
・気象特性:沿岸部一帯は海洋性気候。内陸部は盆地気候
・胎内市、角田浜と越前浜、南魚沼市、上越市のブドウ生育期の平均気温は18.7~19.7℃
・長野県や山形県より暖かく、山梨県より寒い
・下越の胎内市の方が上越より冷涼
~主なブドウ品種~
・1位と2位を欧・中東系品種が占めている点で他都道府県と大きく異なる
・その他で指摘するべきものにアルバリーニョがある。比較的降水量が多い土地にも適応し、今後産地化が進みそうな気配
※アルバリーニョ:スペインのガリシア州原産
1位:メルロ 同県の21%
2位:シャルドネ 同県の15%
3位:マスカット・ベーリーA 同県の14%。川上善兵衛品種
4位:ローズ・シオター 川上善兵衛品種
5位:レッド・ミルレンニューム 川上善兵衛品種
~主な産地~
・北から胎内市、新潟市南区、南魚沼市、上越市、新潟ワインコーストが主要産地
・新潟砂丘に位置する新潟ワインコーストは砂質土壌。直線距離で300m以内に5軒のワイナリーが集まり欧・中東系品種でのワイン造りを謳っている
・2005年、胎内市が経営する「ドメーヌ型」ワイナリーが設立。
↓ 胎内市
↓ 南魚沼市
↓ 上越市
↓ 新潟ワインコースト(角田浜、越前浜)