20億年前の微生物を発見?
◉これまた、ロマンあふれる発見ですね。生きた化石と言われるシーラカンスが、出現したのが古生代デボン紀、約3億8千万~3億9千万年前とされます。現在のナメクジウオによく似たピカイアが、約5億500万年前に出現していますから。20億年前というと、もうほとんど 地球の生命誕生の直後ぐらいな イメージですね。それが化石ではなく生きていて、というのに驚きです。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、微生物のイラストです。
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詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。地球にどうやって生命が誕生したのか、諸説ありますが。宇宙からの飛来説はともかくとして、海で誕生したのは間違いないところ。当時の地球は、ひっきりなしに落雷が続く環境で、これが海中にアミノ酸を生み出し、生命の誕生につながったとされます。しかしそれとは逆に、深海の熱水噴出口の、安定した熱エネルギーが供給される場所で生まれたという説もあります。
今回 発見された生物は、DNAとタンパク質が検出されたとのこと。これはけっこう、進化した生物の可能性がありますね。どうやら生物は最初は、RNAを遺伝物質として活用していたようです。RNAは変化しやすく、それが生物の進化を促した面もあるのですが。それだと形質が不安定になってしまう面もあります。コンピューターに例えるならば、RNAはRAMの中の一時保存されたデータ。DNAはHDDや外部記憶装置に保存されたデータのようなものです。
藍藻(シアノバクテリア)類が、地球上に出現したのが、約27億年前。彼らは地球史上始めて、酸素の放出を行った生物です。その結果、水中に溶け込んだ鉄分が酸化鉄となり、現在の鉄鉱石の地層の、元となりました。酸素の出現によって大気にオゾン層が形成され、太陽からの紫外線が大幅にカットされ、生物の陸上進出のための条件が形作られました。
この、シアノバクテリアの死骸と、泥粒などによって作られる層状の構造を持つ岩石が、ストロマトライト(stromatolite)です。シアノバクテリアは原核生物で、その体内の葉緑体は、本来は別の生物だったものが、体内に取り込まれて共生し、やがて一体化したもので。逆に言えば、シアノバクテリアが出現した時点ですでに、けっこう多様な生物が存在していた可能性もありますね。そうやって海中で生まれた微生物は、地下の岩石層の中に、新たな生活空間を発見したわけで。
今回の生物も、蛇紋岩化反応によって、水素やメタンを得て、独自の生態系を形成した可能性が、あるわけですね。ここら辺が解明されると、石油がどうやって形成されたかも含めて、意外な謎が解けそうな気がしますね。シアノバクテリアの研究によって、酸素と鉄鉱石とオゾン層の形成が、解明されたように。今回の微生物に関しても、今後の研究に期待したいです。
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