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松本人志氏が独自プラットフォームで復帰?

◉昨年、週刊文春による記事を受けて、芸能活動を休止していた松本人志氏。なんだかんだで1年ほど、テレビやラジオなどの表舞台から、遠ざかっていたわけですが……。どうやら、復帰は旧メディアではなく、独自のプラットフォームになる可能性が、出てきたようです。

【松本人志が独自プラットフォームで来春復帰へ 〝ガーシー方式〟か】東スポWeb

 あの〝文春砲〟から1年――。

 活動休止中のダウンタウン松本人志がついに復帰に向けて口を開いた。25日に配信された記事で芸能記者・中西正男氏の取材に答えた。

 松本は昨年末に「週刊文春」で〝性的強要疑惑〟を報じられ、今年1月に芸能活動を休止。文春を発行する文藝春秋相手に裁判を行ってきたが、11月に双方合意の上で訴えを取り下げた。

 そんななか、同記事で松本が来春をメドに相方の浜田雅功と独自のプラットフォームで復帰を計画していることを明かした。

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/328463

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。


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■新プラットフォーム■

詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。芸能活動休止中も、X(旧Twitter)での発信は続けていた松本人志氏ですが。新聞・テレビ・ラジオ・雑誌といった旧メディアとは距離を取っていたので、ひょっとしたらYouTubeなどで復帰、みたいな新メディアであるSNSを活用する形や、お笑い芸人の原点回帰で難波グランド花月で舞台復帰とか、そういう可能性もあるかなと思っていたのですが。でもYouTubeとか、いつバンされるかわからない部分もありますから。それこそアンチ松本の方々が、大挙して押し寄せ、わずかな瑕疵をついて裁判だ公開停止だと、画策する可能性もあります。

であるならば、独自のサーバーを用意し、独自のプラットフォームを活用するのも、令和の時代にふさわしいのかもしれません。松本氏自体は、芸人仲間がネタにするぐらい、若い頃から蓄財に励んでいる人物ですし、個人でサーバーを運用したとしても、数千万ぐらい 痛くも痒くもないでしょう。もちろん、そのプラットフォーム自体は、吉本興業が用意するでしょうから。元々、吉本興業は自前の演芸場や劇場を持ち、そこにお客さんを集めて稼ぐ会社ですから。演芸場の代わりにネット上のプラットフォームというのも、新しい演芸発信のあり方ではないでしょうか?

普通の人気芸人ならば、そんなことをする必要はなく、影響力がどんどん落ちているとはいえ、まだまだテレビはメディアの王者。その影響力は圧倒的ですし、当代随一の人気者である松本人志氏が、そんなリスクを取る必要性はなかったのですが。2019年に、闇営業問題で旧メディアの露出がなくなり、YouTubeなどで活動している 宮迫博之氏ですが。129万人のチャンネル登録で、再生回数も5万から30万と、上念司氏のチャンネルと比較しても、好調のようです。YouTubeのチャンネル登録者数が10万人を超えると、月収は50〜300万円に達するとか。松本氏なら、もう一桁多く、獲得できそうですね。

■虎に翼で野に放つ?■

活動休止中も、Twitterのインプレッション数は莫大な数字を稼いでおり、やはり国内トップクラスの人気は凄まじく。でも今回の件がきっかけとなって、松本氏が独自プラットフォームでの発信に力を入れるとすれば。旧メディアにとって、これは脅威ですね。どのような形式でやるかは不明ですが。YouTubeのように、有料コンテンツと無料コンテンツを混在させて、発信する形式の可能性が高そうです。もし、松本氏が莫大なアクセスを稼ぎ。有料会員登録が万単位になれば。もう、テレビやラジオの旧メディアに頼る必要はなくなるわけで。

スポンサーがテレビ局に制作費を払い、番組制作し放映をするというテレビの枠組みの中では、テレビ局やスポンサーに圧力をかける、という手法が使えましたが。新プラットフォーム方式が成功したら、それももう無理。まさに、虎に翼をつけて野に放ったようなものです。本来ならばそんなリスクを取る必要がないくらい、旧メディアにおいては王者であった松本人志氏が、その選択をする。視聴率や発行部数が落ち目の、黄昏の旧メディアが、自分で自分の死期を早めた、喜悲劇として、後世の研究対象になるかもしれませんね。

もっとも、独自プラットフォームを立ち上げ番組を配信するというのは、なんだか新しいことをやっているように思いますが。実際は、寺の境内などに葦簀ばりの簡易な小屋をかけて、興行を打つという 江戸時代の手法と、本質は変わりません。元禄時代、名古屋の大須観音ではそういう形で、歌舞伎や竹本義太夫が、興行していました。やっていることは、お客さんから投げ銭をいただくという、芸人の原点回帰 なのも、興味深いです。インターネットというインフラができた現代だからこそ、

■新メディアの時代へ■

この1年間、松本人志氏が無為に時間を浪費していたはずもなく。表立った動きは、報道されていませんでしたが、コントのネタを作り、仲間の芸人や タレントを呼んでトークをし、それを自宅やスタジオなどでひそかに収録していたとしたら? 新プラットフォーム立ち上げと同時に、豊富なコンテンツを提供できるでしょうね。それこそトーク番組とかなら、上念司氏のようにハンディカム 1台で番組が作れますからね。エッセイ風に一人で喋ってもいいですし、芸人同士のトークでもいいですし。

例えば松本氏、寝る時は桂枝雀師匠か立川志の輔師匠の落語を聞いていると、語っておられましたが。それこそ、枝雀師匠の演目を、どのような視点で評価しているのか、お笑いとは何かを、じっくり語るのであれば、ぜひとも聞いてみたいです。これは難しいかもしれませんが、例えば島田紳助氏との演芸論を戦わせる番組なら、1時間1万円でも払いますよ。それだけの価値があるのは、確実ですから。旧メディアでは難しかった番組でも、ニッチな需要があるはずですから。

これが成功したら、マジに吉本興業の新たなマネタイズの、軸になるわけで。吉本興業の財力ならば、テレビ番組を制作している制作会社を丸ごと抱えることだって、簡単でしょうから。京都アニメーションが独自の小説レーベルを持ち、ショップを持ったように。コンテンツをクリエイトできる側が、発信や流通を握るのは、時代の必然です。元々は、その名の通り興行会社であった吉本興業が、テレビ・ラジオ的な番組制作をし、演芸場でやってることを、テレビ番組化も可能でしょうし。もちろん、ある程度のところで松本氏のテレビ復帰は、あるでしょうけれど。

■追記です■

こんな記事が出ていました。

松本人志が語る今の思い。そして見据える今後

 「週刊文春」の記事をめぐり提訴した裁判が先月終結した「ダウンタウン」の松本人志さん(61)。裁判を起こしたタイミングで芸能活動も休止し、それ以降取材に応じることはありませんでしたが、今回「なんでも聞いてください」と胸の内を吐露しました。訴えを取り下げた理由、休止中の葛藤。そして、今後を見据える中で感じた相方・浜田雅功さんへの思いとは。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/8364fe62c042b9bca84c2d0f00c8710cf5bcd7dd

率直な意見に思えます。まぁ、アンチはテレビに戻ってくるなと言ったのに、独自プラットフォームで配信するとなったら、復帰自体に文句を言い出していますが。動くゴールポスト、いつものことですね。たぶん、粛々と復帰するでしょう。


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