慰安婦訴訟の逆転勝訴雑感
◉ちょっと間が空きましたが、韓国での元慰安婦らによる控訴審。主権免除という国際ルールを踏みにじった判決で、原告の側も戸惑う珍判決ですが。これは、韓国側の仕掛けですかね? 日本に歩み寄る姿勢を見せつつ、適度に揺さぶりをかける。大統領が絶対的な権限を持ち、司法がそれに追随する韓国の文化的な風土では、大統領府の意向を無視して、司法が暴走するのは難しく。そう疑わざるを得ない面はあります。
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■主権免除の例外?■
産経新聞の報道では、《判決後に開かれた会見で、今後の手続きを問われると、原告側代理人の李相姫(イ・サンヒ)弁護士は検討が進んでいないことを明らかにし、こう漏らした。「勝訴するとは思っていなかったので…」。》とのこと。朝日新聞は、有料部分で、こういう重要な部分を報じているんですかね? 報道機関としては、産経新聞が原告の論理構成や取り巻く状況など、詳しく報じていて、しかも無料。報道機関としての差が、明確ですね。年齢詐称疑惑が韓国からも出ていて、尹美香前代表が怪し経歴に言及した李容洙さんの声を、伝える必要なんかあるんですかね?
比較すれば、一目瞭然。重要なのは、《今回の高裁判決はロシアの侵略で殺害されたウクライナ国民の遺族が提訴し、ウクライナ最高裁がロシアの国家賠償責任を認めたケースなどを挙げ、主権免除の例外は「多数確認される」と指摘。》の部分。ロシアの侵略と日本の日韓併合を、同一視する強引な解釈なんですが。武力紛争下の違法行為もなにも、日韓併合は当時としては、国際社会に認められた、合法的なものです。要するに、戦後韓国の日韓併合無効論に、迎合した判決ですね。それを主張しているのは、北朝鮮も同じですが。
■国際政治の駆け引き■
60年安保が燃え盛っていた頃、岸信介総理大臣は、その激しい学生運動を逆に利用して、アメリカに地位協定の改善を要求し、妥協を取り付けたわけで。乱世の奸雄タイプの政治家らしい、一筋縄ではいかない駆け引きですが。尹錫悦大統領も、日本との関係改善は急務ですが、なんでもかんでも日本に都合がいいことをやっていては、舐められる面があります。なので、こうやって交際で逆転判決を出させ、自分でなければ韓国司法の暴走は止められないと、存在感をアピールするのは考えられますから。
で、大法院(韓国の最高裁)では再逆転で、やっぱり主権免除の例外とは認められないとか、判決が出る。予定調和でしょう。警察の取り調べで、脅し役の若い刑事と、なだめ役のベテラン刑事の連携プレーで、犯人を落とす手口。これは、朴正煕大統領も使った手法ですから。この件に関しては、文化放送『おはよう寺ちゃん活動中』のアフターでも、内藤陽介先生が、言及されています。さすが、わかりやすく要点をまとめておられて、わかりやすいと思います。
もちろん、文在寅政権時代の残滓が、まだ韓国司法に残っている可能性もあるでしょう。そもそも、美雲左模範日という点では、韓国は同じですから。慰安婦カードを完全に手放さないことで、日本からの妥協を引き出すというのは、これは当然の部分があります。国際政治とは、そんなもんです。ですから、日本は日本で、指桑罵槐の兵法で、韓国と尹錫悦政権に揺さぶりをかけ、ときに恩恵を与え、花を持たせ、でも日本の国益の最適化を目指すものです。泣き言を言ってもしょうがないです。
■最終的かつ不可逆的な解決■
『カイカイ反応通信』のカイカイ管理人の動画でも、取り上げられていますが。韓国側の本音の分析に関しては、こういうサイトや動画のほうが、大衆の実感に近いところを、掬い上げています。学術的な論文では、けして出てこない本音。韓国の2ちゃんねるであるイルベとか、ネイバーからはストレートな本音が見えますしね。韓国でも、慧眼の士はいて、日本保守党なんかよりよほどニュートラルな視点で、歴史問題を語ったりしていますしね。まともに歴史を調べれば、自国の教科書との違いに気づきいますし。
繰り返しますが自分はコレ、尹錫悦政権も裏で、一枚噛んでいる気がしますけどね。
いちおう、ポーズは見せていますが。立法措置をとるなり、具体的な行動がなければ、口先だけということで。アメリカの思惑も絡んできて、日韓だけの問題ではない側面もありますから。文在寅政権時代も、日韓基本条約破棄には動かず、のらりくらりと引き伸ばしてきましたから。尹美香旧挺対協前代表の逮捕有罪収監ぐらいで、お茶を濁されても、慰安婦カードが保存されてはしょうがないですから。尹錫悦大統領も、退任したら収監されないよう、本気で従北左派狩りに本気になってくれないと。
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