スピリチュアルとマルチ商法と自己啓発と宗教
私が大学生の頃、小学校の頃から私を妹のように可愛がってくれた憧れの先輩から、あるイベントに誘われた。ある宗教関連のものだった。
その頃から、私はそういう類のものに勧誘されやすいタイプなのだと自覚するようになった。
流されずに済んだのは、中学生からずっと付き合いのある美容師さん・そして母から、私はそういう人たちに声をかけられやすい人種だから気をつけなと助言を受けて続けてきたからではないかと思う。
そして社会人になった私は、職場の先輩の「奥様」からのお願いという変な筋から、化粧品のネズミ講ビジネスに巻き込まれそうになる。
化粧品を取り扱う会社のコンテスト・そのモデルとして、1年近く当商品を使ってほしいという手法だった。
どうやって切り抜けたのか覚えていない。途中これはおかしいと気づいてからの記憶がほぼ無い。
彼女の夫は地元大手企業の総合職社員だ。
でも、なぜ彼女はこんなねずみ講のようなことをしているんだろうと、当時は訝しげに思った。
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時を経て、約10年後の今。
私は再び、ネットワークビジネスとやらの、それも自己啓発・スピリチュアル系らしい「何かの事業」をするママグループと、距離が近付いてしまっている。
やばい。黄色信号だぞ。
ただ、その彼女ひとりひとりであれば、私は正直なところ好きなのだ。
彼女らは、母親業の先輩方だし、いい人だし、溌剌として見える。
(あ、冒頭の宗教勧誘の先輩も、そうだったっけな…むむむ…気づいてしまった…)
というかその事業とやら、どこから収入を得ているのだろう?
広報活動で収入を得ると言っていたが、宗教と何が違うのか?
私は絶対踏み入れたくない。
#5点ラジオ で語られていたことだが
高校時代など古くからの友人に知られたら恥ずかしい・気まずいと感じるようなことだと、私は思うからだ。
嫌だ。
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「収入がない子育て中の母」
この属性と環境は、ねずみ講やマルチやネットワークビジネスとか、そういう類に引っかかりやすくなってしまう気がする。
お金を得たいから、
子育てや家庭以外に居場所を見出したいから、
何かしてないと、このままでいいのかな?と漠然と不安になるから、
…これは全部私から出てきた本当の気持ちだ。
こういうものが、先述の類とくっつきやすくなってしまうんだろう。
うーん、暇なのかな、私。
本来はさ、ただ生きてるだけでも十分頑張ってるんだけどな。
可愛くて尊い赤ちゃんが居てくれるだけで
話を聞いて笑わせてくれる夫がいるだけで、幸せなんだよな。