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コロナで潰れてもおかしくない留学の会社が、英語ピアラーニング『Gariben』という新しい事業を始めるまで

はじめましての皆さん、こんにちは!
株式会社スクールウィズの太田英基と申します。

普段はFacebookにばかり投稿しているのですが、たまには趣向を変えてnoteにも投稿してみようと思った次第です。

今回は大きくいうと要点挙げると2つの事柄について語らせてください。
1つは、僕ら留学サービスを運営してきたスクールウィズがコロナ直撃であっても、なんとか生き抜いてサバイバルしていますよという話です。

もう1つは、そこから新規事業として日本初の英語ピアラーニングサービス『Gariben』をつくりリリースし、記念すべき最初の参加者の皆さんが素晴らしい学習成果を出してくれたことと、Garibenの今後についてです。

日本最大級の留学口コミサイト”School With”を運営しています!

まず、ちゃんとした自己紹介もなく失礼しました!
僕たちは留学に関するサービスを企画開発しているベンチャー企業です。

創業時はフィリピン留学/セブ留学の口コミを集めるところからスタートし、今では世界32ヶ国4000校の海外教育機関の情報データベースと、留学をした人たち1万人以上の日本最大級の留学情報を有しています。これにより、「行ってみなくちゃわからない」というブラックボックス化した海外留学の距離感を、体験者のリアルな情報でオープンにしていくことにより、縮めることができてきたと思っています。少しは世の中の役に立てているんじゃないかなと…。

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もちろん、創業数年後からは一筋縄ではなく、山あり谷ありでしたが、おかげさまで2019年に過去最高業績を出すことができ、2020年から拡大成長フェーズへようやく入っていくと思った矢先にコロナ到来となりました。

コロナにより留学業界は仮死状態に。

コロナによって甚大な被害を受けている業界は数多くあると思いますが、僕たちの留学業界もそのひとつであり、海外渡航がブロックされてしまったため、当然ですが売上も綺麗にすべて吹き飛びました。そのあたりの話は旅行業界や飲食業界の方も多く書いているため、今回の記事では、深くは書かなくてもいいかなと思います。

各国のロックダウンが毎日のように連鎖反応で起こった2020年3月から4月にかけては、僕らのお客さん達をどうやって無事に日本に帰国してもらうのか、日々変化するフライト情報をキャッチアップしながら慌ただしく時間は過ぎていきました。4月の終わりにようやく一段落した頃、会社の売上もほぼゼロになっていました。

そこから資金繰りの確保、個人向け留学事業以外での売上確保、オフィス解約縮小による固定費削減などに奔走し、多くの方々の支援や応援により、なんとか現在も生き永らえています。これらについて本当に心から感謝申し上げたい人が多くいます。社会に生かされていることを自覚し、今後の成長と貢献で、恩返しできればと考えています。

留学事業はしばらくは冬の時代、氷河期だ。

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一旦生き延びることができた僕たちではありますが、メイン事業としていた留学事業はしばらくは冬の時代です。アフターコロナが来るまでは回復が見込めません。もちろん、留学の価値自体はコロナでも無くならないですし、また自由に海外渡航できるようになれば必ず復活します。しかし、当時2020年前半の時点ではコロナの先行きは不透明すぎて、留学事業以外で自分たちが進む道を創り出す必要がありました。

留学以外で、自分たちのビジョン実現に向けて新しいサービスを考えなくてはという思考になるのにそう時間はかかりませんでした。すぐに社内有志で新規事業を考えるチームを組成し、動き始めました。ちなみにスクールウィズのビジョンは「世界を舞台にする人があたりまえになる社会へ」です。このビジョン実現のために、留学以外で僕たちができること、世の中に必要とされているものをゼロベースで考え始めました。

英語学習2,000時間の壁により、多くの人は英語体得できずに挫折。英語は筋トレと同じで必ず成果が出るが、変化を体感できる迄が長い道のり

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英語学習に挫折したことがある人の割合はDMM英会話の調査によると約85%とのことです。きっとこの記事を読んでいる方の中にも、「よし!今年こそ英語頑張るぞ!」と宣言したにも関わらず、その1ヶ月後には勉強自体を忘れ去っている人も多いのではないでしょうか。昔の僕がそうであったかのように・・・。

実は英語学習の一番の課題は「継続」です。英語ってやればやるだけ成果が出るものなのです。筋トレと同じです。ただし、英語学習は筋トレよりも効果や成果が目に見える変化となるまでに、かなりの時間を要するものなのです。その変化を体感する前にモチベーションが途切れて挫折してしまう人たちが大半なのです。

筋トレやダイエットって、1週間頑張ると何かしらの数値的な変化や見た目の変化が現れ始めるじゃないですか?英語って残酷なことに1週間頑張ったぐらいじゃ変化がみえないんですよね・・・。1ヶ月や2ヶ月、もっとそれ以上頑張り続けないといけない、でもその期間を頑張る前に挫折してしまうんです。

英語学習業界では有名な調査結果ですが、大人になった日本人が英語を体得するのには2,000時間の学習が必要だと言われています。この2,000時間ですが、イマイチ想像できないですよね。表にするとこんな感じです。

2000時間比較表

仮に週に1回、英会話教室に通い続けるのみの学習しかしていないようであれば、2,000時間到達まで46年間もかかる計算となります。もちろん、予習復習や自習など授業以外でしっかり取り組んでいれば別の話ですが、多くの人が授業以外何もしていない状態だったりしませんか・・・?昔、友人が激務の中でも2年間大手英会話教室の授業にだけは毎週通っていたのに英語全然話せない場面に遭遇し、半分冗談で馬鹿にしたことがありました。この表でシミュレーションすれば友人の英語力は納得の結果だったんだなと理解できます。

この2,000時間を一気に確保できなかったとしても、少なくとも成長変化が見込める数百時間という単位で学習時間を確保していく必要があります。

なぜ僕らが留学領域にコミットしてきたのか、それは海外英語環境に身を置く留学が圧倒的に成果がでやすいからでした。留学で過ごす1週間は、日本国内で英会話教室に週1で通い続ける1年間に匹敵する時間なのです(もちろん留学での個人の過ごし方によって左右はされます)。しかし、現在は留学はコロナの影響により一時的にハードルが非常に高いものとなっています。
※2021年4月現在すべての国に留学できないわけではないため海外留学を希望されている方はしっかり最新情報を参照ください。コロナ状況で渡航制限は激しく変動します。

留学や英語コーチングスクール以外で、毎日数時間の学習コミットを継続できるサービスを低価格に創り出せないか?

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留学にいけない状況の中、世界を舞台にする日本人を増やすためには英語という壁を乗り越えていける人たちを1人でも早く増やしていくことであることは間違いない。毎日コツコツ5分10分やっていても、英語体得するのに10年かかっては意味が無い。

もっと短期的にガッツリ英語学習にコミットを提供できるサービスは日本国内に無いのだろうか・・・?そう考えると、まず浮かぶのは英語コーチングスクールでした。しかし、有名英語コーチングスクールは3ヶ月間で50万円以上が相場であり、その費用が高額のため、一般の人にはなかなか手を出すことが厳しいサービスです。

コーチが担当についてくれて、毎日の学習報告を実施し、やっていなければコーチから連絡がきてリマインドされる。英語学習業界に英語コーチングスクールが登場した時には、これはモチベーションを徹底的に支えてくれる画期的なサービスだと思った。ただし、コーチがガッツリ入ってくれる分、当然人件費が高くつく。その結果として料金体系も高額にならざるを得ない。

20-30代中心に、そこまで予算を出せないけれども、英語学習意欲が強い人達に同等以上のコミットを継続できるサービスを創り出すことができたならば、日本人を「終わらない英語学習から脱出」させることができるのではないかと考えました。

ピアラーニング(仲間との共同学習)という手法で低コストにモチベーションを維持できるという仮説。

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狙うべきポジション(学習継続×学習時間大×低コスト)は明確になったものの、手法やアプローチについてを定めていかなくてはならない。

そこで着想を得たのがピアラーニングであり、ピアプレッシャーだ。
ピアは仲間を意味する。つまり、一人じゃ続けられないけれども、励まし合って切磋琢磨する仲間と一緒なら乗り越えられるのではないかというのが僕たちの仮説だ。

よく、ダイエットやファスティングなどを友達グループつくって競い合ったり、励まし合ったりすることがあると思いますが、まさにそれの英語学習特化版です。

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僕たちはこのサービスにはいくつかのルールや仕組みが必要だと考えた。
●スコアの成長が見えやすいTOEICに特化して始めること
●3ヶ月という期間を設定すること
●仲間は5-6人のスモールグループとすること
●毎日1時間以上の学習にコミットしてもらうこと
●20-30代の方でも手を出しやすい価格設定とすること(現在1ヶ月16500円程)
●キャリアや仕事で英語を活かしたい社会人を原則とすること
●匿名ではなく、実名顔出しで、願わくば本当の友達になって欲しいこと。
※濃い人間関係こそがピアプレッシャーとなり、学習継続に寄与すると考えている。
●定期的に成長を測る機会をつくること
●定期的にグループで集まる場をつくること
●学習方法やメソッドも学習迷子が出ないように提供すること
●TOEIC対策のプロ講師(セレン氏)に監修してもらうこと

...etc

その他、企業秘密なことまで含めて、細かなルールや制度を設計し、このサービスは生まれました。2020年の夏にトライアルで1ヶ月間実施した際に手応えを感じ、本格サービス化へと踏み込んで動いてきました。

本気で勉強して欲しいから”Gariben”(ガリベン)というネーミングに。

どんなサービスも名前を決める時にはみんなで悩むものです。
いろんなサービス名候補がありましたが、最終的にGaribenに決まりました。
キャッチーであること、そして本気の英語学習サービスであることが伝わることを重要視しました。英語学習サービスであることを意識して、ローマ字にしています。※商標申請中

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仲間と頑張るピアラーニングの部分はGaribenのメインコンセプトではありますが、あくまで手法/手段であるため、サービス名に入れる要素としては重視しませんでした。
(まぁ、、、なんだかんだでキャッチーで覚えてもらいやすいことが大切ですよね。笑)

日本初の英語特化型ピアラーニング。本当に成果は出るのか?

さて、Garibenは2020年12月に1期生募集のリリースをしました。
自分たちではリーズナブルに料金設定しているつもりとはいえ、3ヶ月間で5万円程度のお金を払ってくれる人がどれだけ集まるのか、正直不安でした。

何しろ、英語特化のピアラーニングでは僕の知る限りではGaribenが日本初です。まだ、サービスとしての価値/効果を実績として数値で語ることができません。海の物とも山の物ともつかぬサービスに、果たして本当にお金を払ってくれるのだろうか・・・?

しかし、その心配は杞憂に終わりました。リリース後、各所から反響をいただき、無事に定員以上の応募が集まり、1期生30名を選抜することができました!

実績が無いGaribenに対して、参加を決めて頂いたすべての方々に心から感謝と御礼を、この場をお借りして申し上げます。皆さんがいなければGaribenは始まりませんでした。本当に感謝しています。

Garibenはどんな人が参加しているの?

業界、職種、年齢、性別、英語を学ぶ目的、20-50代の様々な背景や目標を持った方々に参加していただきました。

大企業勤務、外資企業勤務、IT系ベンチャー勤務、スタートアップ経営者、フリーランス/自営業、医療従事者、国際協力関係者の方など、ダイバーシティを感じられる方々です。

そんな皆さんをグループ分けをして、Garibenはキックオフを迎えることができました。一緒に勉強を頑張る仲間から、英語学習以外で受けた刺激も大いにあったのではないかと思います。

3ヶ月間のGariben参加者の様子

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※上記はグループ講義の様子

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※上記は毎日のグループ内での学習報告の一例です。

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※上記はグループ内でのチャットのやり取り一例です。

Garibenのプログラム詳細については公式サイトをみていただきたいが本当によく出来た内容になっていると思う。毎週のようにグループ毎のミーティングを行ったり、TOEIC対策講義を受けたり、もちろん毎日学習報告をし合ったりと。忙しくも毎日はアッという間に過ぎていったのではないでしょうか。

期待以上の成果!TOEIC最大225点、平均138点UP!

アッという間に3ヶ月が経ち、最終TOEIC模擬試験を全員が受験する。
その試験直後に卒業式を開催し、最終成績が公開されました。Gariben運営チームのメンバーから流れてくる集計速報に対して、緊張感を持って耳を傾けていました。
誰もが気になるGariben1期生の結果は、、、

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などなど・・・!一番スコアアップした人はもちろん、Garibenでは一番学習時間を確保できた人や、グループ毎の平均の学習時間やスコアアップを称賛するようにしています。1期の卒業生の平均スコア138点UPは本当に嬉しい…!

Garibenへの自信が、確信へと変わる。

ちゃんと1期生の応募が集まるのかどうか、
ちゃんと1期生で成果を出してもらえるのかどうか、
正直不安がゼロだったわけではありません。

それでも一所懸命にGaribenサービス企画に関わってくれた会社の仲間を信じ続け、まだ実績の無いGaribenに応募してくれた人たちの底力を信じていました。良い結果を出していただいて、出すことができて、本当にホッとしたのを覚えています。同時にもともとあった自信は、実績が出て確信へと変わりました。

今は未だ会社を潰す時ではない、諦めなければ道は拓ける。

コロナで絶体絶命な留学業界にいた僕たちスクールウィズ。
昨年、とある尊敬している大先輩に「太田君、コロナだし仕方ないよ。会社を畳むことを考えてもいいのかもしれないね。誰も責めないよ。」というアドバイスを貰ったことをこの記事を書きながら思い出す。当時の自分には、非常に重要な経営判断のタイミングであったと思う。会社を清算し、借金等のリスクを極力抑える動きを取るほうが頭は正常なのかもしれない。しかし、僕にはそんな考えは1ミリも浮かばなかった。いや、考えとして浮かびはしたが、選択しようとは全く思わなかった。

なぜなら僕はまだ、ビジョンとして掲げたことを実現できていないからだ。このまま退いては自分の人生に誇りを持てないし、一緒に走ってきた仲間もいる。いつか自分も退く時が来るかもしれないけれども、未だ今ではない、そう考えていた。

それに根っからの起業家魂というか、冒険好きというか、このピンチをどうにかチャンスに変えられないかと思考していた。そのひとつのアウトプットとして、Garibenという新しいサービスが生まれたのは本当に幸運である。
道は拓けた。後は突き進むのみだ。

最後に、コロナになっても辞めずに残ってくれている会社の仲間、時折心配して連絡をくれる先輩や友人の皆々様、僕とスクールウィズはまだまだ大変だけど、まだまだ大丈夫です。と、しっかりこの場をお借りしてお伝えできればと思います。

あと、事あるごとに「会社大丈夫なの?」と心配させてしまっている宮城にいるオカン、大丈夫だからどうか安心して欲しい。(オフィス縮小して皆リモートワークなのに、オフィスに大量に手作り草餅を送ってくれてありがとう…必死に食べます笑)

Garibenはまだ始まったばかりですし、まだまだこれからです。
ゼロイチは大好きなので、泥臭いことも一所懸命にやりながらも成長させていきます。

ここまでこの記事を読んで頂いた皆さん、きっと僕のお知り合いの方が多いと思います。
もし良かったら英語勉強している知り合いの方がいたらGaribenを薦めてもらえたら嬉しいです、SNSでシェアしてくれるだけでも有り難いです。

経営者や人事の方、Garibenを社内研修で導入検討してみませんか?社員の方の英語力を伸ばす取り組み是非一緒にやらせてください!

投資家の方で、Garibenに興味ある方がいたら是非ご連絡ください、一緒に日本人の英語力を次のステージに押し上げましょう!

メディア関係者の方、Garibenの取材大歓迎です!認知度を上げていかねばならないのでご協力いただける機会をいただけたら大変嬉しいです。

上記、何かしらのアクションを取っていただけたら、嬉しい限りです…!

いやはや、めちゃくちゃ長文となりましたね。
自分でもわかっているのですが、ついつい長文になっちゃいます。
いつもFacebookで書いているのですが、noteのほうが読みやすいですかね。
今後は節目節目はnoteでログを残していきたいと思います。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!

株式会社スクールウィズ
代表取締役 太田英基

【告知】Gariben2期生を募集開始します。

最後までお読みいただいた皆さんにお知らせさせてください。
Gariben公式サイトをリニューアルし、2期生募集を開始しました!

1期生の結果を元にさらにプログラムを改善し、より間違いないプログラムへと進化を遂げています。もともとTOEIC600/700点目標のコースしかありませんでしたが、TOEIC800目標コースも新たに追加されました!3ヶ月間走りきって、TOEIC100点以上のスコアアップを目指しませんか?締切は5月13日です。皆さんのエントリーをお待ちしています!

ちなみにTwitterでGariben募集開始記念キャンペーン開始しましたので、そちらをRTしていただけるのも嬉しいです。Gariben参加1名様を無料招待!


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太田英基@mohideki
株式会社スクールウィズ(School With Inc.)の中の人。約2年ほど世界一周していました。タダコピ共同創業者。 https://corp.schoolwith.me