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7カ国ヨーロッパ周遊旅行~1ヶ月間の女一人旅(30)帰国の日~最後の最後に大失態

わたしが行った7カ国と各国の街はこちら。

  • オランダ(4泊)ハールレム、アムステルダム、ロッテルダム

  • ベルギー(2泊)ブルージュ、ブリュッセル

  • フランス(3泊)ストラスブール、コルマール

  • ドイツ(4泊)フランクフルト、マインツ

  • イギリス(5泊)ロンドン

  • ポルトガル(5泊)リスボン、シントラ

  • スペイン(5泊)バルセロナ、シッチェス

行きと帰りのフライト時間を含めてちょうど31日間の旅。30日目、帰国日の記録です。

バルセロナから成田へ帰国する日

10時バルセロナ空港発の飛行機に乗るため、朝日でバルセロナの街が照らされ始めたころにドミトリーをチェックアウト。

空港までのシャトルバスに乗るとあっという間に空港についていた。

バルセロナから乗り継ぎのアブダビ空港までは一瞬で到着した。旅行のときって、必ず行きよりも帰りのほうが短く感じるのはなぜだろう。わたしだけだろうか。

行きはアブダビ空港でトランジット30時間だったのだが、帰りは3時間。30時間に比べたらちょちょいのちょいである。

一か月前にもお世話になったアブダビ空港の35ゲート近くにあるシャワー室。

もちろん今回もお世話になりました。長時間のフライトだと途中でシャワーを浴びられるか、浴びられないかで快適度がまったく違う。

アブダビ空港から成田までのフライトでは窓側の座席になった。

真ん中には日本人、通路側には欧米人の女の子が座っている。わたしと同年代くらいなのかなぁ、と少し気になりながら飛行機が離陸した。

離陸して少し経って横を見てみると、通路側の女の子が通路を挟んだ向かい側に座っている男の人と話し始めていた。聞こえてくる言語がスペイン語だったので、スペイン人同士なのだろう。こんな風にラフに他人同士で会話が始まるのが外国らしいな~と思っていたら、いつの間にか真ん中の日本人、そしてわたしも会話に参加していた。

真ん中の子はイタリアの大学院に留学していた日本人、通路側の子はスペインから日本の大学に留学しに行くとのこと。

どんな流れで会話に入ったのか覚えていないが、イタリアに留学していたり、ヨーロッパ周遊していた二人なのだから、二人とも「いい意味で他の人との距離感が近くなっている日本人」になっていたのかもしれない。

スペインの子が日本語がほぼ分からないと言うので、日本人二人でプチ日本語レッスンをしたり、日本の文化について話しながら機内食を食べた。

一人がトイレに席を立つと、「あ!わたしも行っておくわ!」と残り二人も続けてトイレに行く。窓側に座っていると気をつかう”飛行機のトイレ事情”だが、このフライトはとても快適だった。

機内食を食べ終わると機内が薄暗くなった。

みんな寝る体制に入ったのでわたしも座席をリクライニングさせようとしたのだが、まさかの座席がまったく動かない。

さすがに残り7時間をずっと同じ体制では厳しいと思い、CAさんにリクライニングしない旨を伝え、空いている席へ移動してもいいと許可をもらった。

隣に座っていた日本人、スペイン人の子たちに別れを告げ、薄暗い機内を移動した。

「こんな席に移動できるなんて、めちゃくちゃラッキー!!」

移動したのはたまたま空いていた横3席すべてが空いている席。

自分の幸運さに心躍らせながら再び寝ようと目を閉じたのだが、しばらくして気分が悪くなってきた。

「うっっ、気持ち悪い…」

元々乗り物酔いしやすいタイプなので”飛行機酔い”だろう。ミントタブレットを食べたり、CAさんに冷たい水を頼んだのだがまったく治らない。2度目の機内食には手をつけることができず、とにかく目をつぶって過ごした。

成田に着くまで残り2時間になった頃、わたしの胃は限界値を突破しようとしていた。

CAさんを呼び止めて「気分がとても悪いんですけど…」と伝えると、「あ、日本語は分からないです」と英語で返された。

(そうか、英語か……)

英語で話すという思考がなくなるほど限界だったのだが、なんとか「I don’t feel bad, I feel like throwing up(気分が悪くて吐きそうです)」と言うと、「気持ちが悪いときは炭酸がいいわよ!」と言いながら紙袋とセブンアップをわたしに手渡してきた。

セブンアップが乗り物酔いに効くのかは置いておいて、「throw up」という単語を知っていて本当によかった。自分の危機的状況は速やかに、ハッキリと伝えることはとても重要であると今回の旅で学んでいる。(参照:7カ国ヨーロッパ周遊旅行~1ヶ月間の女一人旅(7)ブリュッセル→ストラスブールのトイレ事件)

結局その後、機内で一度戻してしまったが、近くにあったトイレに駆け込んだおかげで大惨事にならずに済んだ。

成田には無事に到着。

空港まで両親が車で迎えに来てくれているというので連絡をして合流。一か月ぶりの再会での第一声は「なんか痩せたね(+o+)」だった。そりゃそうだ、さっきまでゲッソリしていたんだもの。

成田まで来ることが中々ない両親は、わたしと一緒に帰りに成田で有名なウナギ食べに行こうと考えていたらしい。わたしもウナギは大好きだ。まだ完全復活ではないけど食べたい。

帰り途中で成田山表参道にあるウナギ屋さんで一人前のうな重を頼んだ。久しぶりの日本食はやはり美味しかったのだが、食べられたのは3分の1くらい。

しかも、その3分の1も、帰りの車の中で戻してしまった。あぁ、3,000円のうな重が…。なんてもったいないことを…。ぜんぶ食べていなくて本当によかった。

”飛行機酔い”といえば、2歳くらいの頃にも両親に連れられて行ったハワイでも大ゲ〇をかましたことがあるらしい。

飛行機を降りてすぐに乗った送迎リムジン(リムジンバスではなく、車体が長いあのリムジン)の中で大泣きをしながら、大ゲ〇をしたそうだ。リムジンには新婚旅行の夫婦ばかりが乗っていたらしく、ものすごく申し訳ない気持ちになったと車の中でゲッソリしたわたしにハワイ旅行の思い出を語ってくれていた。

ちなみに、この話は今までに何十回と聞かされている。

その日は帰ってすぐに寝たが、翌日には体調万全。時差ぼけもなく、日常に戻っていった。

総まとめ

一か月間に及んだ女一人のヨーロッパ周遊旅行。

途中でスマホを壊してしまったり、英語が伝わらなかったり、深夜の空港泊だったり、最後の飛行機で大ゲ〇してしまったり、大変ことも多かったが、友だちと久しぶりに再会したり、新しい景色を見たり、文化や人と交流したり、面白いことのほうが断然に多かった。

宿や飛行機の予約、スケジュール決め、すべて自分一人でやるのはハードルが高いと思う人も多いかもしれないがわたしは海外一人旅行をオススメしたい。


この数日後、急に思い立ち、この時は考えてもいなかったニュージーランドへ2週間後に出発することとなる。その話はまた別記事で。

▼ヨーロッパ周遊旅行で宿泊した宿をまとめました


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五十嵐さくら
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