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7カ国ヨーロッパ周遊旅行~1ヶ月間の女一人旅(28)バルセロナでガウディ巡り

わたしが行った7カ国と各国の街はこちら。

  • オランダ(4泊)ハールレム、アムステルダム、ロッテルダム

  • ベルギー(2泊)ブルージュ、ブリュッセル

  • フランス(3泊)ストラスブール、コルマール

  • ドイツ(4泊)フランクフルト、マインツ

  • イギリス(5泊)ロンドン

  • ポルトガル(5泊)リスボン、シントラ

  • スペイン(5泊)バルセロナ、シッチェス

行きと帰りのフライト時間を含めてちょうど31日間の旅。28日目の記録です。

バルセロナでガウディ巡り

朝、起きざめにドミトリーの部屋を出ようとすると、同じ部屋にいる日本人と会った。この数日で何度か話をしたが、今日のフライトで実家のあるロンドンに帰るらしい。

日本、イギリスのハーフで、日本で翻訳者として働いているという彼と寝起きのボサボサ頭でサヨナラをした。

この旅で会話をした日本人は後にも先にもこの彼だけだった。人見知りなので表情には出てなかったと思うが、とても楽しい時間だった。

今日の予定は「グエル公園」「サン・パウ病院」

スペインに着いた初日、何を見に行こうか考えていたのだが、有名なガウディ建築のチケットはどれも高く、「サグラダ・ファミリア」と「グエル公園」のみに絞っていた。

朝10時入場のチケットを買っているので朝ごはんのシリアルをすばやく掻き込み、「グエル公園」へと向かった。

近くのバス停からバスにのったのだが、目の前に座っている高校生くらいのカップルがずっとイチャイチャしてる。

まだ若そうなのにイチャイチャ度がすごい…。まだ朝なんですけど…。こちとら一人なんですけど…。なんて思いながらチラチラ見ていると男の子のほうが急に「Park Güellのバス停はここ?」とわたしに話しかけてきた。

君らもグエル公園に行く観光客なんかい!
イチャイチャしてないでGoogleマップを見なさい!

心の中では激しいツッコミを入れたが、「次のバス停だよ」と穏やかに教えてあげた。大人だもの。

グエル公園

グエル公園はガウディが作ったお金持ちのための別荘地帯。工事が途中で中止になり別荘地としては未完成だが、公園内にはガウディが住んでいた家もあり、バルセロナで有名な観光スポットの一つである。

スマホでチケットを見せて中に入ると、昨日ドミトリーで話した日本人の彼に言われた「ゆっくり見たら2時間くらいかかるよ」の意味が分かった。グエル公園は思っていたよりもかなり広く、人も多い。写真を撮りながら歩いていたらそれくらいかかる。

少し高台にあり、グエル公園内も坂や階段が多い。

石で造られた柱や橋があったり、

なぜかインコを肩にのせたおじさんがいたり、

お菓子の家のような管理人や門番の家がある。管理人の家は展示品があり、門番の家はお土産屋さんとなっていた。

家から有名なトカゲの噴水が見えるのだが、一方通行の道があったり、行き止まりだったりし、中々たどり着くことできなさそうなので掃除をしていたスタッフさんに道を聞くことに。

順路を教えてもらうと、すぐ後ろにいた老夫婦が「わたしたちも分からなかったのよね。あなたの後をついていくわ」と言いながら階段を上ってくるので一緒に向かった。

「ラ・ナトゥーラ広場」、そしてモザイク画でできたベンチ。

さまざまな色、形のモザイクがとてもキレイ。

バルセロナのお土産でモザイクモチーフが多いので、ガウディがいかにバルセロナの象徴になっているのかが伺える。

グエル公園のシンボルである「トカゲの噴水」絶え間なく人がやってくる中、なんとかキレイに撮れた1枚。

管理人の家から撮影した写真

広場からはサグラダ・ファミリアを見ることができる(左奥)

グエル公園を出たのは12時過ぎ。そんなに写真を撮っていないわたしでも2時間はかかったので、もう少し時間に余裕を持たせてもよさそう。

名称:グエル公園
住所:グラシア 08024 Barcelona, バルセロナ スペイン

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サン・パウ病院

グエル公園からバスで向かったのは、1902年に造られた歴史ある巨大病院である「サン・パウ病院」

建築家はガウディと同年代のモンタネール。ガウディ建築に並び、こちらも世界遺産に登録されている。2009年までは実際に病院として使われていたというのだから驚きだ。

グエル公園よりも人が少なく、ストレスなく見学ができる。夏のバルセロナはどこも観光客がたくさんいるので人が少ないのは高ポイント。

日本語のオーディオガイドもあった!!!

思わず「え、日本語あるんですか?!」と、受付の人に聞き返してしまった。この旅で日本語のオーディオガイドに出会うのは2回目なので嬉しい。(1回目はロンドンのハリーポッタースタジオ)

当時使われていた臓器を入れておく壺。

大部屋の病室。天井が高く、太陽の光が射し込む造りでとても開放的。

壁のモザイクもカラフル。

庭も広く、緑が多い。

歩いていると汗がじわじわと出てくるバルセロナだが、樹木の木陰にあるベンチに座ってみると心地よかった。

ラベンダー(時期的に咲いていないけど)

庭には治療に使うために植えられていたラベンダー、ライムなどがまだ残っている。現代でいうと”アロマセラピー”?

ライムの木

清潔、かつ病院にいる人が心地よく過ごせるように設計されているのがサン・パウ病院の特徴。病気も、ケガも大嫌いだけど、こんな病院だったら泊まってみたいかも。

モンタネールの「芸術は人を癒す力がある」という理念が身体中で感じることができるステキな病院だった。

名称:サン・パウ病院
住所:C/ de St. Antoni Maria Claret, 167, Horta-Guinardó, 08025 Barcelona, スペイン

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ランチは地中海料理

「サン・パウ病院」から出る頃にはすでに14時をまわっていた。

「なにか食べなければもう歩けない…」

少しも我慢できないほどにお腹が空いていたので、Googleマップで見つけた「サン・パウ病院」から一番近いであろうレストランも入った。

店内は満員。中心地から少し離れた場所だからか地元っぽい人が次々と入ってくる。日本だとランチのピーク時間が過ぎている14時だが、1日に5回ごはんを食べる文化があるスペインでは13~16時頃がランチ時間のようだ。

ランチはランチコースしかないようで、紙のメニューを渡された。

スペイン語のメニュー。店員さんも英語は得意ではなさそう。メニューをスマホのカメラで写しながら、自動翻訳で解読をする。

前菜、メインを選ばなければいけないことは分かった。メニューの解読率は40%くらいだったが、とりあえず直観で注文。

前菜で出てきたのは、目玉焼きとベーコン。目玉焼きは解読できてたけどベーコンは想定外。これは前菜なのか?と疑問に思いつつも、カリッカリに焼かれたベーコンの香ばしさがわたしの食欲に火をつけた。

メインで頼んだお肉。二連続でもお腹ペコペコなわたしはお構いなし。

食べ終わって一息ついていると店員さんに「こっちにおいで!」と言われ、店のカウンターに案内された。目の前には数種類のデザートが並べられたショーケース。なんとコースにはデザートもついているらしい!!

チーズにはちみつがかかったものを即決。ブルーチーズにはちみつがかかったピザとか、チーズ×はちみつの組み合わせがあるといつも頼んでしまうわたし。

スペイン語で頑張って説明してくれるおじさんの店員さん。デザートを食べ終わったわたしを見て「Café?」「Café?」と何度か聞いてくる。きっとコースにコーヒーがついてくるんだろうと思って、「Ok」と言う。

しばらくして小さなカップが運ばれてきた。

「エスプレッソ……」

わたしはいつもミルクたっぷりのカフェオレでしか飲まない。ブラックコーヒーは苦いので苦手だ。

スペインでは「Café=エスプレッソ」なのだろうか。親指と人差し指でカップをつまみ、一気に飲み干した。うん、大人な味…。

ちなみに「Café」はコースに含まれてなく、しっかりレシートに追加されていた(笑)きっとごはんの後にエスプレッソを飲むのが一般的なのだろう。

コースのコスパもよく、店員さんも親切だったのでオススメ。

名称:El Trencadís
住所:C/ de St. Antoni Maria Claret, 157, Horta-Guinardó, 08025 Barcelona, スペイン

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バルセロナ中心部を街ブラ

ご飯を食べた後は膨れたお腹を落ち着かせるために、中心部に戻って散歩をすることにした。

電車で海岸沿いにあるコロンブスの記念塔らへんまで行って、

南国みたいな広場を通って、

サンタ・エウラリア大聖堂まで歩いて来た。大聖堂の周辺は雑貨、ファッションなどのお店が並んでいるので、気になったお店に入ってみる。

フラッと入ってみた古着屋さん。

気になった水色に小さな花柄のワンピースを試着してみたら可愛い。買おうかな。でもタグを見ても値段がよく分からない。

試着室から一度出て店員さんに聞いてみると、なんと”洋服の重さ”によって金額が決まるそうだ。日本で古着屋にはほとんど行ったことがないのだが、普通は一着いくらだよね?とても不思議なシステム。その場でレジ横にある量りで重さを計ってもらい、数百円でワンピースを購入した。

わたしは旅行先で洋服を買いたくなってしまうたちだ。今回の旅ではロンドンでTシャツ、スペインでTシャツとワンピースを買っている。日本に帰って来てから買った洋服を着て「そういえばこのワンピースはバルセロナで買ったやつだったな。あの旅行は○○だったな」とその時の感情を思い出すのが好きなのだ。

そのあとも偶然ステキなお土産屋さんを見つけて、いくつかお土産を購入。

スペインのアーティストの作品だったり、

エコバック、マグカップなどの人にあげるだけではなく、自分にも買いたくなってしまうようなものがたくさん。

かわいい。かわいい。かわいい。

わたしはサングリアのピンバッジを購入

行きのスーツケースですでに何も入る隙間がないほどパンパンだったが、買ったものたちは何としてでもスーツケースに収まるようにしないといけない。

名称:La Nostra Ciutat
住所:Carrer del Pi, 11, Ciutat Vella, 08002 Barcelona, スペイン

> Googleマップ

そのあとは少し休憩しようと思い、人気っぽかった老舗カフェに入りチュロスとホットチョコを注文。サクサクのチュロス、甘くて濃厚なホットチョコを想像し、ワクワクして写真を撮り、一口いただいたのだが「ん?全然甘くない…。」

チュロスとチョコってどこで食べてもまぁまぁ美味しい分類なはずなのに…。残念。

そのまま歩いてカサ・パトリョにあるお土産さんを覗いて、

カサ・ミラを通って帰ってきた。

朝から丸一日歩き回りクタクタだったが、この旅も残り1日。明日の予定を決めて眠りに着いた。

▼29日目の記事はこちら

▼ヨーロッパ周遊旅行で宿泊した宿をまとめました


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五十嵐さくら
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!とっても嬉しいです。 いただいたサポートは執筆するときのカフェラテ代に充てさせていただきます☕️