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ブラッディトイレットストーリー ~初めての血尿~

※性方面の話ではないが今回かなりワード的に下ネタが入ります。ご注意ください。具体的に言うとちんこです。

急に血尿が出た。

最初は座って小用を足していたため気づいてなくて、単に「あれ、水が汚れてるな、何か薬剤でも使ったのか?」と思っていた。というのも痛みがぜんぜんなかったからである。ところが翌日、パンツに5センチ大ほどの赤いしみができていて、風呂に入る前にパンツでうろうろしていたところ妻から「なにそれ」と指摘されて気づいた。言っちゃあなんだがその赤さにビビった。赤チンを意図的に塗りたくったかのような鮮やかな赤。そこで初めて「昨日の汚れた水の原因は俺だったか!」と思い至る。

「もしかしたらこの色血尿かも?」程度のことであればこれまでもクソ忙しい時期などにはあったのだが、ここまではっきりとした赤はなかった。思わずパンツの赤いシミを写真に撮ったくらいだ。一応いつごろ出たという記録のためでもあるが。

そういえば先週はなぜか脇腹が痛い日があったな~と思い至る。妻は「ぜったい食生活のせい」と断言したが、「そんなことはない」と言えない食生活を送っているのでそうかもなぁ、と受け取る。具体的に言うと晩飯後にゲームやりながら菓子をぼりぼり食べたり、週末の深夜にラーメンを食ったりすることであろう。

「子供たちのことは大丈夫だから」とさっそく妻からあきらめの言葉がかけられる。死を確定させるな。

「血尿」で検索すると出てくるのは「尿路結石」「膀胱がん」あたり。かなり昔に兄が尿管結石を患ったことがあるのだが、痛みに悶えてまったく動けなくなり、何を聞いても反応できないほどだったので慌てて救急車を呼んだ覚えがある。

「アレになるのはやだな…」と思いながらいろいろ調べる。父親ががんで他界しているので、家系的に膀胱がんという線もあるのだな…とまたいろいろ検索するが「痛みがない血尿こそ危険な可能性がある」といった文言に出くわしてウッとなる。まあ、仮に膀胱がんにかかったとして、死ぬのは最悪どうしようもないとしても、痛みがめちゃくちゃ続くと嫌だなぁ…という思いとともにトイレでちんこをじっと見る。

「尿路結石だとしたら、とにかく水分を取って、クエン酸も摂取するほうがいいよ」という妻の助言に従い水をがぶがぶ飲む。ちょうどかぼす液みたいなのが冷蔵庫にあったので、水に足してがぶがぶ飲む。

なんでそんなに詳しいのかと思ったが妻の兄(つまり義兄)も昔尿路結石になったことがあるらしい。まあこっちの兄もなってるのだが、かなり昔だしとにかく痛がってたことしか記憶にないからなあ。水をがぶがぶ飲むのでやたらとトイレが近く、そのたびにちんこを眺めながら尿の色を観察する。赤くない。もしやもう大丈夫なのではないか、と思って検索すると「一度だけの血尿でも要注意」みたいな文言に出くわしてウッとなる。

まぁこういうサイトは可能性に言及するからいろいろなことを言っておかないとだめだというのはわかっているのだが。

とりあえず翌日は会社に行き、同僚の人に仕事の話がてら血尿のことを話してみた。するとその人は過去に血尿から初期の膀胱がんが見つかったことがあるらしく、「すぐにでも病院行ったほうがいい」と言われたので翌日休みをとって病院へ向かった。

病院は泌尿器科で検索したのだが、病院のクチコミというのは結構赤裸々で辛辣なものが多かったりするものだ。真剣に話を聞いてくれないとか診察が短いとか、挙句の果てには「看護師からこっそり他の病院を勧められた」なんてのもあった。ホントか?

そんななかで比較的評判のよいところに決めたが、評判がよいせいか患者が多くめっちゃ待った。しかも受付で「おしっこはまだ出さずに我慢してください」と言われる。後ほど尿検査の可能性があるためだろう、とは推測できたが「膀胱が爆発したらどうするのだ!?」という不安もあった。とはいえ朝家を出るまでにトイレに行っていたので尿意はなかったのだが。で、結構待ってからようやく診察の番。気さくな感じの初老の先生で、症状が出た日と痛みの有無などを説明して、エコー検査に入った。妻が妊娠していた時以来に見る装置だ。脇腹に痛みがあった、ということからまず右わき腹、押しても今は痛くないということで左わき腹、膀胱を診察してもらったが、どうも普通な感じだ。「これは、もう出てるかもしれんね」「腎臓に炎症みたいなのも今は見られないし、膀胱にできものも見当たらない」出てるというのは石がということか?と思いつつ聞いていると「いま膀胱に100mlくらいおしっこが溜まってると思うから、尿検査しましょう」と言われる。え、そんなことがエコーでわかるものなのか、と驚く。そして紙コップをもらってトイレで採尿すると、ほんとにほぼ100mlだった。すげえ。しっこの量を当てられるのは初めてである。

その後尿を検査するのにまたしばらく待ち、結果を聞くとやはり「尿の中にも血液は混じっていないし、おかしな数値も出ていない」ということであった。とりあえず一安心。そのまま話を聞いていると先生が小さなビニル袋に入った石を見せてくれた。小石くらいの大きさだが、これはもしや。
これが私の結石」やっぱりか。しかもあんたのかい。「ほかにもこれくらいの小ささの時もあったよ。私6回出してるから」え?そんなにできるものなのか?「あの~、それってどういう原因が…」「う~んこれはね、体質。遺伝です。1回かかった人は3分の2くらいの確率でまたできるからね」え~っ。マジかよ、血尿とフレンドやん。

まあそんな感じでとりあえず尿路結石の危機は去った。緑茶やコーヒーを飲みすぎるとよくないという話もあったので、今後はもう水しか飲まない。…というわけにもいかないだろうが、まあ気をつけていきたい。

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