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MANZEMI作品解題講座『あしたのジョー』のお知らせ

■作品解題講座について■

◉MANZEMI単発講座のお知らせです。2025年2月27日木曜日に、『MANZEMI 作品解題講座:あしたのジョー』を実施します。
今回はゲストに、漫画原作者の七月鏡一先生に漫画家の田中圭一先生を迎えて、鼎談スタイルの作品解題講座です。

◉『MANZEMI 作品解題』概要
名称:MANZEMI作品解題『あしたのジョー』
日時:2/27(木)19:30-22:00
形式:オンライン開催(zoomを使用します)
作品:『あしたのジョー』(ちばてつや、原作/高森朝雄)
講師:田中圭一(漫画家)、七月鏡一(漫画原作家)、喜多野土竜(編集者・漫画原作者)
受講料:3,300円(税込)
対象:どなたでも参加可能です
録画:後日、録画を共有します
備考:終了後に質疑応答の時間を設けます
お申し込み:https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/010ew87bat841.html

注意事項:
※極力、読んでいない方も楽しめる回にしたいと思いますが、事前に読んでおくことを推奨します!
※申し込み後の返金は致しかねますのであしからずご了承ください。

◉田中圭一(たなか・けいいち)@keiichisennsei
マンガ家。1984年に「ミスターカワード」でギャグマンガ家デビュー。その後「ドクター秩父山」がヒットし、TVアニメ化される。95年以降はパロディーマンガ家としてのポジションを確立し、現在に至る。
また、デビューとほぼ同時期に玩具メーカーに就職。その後はゲームメーカー、ソフトウェアメーカー、電子書籍会社を渡り歩き、サラリーマンとの二足のワラジを履く兼業マンガ家としても知られる。現在は京都精華大学新世代マンガコース教授として後進の育成にあたっている。

◉七月鏡一(ななつき・きょういち)@JULY_MIRROR
1990年「少年サンデー原作大賞」入選。
1992年より専業作家として活動開始。
主な著作。
「ジーザス」「闇のイージス」「JESUS砂塵航路」(作画:藤原芳秀)
「ARMS」(皆川亮二 原案協力作品)
「牙の旅商人」(作画:梟)
「AREA D 異能領域」(作画:梁慶一)
「探偵ゼノと7つの殺人密室」(作画:杉山鉄兵)
「8マンVSサイボーグ009」(原作:平井和正・桑田二郎・石ノ森章太郎、作画:早瀬マサト シナリオ担当)
現在「サンデーうぇぶり」にて「ツキモノガカリ」(作画:朝日曼耀)、「ドラゴン奉行」(作画:茂木ヨモギ)を連載中

https://note.com/manzemi/n/n882880fedf8d

作品解題とは、大辞泉によれば〔書物や作品の著者・成立事情・内容・体裁・出版・発表の年月、他に及ぼした影響などについて解説すること。また、その解説。開題。〕と説明されています。小説や映画や漫画やアニメなどなど、ひとつの作品の内容を深く掘り下げて、解説します。作品の面白さや意外な視点、作家ならではの切り口など、得るものは大きく好評です。
過去には鍋島正治先生とオードリー・ヘップバーンを世に知らしめた映画『ローマの休日』や、田中圭一先生とシルベスタースタローンの出世作『ロッキー』を、前回はこうの史代原作・片渕須直監督のアニメ『この世界の片隅に』の解題を行いました。

今回は高森朝雄(梶原一騎)原作・ちばてつや作画の、漫画史上……いや、日本文芸史上に残る傑作『あしたのジョー』を俎上に上げます。三島由紀夫や寺山修司なども愛した名作中の名作で、いろいろと語り尽くされている面もありますが。事前の打ち合わせでは、意外な内容が七月先生や田中先生から提示され、そんな視点もあったのかと驚きの連続で。これは漫画家志望者や、作話に日々取り組む同業者にも、考えるヒントになるという手応えを感じております。

■作品を掘り下げる意味■

日本屈指の進学校として知られる中高一貫校の灘校ですが、中勘助著の『銀の匙』だけを中学の3年間をかけて学ぶという、ユニークな授業を行った伝説の国語教師がいたそうです。普通の国語の授業では、いろんな作品を読み、多様な作者の視点を学ぶことが多いのですが、逆にたった一冊の本を、徹底的に読み込む。生徒の中には当然、疑問を持つ人物もいたそうです。しかし教師の「すぐ役に立つことは、すぐに役立たなくなる」という信念の元、掘り下げる事業が行われたとか。なるほど、大卒に即戦力を求める経団連の雇われ社長とは、見ているところが違うなと。さすがに、灘校のような掘り下げた授業は、難しいですが。

でも、一言一句に込められた作者の思いを徹底的に学ぶことで、濱田純一東京大学総長ら、多くの人材を育てたのも事実ですから。MANZEMI講座でも、浅くても広くと狭くても深くは、日頃から強調しているところでもあります。まず、狭くても深く掘り下げることで、他の作品の掘り下げ方も学ぶ面があります。一芸に通じるは万芸に通じるの言葉もあります。宮本武蔵は剣術家ですが、書画でも国宝・重文級の作品を残し、工芸品でも鞍や鍔の作品が残り、また『五輪の書』は現代でも、アメリカのビジネスマンが普遍性に驚く訳で。軸というのは、汎用性があるものだと思います。

■今回の作品解題講座は■

今回の解題講座は鼎談形式で、自分こと喜多野土竜は一歩引いて、七月先生や田中先生のお話を引き出すポジションに。もちろん、自分なりのひねくれた視点や、編集者という経験から得られた知識や、元梶原一騎番の先輩編集から伺ったお話など、チョイチョイ挟んでいこうかなと思います。
ゼミ生たちとややライトな内容の作品解題に比較して、ゲストを呼んでの濃いめの講座ですが、ゲストお二人は話芸も折り紙付きです。大学で多数の学生を相手に、講義をされていますからね。初めての方にも、気軽に参加できるのではないかと思います。

解題の終了後、質疑応答というかディスカッションの時間を取りますので、疑問に思ったことなど、どんどん質問してください(研究者ではないので、記憶間違いや事実誤認などの揚げ足取りは、平にご遠慮くださいませm(_ _)m)。
この講座は、正解を見つけるためのものではなく、作品をどの角度で読むかのヒントを、受講された皆さんと一緒に見つけられればいいな……と思っています。興味が湧いた方は下記リンクから、お申込してください。

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■単発講座の目的について■

本講座であるMANZEMIネーム講座は、期間も長く、受講料もそれなりにしますので、受けてみたいけれど自分に合わないと心配だ……という方も、多いでしょう。そこで、MANZEMI講座の上級者向けのゼミなどで講義している内容を、単発講座として、取り出して開講します。

ネーム講座や背景講座を受けてみたいけれど、どんな運営方法なのか・どんな雰囲気なのか・どんな内容なのか、知りたい方は確認のために参加しませんか? もちろん過去の受講生で、もう一度参加して、あの頃の自分とどれぐらい発想力が変化してるかを確かめるため、あるいは他の受講生の新鮮な発想に触れたい方も、参加してみませんか?

作品解題講座では〝作品の切り口と掘り下げ〟をテーマに、小説や脚本などにも応用が効く作品の分析方法と、どういう形でストーリー展開していくのかなどの分析を通じて、表現全般の基本を学びます。

初心者にもわかりやすい平易な内容ですので、漫画家や小説家や脚本家や編集者やライターを目指していない方でも、参考になると思います。
踏み出せば、その一足が道となり、その一足が道となる。
迷っているなら、一歩踏み出しましょう( ´ ▽ ` )ノ

申込みフォームは、上記のリンク先(https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/010ew87bat841.html)にありますので、よろしくお願いしますm(_ _)m

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■ネーム講座について説明■

単発講座を受講して、本講座であるMANZEMI作話ネーム講座の第25期が、2025年4月13日(日曜日)より、スタート予定です。
詳しくは、コチラのMANZEMI事務局の公式noteに、概要が書かれています。

作品解題講座を受講し、ネーム講座に興味がでた方は、説明会にもご参加ください。疑問点や不明な点など、事務局の人間が全部お答えします。事前に内容や方向性を確認した上で判断してください。比較的デビュー率が高い講座ですが、プロを目指す人のための講座ではありません。
また、受講生からは小説家やアニメーター、イラストレーターなども輩出しており、講座を手伝ったインターンなどから、KADOKAWAや白泉社、銀杏社などの、出版社や編集プロダクションの編集者も、片手の数ほどですが、輩出しています。
マンガは、小説とアニメの中間的な表現媒体という視点で、両表現とクロスさせながら、作話全体について学んでいます。

MANZEMIネーム講座についての、詳しい説明はコチラの公式サイトにあります。

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■受講したみなさんの感想■

受講生の声(第21期)は、こちらにまとめてあります。まぁ、多少は割引いて読んでくださいm(_ _)m

MANZEMI講座は各種あり、またプロのデビュー率は高く、それも漫画だけでなく小説家やイラストレーター、アニメーターなど多様ですが、必ずしもプロを目指す講座ではなく、本気でプロを目指す人に応える・
必要な技術や考え方などを学ぶ講座です。

趣味で楽しみたい方から現役プロまで、参加者は多様です。漫画家以外でも小説家も、何人かデビューしています。ちなみに、劇画村塾ではさくまあきらさん一人しか輩出できなかった編集者も、白泉社やKADOKAWAや銀杏社など、片手の数ほど送り込んでいます。編集者を目指す人が学んでも、それなりに得るものがあるでしょう。


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MANZEMI電子書籍版: 表現技術解説書

MANZEMI名作映画解題講座『ローマの休日』編

MANZEMI文章表現講座① ニュアンスを伝える・感じる・創る

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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喜多野土竜
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