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美浜原発3号機が再稼働

◉今年の夏は熱くなる可能性が指摘されています。その割に、マスコミは電力の逼迫状態をどうするか、ちっとも報じませんね。そんな中、関西テレビが美浜原発3号機の再稼働について、かなり詳しく報じています。

【40年を超える原発「美浜原発3号機」が10年ぶりに再稼働も…4カ月で再び停止予定】関テレ

福井県にある関西電力の美浜原発3号機が10年ぶりに再稼働しました。
運転開始から40年を超える原発の再稼働は日本初です。
(中略)
政府が「脱炭素」の目標を掲げる中で、発電時にCO2を排出しないことから再び存在感が高まっている原発。
関西電力は40年を超える高浜原発1・2号機を含めて3基の原発を稼働させることで、C02の年間排出量を日本全体の0.7%にあたる770万トン減らせ、月75億円のコスト削減を期待できるとしています。

トップのイラストはuenomanga氏の美浜原発。公開した後、使用を拒否されるかもしれませんけど。

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■二酸化炭素削減の決め手■

原発3基で日本の二酸化炭素の0.7%を減らせるのですから、おおきいですね。出力は1号機が34万kW・2号機が50万kW・3号機が82.6万kWですから、合計で170.2万kWですか。北海道の泊原発は1号機と2号機が57.9万kWで3号機が91.2万kWで合計207万kWですから、0.85%相当ですか。柏崎刈羽原子力発電所に至っては、1号機から5号機までは110万kWで7号機と8号機が135.6万kWですから、821.2万kWと。3.377%相当。

他にも、女川原子力発電所・東通原子力発電所・浜岡原子力発電所・志賀原子力発電所・伊方原子力発電所・島根原子力発電所などが、民主党政権化の菅直人総理大臣の暴走で、止まったまま。ここらへんが再稼働すれば、電力事情は大幅に改善され、石油た天然ガスなどの火力発電所に費やされている燃料費が大幅に浮き、二酸化炭素も全部を計算する棋力はないですが、馬鹿にならない量を削減するのは事実でしょう。

■再生可能エネルギーの限界■

二酸化炭素と地球温暖化には、疑問を呈する科学者もいます。しかし、現状ではその因果関係を神事、削減する方向で動いています。少なくとも、環境保護活動家はその因果関係を是とし、そのためには原発の利用は不可欠というのは、お花畑ではない誠実な環境保護活動家には、当然の選択肢です。福島第一原発事故でも、直接の被爆による死者はゼロ。であるならば、安全に配慮しながら再稼働が、選択肢として十分に有り得るわけで。グレタさんのような批判だけでは、世の中は変わりません。

再生可能エネルギーはどれも決め手に欠け、地熱も潮汐力も波力も、期待はしつつも主たる電力にはなりえないのが現実です。特に風力と太陽光は、台風銀座の日本列島・四方を海に囲まれ多湿で日照量が世界平均を下回る日本列島には、不向きです。ちょっと調べれば、素人でも気づくことなんですけどね。なのに、反原発派の方々は異様な情熱を持って、話を聞こうともしません。対話になりません。とにかくダメだの一点張りで、宗教的な様相を呈しています。

■放射能=穢れという呪術■

ハッキリ言えば、日本の反原発活動は感情的で非科学的です。そもそものスタート地点が広瀬隆氏の著書『危険な話』ですからねぇ。まともな科学者からは、早稲田大学理工学部応用化学科という理系学部を出ているのに大丈夫かと、トンデモ扱いされていました。東海村での原子力事故で「被曝した人はその身体自体が放射性物質化しており、遺体を火葬すると放射能が拡散して葬儀に参列した人間も被曝する」とか、これって完全に〝穢れの思想〟ですから。宗教的になるのは必然ですよね。

それこそ江戸時代に、天然痘に対して牛痘を施そうとした蘭学者に「牛痘を打つ投資になる」と流言飛語を浴びせた連中、人骨を粉にして飲めばピカの毒が抜けると戦後の広島で流行った流言飛語、福島第一原発事故で米の研ぎ汁で放射能除去という流言飛語、現在進行系での新型コロナウィルスのワクチンを打つと○○という各種の流言飛語と、構造は全く同じです。穢れという実態ないモノが憑依して自分を侵食するという、呪術的イメージです。

■第四世代原子炉の可能性■

彼らが科学用語の放射性物質でも放射線でもなく、〝放射能〟というゴジラ由来の言葉を、未だに使う理由です。本人らは科学的・理知的なつもりでも、言霊的発想で思考のバイアスがかかっていること、穢れの思想で思考が飛躍していることに無自覚です。それで戦前は敵性語追放とかルーズベルトやチャーチルの絵を踏んで勝てると思ってたわけですが。空気(ニューマ)に流される国民性・民族性を、もうちょっと自覚したほうが良いでしょう。

安全確認の上、随時原発再稼働が日本の選択肢かと。その上で、アメリカやイギリスなどと共同研究で、メルトダウンが起きにくい構造の第四世代原子炉に注力するのが吉でしょう。目指すは脱第三世代原子炉。むしろ反原発派の聞く耳持たん何が何でも原発全否定の行き過ぎた活動が、かえって第三世代原発を延命させてしまいます。アメリカでは2029年に第四世代原子炉の超高温ガス炉が稼働予定。日本もそこに遅れないよう、目指すべきでしょうね。

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