【ソムリエ勉強用メモ】様々な赤ワインの醸造法

マセラシオン・カルボニック
Maceration carbonique

密閉タンクに未破砕の黒ブドウを房ごと投入し、二酸化炭素(炭酸ガス)気流中に数日置く方法。アントシアニン色素が抽出されやすくなる。その後圧搾し、白ワイン同様ブドウ果汁だけをアルコール発酵させる。
ボージョレ・ヌーヴォーのように、色のよく出ている割に渋みの少ない赤ワインが得られる。
エステル(酢酸イソアミル)によるバナナを思わせる特有の香り

マセラシオン・ア・ショー
Maceration a chaud

〇マセラシオン・プレフェルメンテール・ア・ショー=MPC
・破砕後、果醪を70℃前後まで加熱し、一定時間保持。色素・タンニン抽出を行い圧搾、その後は果汁を常温まで下げてから発酵させる方法。
・色素がよく抽出されタンニンが少ないので早く飲める南フランスなど。
〇マセラシオン・フィナル・ア・ショー=MFC
・アルコール発酵が終了してからマロラクティック発酵が始まるまでの間、果醪中に果皮と種子が残っている状態で、30~45℃に上げ、一定期間保持する方法。
・果醪中にアルコール分が残っているため、果皮や種子からのタンニン抽出を強めることが出来る。

マセラシオン・プレフェルメンテール・ア・フロア
Maceration Prefermentaire a froid=MPF
コールド・マセレーション
Cold maceretion

・発酵前低温(5~15℃前後)浸漬。発酵前に果醪を数日から10日間程度低温で保持させ、果皮成分を抽出させること。
・ブドウの発行により、果実味のある赤ワイン。ピノノワールに多い

セニエ
Saignee

・直訳は「血抜き」、「瀉血」。ロゼワインの醸造法のひとつ
・赤ワインの風味凝縮で用いられることがある。
・赤ワインと同じく黒ブドウを原料とし、醸しの途中、ほどよく色がついたところで果汁のみ引き抜き発酵させる。

ミクロ・オキシジェナシオン(ミクロの酸化)
Micro-oxygenation
ミクロ・ビュラージュ(ミクロの泡立て)
Micro-bullage

・発酵中または貯蔵中の赤ワインに酸素を吹き込む方法。
・色素の安定化または貯蔵中の赤ワインが還元的になることを防ぐ、発酵の遅延を防ぐ、香りに熟成感をもたせる、ポリフェノールの酸化重合を促進させ、口当たりを柔らかくさせるなどの効果がある。

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