中村浴場〜中村橋の銭湯でととのう〜
職場からのアクセスがよいので、
いつか行ってみようと思っていた『中村浴場』。
お仕事帰りに初来訪。
西武池袋線、中村橋駅より徒歩6分のところにそれはある。
看板が見えてきたところで高鳴る鼓動。
初来訪の場所は、いつもどきどき。
門をくぐる。
入ってすぐの番台には、気のよさそうなおかみさん。
向かって右に、フェイスタオルと使い捨てシャンプーのセットを見つけて渡す。
「サウナお願いします」と言うと、
「サウナご利用の方はタオルついてますよ」と明るく答えてくれた。
新参者の緊張はここで一気にほぐれた。
普通の入浴料+サウナ料金460円を支払い、
フェイスタオルとバスタオルのセットと、
赤いバンドを受け取った。
なるほど、
この赤いバンドを手首につけるのか。
これはサウナ利用者のみ。
赤いポップなのれんをくぐり、
女湯スペースへ。
早々に服を脱ぎ捨て、
サウナハットとフェイスタオルを握りしめて、
いざ浴場へ!
視界に収まるこじんまりとしたスペース。
うんうん、地元の銭湯っぽい。
洗い場は清潔に保たれていて、明るい。
苦手な固定シャワーではあったものの、
水の勢いは満足のいくもの。
銭湯には、
備え付けのシャンプーなどがないことがほとんど。
念のためカバンの中に、
試供品シャンプーを忍ばせといてよかった。
しっかりと体を清めたら、
まずはブクブクした浴槽へ。
体を温めながら視線を左に移すと、
茶色いお湯の浴槽が隣に。
薬草湯か。
あとで試してみよう。
体が温まったところで、
水分を拭き取り、
いよいよサウナへ。
誰もいない。
そして、けっこう熱い。
コレはいいぞと思いながら、
おもむろに上段に座る。
温度は90℃。
左側にヒーター式っぽいサウナストーブ。
サウナハットをかぶり、
頭部を熱から守る。
私は顔も熱くなりやすいので、
絞ったフェイスタオルを顔にぐるりと巻く。
けっこうすぐに温まり、
3分で一度退出。
お待ちかねの水風呂。
レトロなケロリンの黄色い桶で水をかぶり、
汗を流す。
そしていよいよ水風呂へイン。
最近は水風呂に浸かると、
声が自然ともれてしまう。
抗えないこの快感。
16℃というちょうどいい水温が、
熱くなった体を急激に冷やす。
羽衣できてきた。
ほんとうに心地いい。
そして気づく、
ととのい椅子がないことに。
まあいっか。
体の水分を拭き取り、
水風呂の縁に腰かける。
コレはコレでアリかも。
休憩後は縁に水かけて、
さて、2セット目。
体を冷やした2セット目からはいつも、
6分〜10分サウナにいる。
…おや?
さっきは全然気づかなかったけど、
BGMが演歌だ。
このサウナ室にはテレビはない。
個人的には静かなサウナが好きだ。
でも、ここの演歌BGMは、
音量が絶妙でうるさすぎず、
なんだか聴き入ってしまう。
こういうのもアリだな。
3セット目の水風呂には先客がいて、
私が入ると水が外にこぼれていく。
「2人入るといつもこうよ」
そう話しかけるのは、
地元民らしきおばあちゃん。
「そうなんですねぇ」と相づちを返す。
こういう瞬間が、銭湯にはある。
知らない人とつながる瞬間。
3セットが終わったところで、
いよいよ例の薬草湯へ。
おおぉ…。
ザ・漢方っていう感じ。
嫌いじゃない。
お湯は茶色かなと思い、
手ですくってみる。
なんとも言えないピンク色。
少し楽しくなる。
しっかり温まり、
あのおばあちゃんとお友達の会話に相づちし、
満足。
バスタオルあると、
やっぱり便利。
ここはドライヤーが30円で5分、
風量もかなりあって、
最高。
ありがとうという気持ちでのれんを後にする。
カラカラの喉を、
コンビニで買ったキレートレモンで潤す。
中村浴場。
なかなかいい銭湯だった。
好き勝手に書いてますが、少しでも楽しんでいただけたらうれしいです(^^)))よければまたふらっとお立ち寄りくださいね。