脳みその思いどおりにはさせない
認知的不協和理論って知っていますか?
専門の方からすると抜けている部分があるかもしれませんが、私が学び、思ったことを記します。
例えば、
6時間ずっと針に糸を通す仕事をやらなくてはいけないとします。その時に、
①6000円支払われる
②60円支払われる
のふたつの条件を作ります。
この場合、①の条件の人は時給1000円が貰えるという妥当な報酬があります。②の人はどうでしょうか。時給10円は妥当では無いですよね。しかし、この仕事をやらないと家に帰れないなどの強制力があった場合、金銭面での報酬が望ましくないものであると、脳みその働きによって、私たちは認知をこのように変えてしまいます。
『この仕事の経験は今後の人生で役に立つ』
金銭面で望ましくない現状を変えることが難しく、変えやすいのは経験面での考え方であるので、自分にプラスになるだろうと認知を変えます。
これが認知的不協和理論です。
これを学習したときに、自分や身近な人の身に起こりうるはあるかなと考え、
恋人に振られて、恋愛感情が一方通行な状態になってしまったとき、相手の気持ちを変えるのは難しいから、自分の気持ちを元恋人の悪かった部分を見つけ、自分だってそんなに好きではなかったと、相手と自分の気持ちの矛盾を変えようとする。
ということもありえそうだなと思いました。
これを学習して、身近な例に結び付けたときに自分の脳内で同じようなことがたくさん起こっているのではないかと怖くなりました。自分の本心がどんどん隠れてしまいそうで、学習した日から、意識するようになりました。
そして、
現状や相手と矛盾していてもいいから、自分はどう思ったの?どうしたいの?
と自分の胸に問いかける練習をしました。
これを何回か行うと、あ、今、脳みそが認知的不協和状態になっているな、その前に自分の想いを確かめよう、と気づく癖がつきました。
ですが、一概にこれを行うことが正しいとも思いません。認知的不協和理論によって自分が守られるからです。自分から矛盾の状態を保って不快な状態が続くのであれば、無理にやる必要はないと思います。私も、これ以上傷つきたくないなというときは認知的不協和理論のままにしています。脳みその恩恵を受けています^^
ここで伝えたかったこと、それは、
どうにもならない状況は生きていれば、何度もあると思います。
自分の気持ちを脳みその働きのままに変えることが一つの手なら、自分の気持ちのまま、いろんな視点で考えてみるのも一つの手になるよねと思います。