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ガラパゴス投票は変わるか?

◉外国の場合は有権者の識字率が低く、そのためできるだけ分かりやすい投票というのが、イロイロと工夫されてきたのですが。日本の場合は江戸時代からかなり高い識字率を誇っていますからね。結果、自書式が一般的に。これはこれで、不正投票をした場合は筆跡でバレるというメリットがあるのですが。デメリットも多いですね。

【ガラパゴス投票、変わるか】日経新聞

夏の参院選で「民主党」と書かれた票が立憲民主、国民民主の2党に振り分けられる公算が大きくなった。両党がともに「民主党」を略称として用いようとしている。有権者がどちらに入れたか判別できず、得票割合で票を割り振る「案分」になるとみられる。
この問題は日本の投票方式と不可分だ。日本の国政選挙は投票用紙の空欄に政党や候補者の名前を手書きする「自書式」を採用する。名前の記述を有権者に委ねるため、投票先が判...

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ヘッダーはnoteのフォトギャラリーから、投票箱と投票のイラストです。

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■誰でも投票できるシステムに■

アメリカだと、自分の名前が書けさえすれば文盲とはみなさない……なんて時代も長く、例えば映画『フィールド・オブ・ドリームス』で有名なプロ野球草創期の名選手シューレス・ジャクソンも読み書きができなかったのですが、書類などのサインは残っていて、オークションにかけられたりします。アルファベットという、かなり習得しやすい表音文字ですらこうです

いわんや、日本の有権者は漢字で書く部分が多いですからね。ちなみに、ジョー・ジャクソン選手は1887年7月16日に生まれていますから、日本なら明治20年の生まれ。亡くなったのが1951年12月5日ですから、昭和26年。日本だと江戸時代のお祭りは就学率が70%を超えており、識字率は男女差はあっても、かなり高かったので。

■方言や表記の問題■

そういえば自分が高校生ぐらいの頃でしたか、九州のどこかの選挙で、投票用紙に「つっだ」と書いてあるものがあり、これが土田という候補を方言で書いたのではということで問題になった記憶があります。九州の方言は全体に早口で、土田が「つっだ」に、松田が「まっだ」にと、促音化する傾向が結構あるんですよね。

鹿児島だと徳之島の、保徳戦争が有名ですが。国政選挙だけでなく、県知事選挙市町村長選挙ですら、深刻な対立が起きると力ですから。その一票が入るか入らないかは、大問題になっちゃうんですよね。なので、アメリカのように丸岳する方式で、候補者や政党が顔写真やマークが入って、一目瞭然にするのは、時代の必然だと思うんですけどね。

■もと変えるべき点■

個人的には、自書式の投票だけではなく、投票日が1日だけという方式もまた、絶対改善すべき点だと思っています。それこそ土日の、2週間にわたっての投票日ぐらい設定できるはず。合計4日も投票日があれば、投票率だってずいぶん違うはずです。最初の週の出口調査などで、大まかな投票傾向は分かるわけですから。

自分の支持する候補者や政党が苦戦しているのならば、ちょっくら投票しにいこうという人も増えるでしょうに。昔見た南米のどこかの国の投票は、期間が数週間もあり、投票箱を抱えた選挙管理委員会の人が家家を回って、投票を呼びかけていました。もちろんそういう牧歌的な投票は日本では無理ですが。期日前投票と同じく、複数投票日は投票率アップには貢献しそうです。

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