7カ国ヨーロッパ周遊旅行~1ヶ月間の女一人旅(26)自転車プロレースでみた同志への想い
わたしが行った7カ国と各国の街はこちら。
オランダ(4泊)ハールレム、アムステルダム、ロッテルダム
ベルギー(2泊)ブルージュ、ブリュッセル
フランス(3泊)ストラスブール、コルマール
ドイツ(4泊)フランクフルト、マインツ
イギリス(5泊)ロンドン
ポルトガル(5泊)リスボン、シントラ
スペイン(5泊)バルセロナ、シッチェス
行きと帰りのフライト時間を含めてちょうど31日間の旅。26日目の記録です。
初観戦!自転車プロロードレース
La Vuelta a Espana(ブエルタ・ア・エスパーニャ)の初日。チームタイムトライアルの日だ。
ホームページを見ると宿のすぐそばを通るコースだったので、レース自体は宿の近くで見ようと考えていた。
「スタートは午後だから時間が近くなったら考えるか」
宿に泊まっている人たちは観光に出かけたであろう時間帯。ドミトリーの共用スペースで数人が朝ごはんを食べている中、わたしはゆっくりと支度をして、まずは自転車好きの叔父に頼まれた公式グッズを買いにいくことにした。
スタート地点周辺は昨日しっかりと下見済み。まるで海外ではないかのように行き方にも、道にも迷わずにお店に到着し、頼まれていたグッズを購入した。
昨日は「本当にここでレースするの?!」と思ってしまうほど盛り上がっている様子が1ミリも感じられなかったのだが、今日は朝から自転車好きっぽい人をチラホラ見かける。
買ったものは叔父に頼まれていたキャップ(10ユーロ)とキーストラップ(5ユーロ)、自分用にはTシャツ(10ユーロ)。
自分用には買うつもりがなかったのだが、公式グッズにしてはお手頃な値段で思わず手に取ってしまった。物価高のヨーロッパであること、K-POPのライブグッズなどの値段に慣れてしまっていることを考慮すると安いと感じてしまうのも無理はない…。
ちなみにTシャツは帰って来てから部屋着となってしまっている(笑)
いったん宿に戻ろうとスタート周辺を歩いていると、道にチームバスずらーっと並んでいるのが目に入った。
「おおおーーーー!!」
見たことのないサイズ、カラフルなカラーのバスが何十台も並んでいて圧巻。興奮度MAX。
まだ選手は来ていないようだったが、メカニック、スタッフが少しずつ準備を始めていたので何をしているのか気になって様子を見てみる。
バスから続々と機材を出している人、
バイクのメンテナンスをしている人、
バスの中で料理をしている人。
テレビでは見ることができないレース前の様子を体験することができたのはよかった。インターネットで何でもリーチすることができる時代だが、何事も”百聞は一見に如かず”である。
ランチは人生初の○○料理
時間があったので一度宿に戻りグッズを置いて、お昼ごはんを食べに行こうとレストランを調べることにした。
スペインにはキューバ、アルゼンチンなどの他のスペイン語圏から移住してきている人が多いようで、街には南米料理のレストランも多く目につく。
東京でもメキシコ、ブラジル料理のレストランはたくさんあり、食べに行ったこともあるが、他の国のレストランは見かけたこともなかった。探せばあるのだろうけど、歩いていて自然に目に入るほど数は多くない。
ということで、スペイン初の外食は南米料理にすること決定。
Googleマップのレビュー数が多く、高評価だったサグラダ・ファミリア近くにあるエクアドル料理のレストラン「Restaurant El Ñaño Bellaterra」に向かうことにした。
行ってみると実際に南米出身の人たちで大賑わいな店内。
一世帯あたりの子どもの数も日本に比べたら多いだろう。わたしのように一人でごはんを食べている人はおらず、4~6人くらいの家族でごはんを食べている人が多い。家族みんなでごはんを食べるのが南米の家族の形なのだろうか。
聞こえてくる言葉は確かにスペイン語なはずなのに、レストラン内はスペインではなかった。南米には行ったことがないが、似たような雰囲気なのだろうとスペインにいながら南米への旅行を妄想することができた。
店員さんが持ってきてくれたメニューを読んでも想像もつかない料理名が並んでいたのだが、幸いこのお店のメニューには写真がついている。海外だと写真付きのメニューはほぼないので珍しい。
味の検討はつかなかったが、写真を見て豚肉とカレーっぽい料理を注文。
日本っぽい料理だが味は初めて食べる味だった。正体はカレーではなく、香ばしく焼かれたお肉、そして煮込んだお豆。
値段は安く、10ユーロしなかったと思う。外食だと15ユーロ以上するのがデフォルトなヨーロッパではかなりお得なランチだ。
同志への声援
お昼ごはんを食べ終わり、レースを見る場所を探しに出た。
サグラダ・ファミリアの前でも思ったより人が少なかったので立ち止まらないようにと規制しているのかと思い、スタッフのおじさんに「ここで見てもいいですか?」とGoogle翻訳したスペイン語で聞くと、「Si(いいよ)、どこで見てもいいんだよ」と教えてくれた。
サグラダ・ファミリアの前でレースのスタートを待つ。
だんだんと雲行きが怪しくなってきて、スタート直後には土砂降りの雨。
カタルーニャ州旗を持って応援する人たち。きっとカタルーニャ州出身の選手を応援しているのだろう。カタルーニャ州は州独自の旗があるほどに独立意識が高いらしいのだが、応援の熱気もすごい。
宿の近くまで電車で戻り、場所を変えて観戦することにした。いつの間にか雨は止んでいて太陽が出てきていた。
移動してきたのはガウディ建築のカサ・ミラ、高級ブランド、デパートなどが立ち並ぶバルセロナのメインストリート。日本でいうと銀座のような場所だ。日本で銀座らへんを通行止めにして行う大会は多くはないはず。いま思いつくものだと箱根駅伝、東京マラソンくらいだろうか。
後々レースの結果を見てみると雨のせいで途中でスリップする選手たちも多かったらしい。雨で濡れた道路を走る選手たちの姿は、まるで台風の中を走る新幹線のようだった。
自転車の本場であるヨーロッパでレースを見ることができたのは貴重な体験であった。
短いが動画のほうが雰囲気が伝わりやすいと思い、YouTubeに動画をアップしてみたのでぜひ雰囲気を感じ取ってほしい。
翌日もバルセロナ市内がゴールであるレース2日目の観戦をすることにしている。
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▼ヨーロッパ周遊旅行で宿泊した宿をまとめました