社長日記(13)発達障害への対応

【要約】
発達障害などを持つ子どもへの対応について
・基礎的な知識理解としてURLの動画見てみてください。
・「障害」とはなにか、捉える視点を変える
・今のうちであれば、障害をおいておいて1人1人を見るという姿勢を持つことができると思う。


一部、以前の定例会で扱いましたね。
教育学部卒で、学校外の教育をずっとやっている
僕としてはある種、当たり前なことなのですが
全体として共有しておいた方がいいことがあると思いました。

この動画は、典型的な発達障害の特性と課題、対応がわかりやすく描かれていると思います。知識として、こういう子がいるかもしれないということを考える上ではとても参考になると思います。各々2分なのでみやすいです。
https://www.nhk.or.jp/school/tokushi/ui/origin/anime/

その上で、少し掘り下げて考えたいことがあります。
「障害とはなにか?」って話もあるんですが
それ以上に「障害を見る私たち側」の問題は考えておきたいです。

障害を考えるときに、その原因を
「その人、個人の問題とする」というのが今の世の中の一般的な考え方です。
〜〜ができないから、できるようにする。
それに対する支援は〜〜の問題を解決するための支援です。


そこを転換させていくことが必要なのではないかと思っています。
(ラディカルな障害の支援だと言われていることです。)

障害の原因を「社会の側に持ってくる」という発想です。
子どもが落ち着いて、椅子に座ってられない、典型的なADHDです。
ただ、そもそもなんで椅子にじっと座っていないといけないの?というところに疑問点を持ってきます。障害ってのはじっと座ってられないというその子の特性ではなく、それが課題になって浮き彫りになるときに生まれるわけです。

勉強するときに、どこが一番集中できるかとかどのくらいの時間集中できるかなんていうのは人によって違うでしょう。
みんなが同じ時間、同じ場所に座って、同じ内容を同じペースで学ぶという仕組み自体は、どちらかというと40人に一斉に指導を行うという、効率を求める社会や学校の側の仕組みが必要よしているものでしょう。
そっちが、障害を生み出しているということができると思うわけです。


上のNHKのビデオも、目的は「ふつう」の問い直しなわけです。
タイトルは「障害を持つ人が困っていること」
ではなくて、
「ふつうってなんだろう?」なのです。
それが、その当事者にとっては普通なのです。

社会の作り出した「普通」によってそれに適合できない人を障害とみなしている状況に気づく必要があります。そこにこそ問題を投げかけるべきなのではないかと思うわけです。

つまり何が言いたいかというと、
・指導する側の「普通」をちょっと考え直したい。
・障害のあるないにかかわらず、必要な支援は、その子の「ふつう」に寄り添うことだと思います。

さらに具体的には、その子が障害だからというより
・何ができて、何ができないか
・それがうちでロボット、プログラミングをする上でどうか
・できない部分に対して支援できることがあるか
・その支援が、講師業務の中で実現しうる範囲なのか
というあたりだと思います。


ロボット・プログラミングを学びたいというモチベーションに対して
どのような支援をしたら、その子が学んでいくことができるのかを
個々にフォーカスして、支援してあげることができるといいのではないかと思います。

これとトレードオフになるのは
進度とか、完成度の問題だと思います。
僕は、これは1人1人違って当然だと思うわけです。


また難しくなってくるのは、何かが完成する以外で学びの成果をどのように捉えるか(もっというといかに、親にFBするか)だと思います。
ここについては例えば
・技術的なレベルを可能な限り細かくステップにしてあげる。
・いわゆる非認知能力に注目した評価をしてあげる
とかが思いつきます。

※非認知能力(https://edtechzine.jp/glossary/detail/非認知能力)


例えば、そのような支援をするために
・1クラスは何人まで対応できるのか
・現状のクラスの人数の場合にどこまでできるのか
・カリキュラムのゴール設定や期間はどのようになっているのが適切か
僕は、学校的な学びに対しては常に批判的なので、なるべく学校的な統制を減らしていったところに教育的な価値を作れればいいと思っています。個人的には6人くらいまで、半年のスパンの中では十分に個別に見ることができるのではないかと考えています。

ここが変われるか、変わりたいか
この変化を少しずつでも推し進めていくかは
僕だけの気持ちというよりはスタッフの皆さんとも話ししながら進めないといけないと思っていますので、今後も定例会などで話をする時間を作れればと思います。


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