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私を支える一生モノの香り

疲れた時、私は大好きな香水を嗅ぐ。
 
26歳で出会ったこの香水は私の人生を変えたと言っても言い過ぎではない。

香水の説明には

「ヴェチヴェリオ」のハイチ産ベチバーは女性的でも男性的でもなく、それを超えています。寄木細工のように、たくさんの意外な表情を見せてくれます。時にはフレッシュ、時にはスモーキー、かすかにフローラルな面も。ベチバーが嗅覚の万華鏡のように様々な色彩を魅せ、他にはない新しい解釈で香りのプリズムが広がっていきます。

とあった。

好き嫌いがハッキリしている匂いなので、どこにでもつけていける類の香水ではない。
世の中の“モテ香水”とは一線を画したヴェチヴェリオ。
 
でも、私にはドストライク。
例えるなら『坂口健太郎より山田孝之』『吉永小百合より、もたいまさこ』
 
当時仲良くしていた人が試供品を嗅がせてくれたのがキッカケ。この香水は運命だと思った。
値段もお高めなのだけど、初めて嗅いだ翌日には買うことを決めたくらいビビビッときた出会い。
 
それからいつも持ち歩いて心が疲れた時に嗅いでいる。
 
嗅いだ瞬間リラックスというよりは香りに集中して、他のことから精神的に距離を置くことが出来た。
HSP(繊細さん)の特徴でもある“あれこれ気になって心配”なことを一回忘れてボーっとする時間は気持ちを切り替えるキッカケをくれた。
 
物書きをしている最中は、キーボードを置いているマットにヴェチヴェリオを1プッシュ。

猫のランチョンマットはセリアで購入

福祉という仕事柄香水はNGなので、ドライヤー前に1プッシュするくらいでほとんどしっかりつけることはない。

お披露目の回数は少なくても、私の中でヴェチヴェリオは間違いなくナンバーワンの香水。
これ以上の香りにはもう出会えない気さえしてくる。
 
性格的にどうしても周りの目を気にして自分の“これがいい”を言えないことが多い。
それ故に周りのペースにのまれて疲れてしまうこともある。
 
だからこそ、家にいて自分だけの時間は好きな香りを楽しんで気分を切り替えながら春の慌ただしさを乗り越えていこうと思う。


このエッセイは、メンバーシップ『エッセイのまち』にて開催中の今月のテーマ『私の「疲れ解消法」』に投稿したものになります。
先月の推しエッセイに選んでいただき、今月投稿の中から推しエッセイを選ばせていただくことになりました。
選んでいただいた谷口シン@自由に勉強するnoterさん、管理人のともきちさんに心から感謝申し上げます。

いただいたサポートはみなさんによりときめくエッセイを届けるため、作業机周辺に配置するときめきアイテム(主にコーヒーとお菓子)購入代にさせていただいております! もっとみなさんに楽しんでいただけるエッセイを目指していきます。ありがとうございます♡