AIとリアルとフェイクと。
最近どんどんAIの研究が進んでいるようで、X上でも「簡単に文章作れる!」「このイラストが1分でできた!」「手書きのこれだけの指示でゲームができた!」「WebサイトもAIに頼めば一発!」みたいなのをしょっちゅう見るようになってきた。
ChatGPTで川柳作らせてみるとか、そのくらいしか自分で試してないので詳しくは分からないが、上記が全部ホントであれば、本当に人間の仕事がなくなる未来が近づいている。
もちろん、適当な指示を出すだけで「人間が作ったのとまったく見分けがつかないものが勝手に出来上がる」わけではないだろう。いわゆる「指導」が必要になるので人間の出る幕がなくなったわけではない。
とはいえ、一番厳しいのは「そこそこのものが作れる人たち」である。自分も含めてだが、文章を頑張って書いて「まあまあ面白いね、でもAIだったらこれくらいは一瞬で書けるもんね」と言われたら、もう何とも返す言葉がない。「圧倒的に面白い」か「クオリティはともかくAIでは書いてこないような独創性」といった特徴がないと存在意義が問われてくる、というか仮にライター仕事をやってるとしたら仕事がなくなる。
Xなどでも「AIで●●を作ってみたらこのクオリティ!マジで人間の仕事なくなる!」と言ってる人がちらほらいるが、何となくこのタイプのことを声高に叫ぶ人は、発声しない枕詞として(自分は大丈夫だけど)というのがついているように思う。業界に関係ないとか、自分はそれを統括できるスキルと知識があるからいいけど、とかそういった背景で。
いわゆる「一流であれば関係ない」理論。ただいきなり最初から一流な人もそうそういないのでそこに向かうまでの過程で淘汰されてしまうと、そもそも今後一流になれるはずだった人たちがいなくなるということになる。AI自体のクオリティうんぬんよりもそちらのほうが問題なのではなかろうか。
まあ、ワープロが出て「漢字を覚える必要がない」と言われ、パソコンが出て「計算スキルがいらない」と言われ、スマホが出て「暗記する必要がない」と言われ…という歴史を考えると結局遅かれ早かれ出てきた問題ではあるのだが。
ただこれまでは「考えるのは人間、単純作業や情報を最適化できるようになっただけ」という前提があったのが「考える必要もない」となってくるとちょっと変わってきそうだなあ、とは感じる。
ちなみに「なりきりひろゆきメーカー」といった感じのツールの存在を考えると「無料で公開できるものであのクオリティなのだから、有料で高級なものを作ったとしたらもう素人には判別不可能なのでは?」と思ってしまう。プログラムがそういうもんなのかどうかはそれこそ素人なのでわからないのだが。
まったくツールの存在を知らない人なら、作られた音声を聞いて「あいつこんな発言してるのか」と思うだろうし、それを「情弱w」みたいに笑うのも怖い。いつ自分がそういうものを信じさせられているのかわからないからだ。最近では動画ですら偽物を容易に作られるようになってきていて、そうなるとどれだけのニセ情報が出回っているのか、と思わされると共に「こうなると例え真実を暴かれても『あれはニセ動画です』と言い張れるよなあ」というのが気になる。
すでに真実など存在しないのかもしれない…我々はそう思い込まされているのかもしれない…これは宇宙からのメッセージだったのだよ!(MMR風)
ちなみにここまでの文章もAIで書きました。
…というのは冗談だがそういう未来もすぐそこなんである。こえー。
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