史上最重量生物の化石発見?
◉シロナガスクジラは、最大確認体長29.9メートル、体重199トン。最大全長33.6メートルという説もあり、これはそんなに間違いじゃないでしょう。しかし、それを上回る340トンの超巨大な古代クジラがいた可能性。そもそも、古代の魚竜に、シロナガスクジラを超える巨大種がいた可能性が、指摘されていますし。シロナガスクジラってイメージとは違って、実際はかなり細長いんですよね。特に、絶食期は。なので、昔の船乗りが見た巨大な海蛇って、実際はシロナガスクジラやナガスクジラ、ザトウクジラの誤認ではないかと言われていますので。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、
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三畳紀の巨大魚竜ショニサウルス・シカニエンシスが、全長21メートルとされていたのですが。更に大きな25メートルに達した可能性があります。ナガスクジラが全長オス25メートル、メス27メートルが最大ぐらいではとされますので、それに匹敵する大型魚類の可能性。その大きさとなると、ジンベイザメやウバザメと同じく、プランクトンが主食の濾過摂食性動物の可能性が、とても高いです。この巨大な古代クジラは、いったい何を食べていたのか、なぜそんなに巨大化する必要があったのか? そこを含めての古生物学の面白さですね。
シロナガスクジラも、主食は南極の南極オキアミで、一日平均16トンものオキアミを捕食するとか。逆に言えば、それだけオキアミが豊富にあるということですね。この巨大古代クジラも、オキアミに匹敵するような、巨大な生体量を持つプランクトンを食べていたのか? それにしては、復元図が小顔ですね。小魚とかを食べると、それを消化するにも膨大なエネルギーが必要なので、楽して捕食できて栄養価も高い生物が必要。何を食していたんですかね?
もうひとつ、ステラーダイカイギュウとか、冷たい海に特化した海獣類は、身体を巨大化させて分厚い脂肪層を持つことが多いですね。これはクジラも同じですが。あと、身体を巨大化させるのは、捕食者の存在も大きいですね。ティラノサウルス・レックスがあそこまで巨大化したのも、角竜を捕食するため、その巨大化に合わせて自身も巨大化したと。メガロドンとかシャチとか、巨大な捕食者がいたら、それを圧倒する体格を持つのは、ライオンとゾウ・トラと水牛の関係を見ても、同じですからね。
まぁ、この手の見積もりは、大げさになりがちですが。古代クジラのバシロサウルスも、約4000万~3400万年前の新生代古第三紀始新世後期の、温暖な海に生息していた原始的クジラ類ですが18メートルから21メートル、最大で25メートルあったという説もあり、クジラ類は昔から巨大化に向かっていたのは、疑いないので。かつては史上最大の陸上哺乳類と呼ばれたパラケラテリウムにように、意外とほっそりしていてナルバダゾウより軽いようでした……なんて研究が出てくる可能性も、充分にありそう。今後の研究を楽しみに待ちます。
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ