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日米の野球の違い

◉元横浜ベイスターズからメジャーに挑戦した、斎藤隆投手のロングインタビューなんですが。読み応えがありますね。もともと、クレバーな投手として知られていましたが。さすがに、引退後もメジャーでも重用されただけあって、スタッフとしても優秀ですねぇ。なにしろ、メジャーでも活躍した日本人フロントというと、ドジャースのアイク生原さんぐらいまで遡る必要がありますから。

【「イチローや松井が例外だったんですよ」MLBでフロントを経験、斎藤隆が明かす“米国で獲得リストに挙がった日本人野手の名前”】Number

MLB5球団で活躍し、故郷のある東北楽天で日本球界に復帰。引退後はパドレスのフロントとして、選手の育成やチーム編成に携わった斎藤隆さん。現在はNHK BSのMLB中継などで解説を務める斎藤さんに聞いたメジャーリーグのストーブリーグ事情。斎藤さんが当時議論を重ねた日本人野手とは?(全2回の1回目/#2へ)


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■日米の組織格差■

日米の野球の違いは、主に構造と組織の違いなんですよね。構造の違いも、組織の問題が大きいんですけども。3A・2A・1A・ルーキーリーグのみならず、実質7軍まであるメジャーとは、層の厚みが違います。ここら辺は、規模は違いますが、前相撲から序の口・序二段・三段目……とある大相撲のピラミッド構造に似ていますね。個人競技と団体競技の違いはありますが。

日本だと、三軍さえようやっとですし、独立リーグもまだまだ。その意味で、ようやくパ・リーグはPLMを立ち上げて50億円の売り上げが出せるところまできましたが。これが100億円や200億円になってようやく、メジャーのような活動ができる基礎ができたと言えそうですが。三軍の先に四軍が、それがルーキーリーグとして、機能すれば面白いのですが。

■MLBとNBAとNPBと■

メジャーリーグ、MLBとの対比で興味深いのは、バスケットボールリーグのNBAでしょうね。こちらは2軍3軍はほぼなく、大学や高校に選手育成をアウトソーシングしてる感じだそうで。ここら辺は、日本のプロ野球が高校野球や社会人野球、あるいは六大学野球や東都大学リーグから即戦力選手を獲得する感じでもありましたから。NBAに似てると言えば似てましたね。

それだけ、アマチュア野球の層が分厚いとも言えますが。社会人野球がドンドン廃部する時代、本来ならプロの3軍が社会人野球のリーグと交流した方が活性化にもなります。というか、MLBの下部組織は独立採算制で、独自の組織がメジャーの各チームと契約を結ぶ形。この形を日本にも取りこめんモノですかねぇ。難しいのは理解できますが。

■サヨナラ昭和のNPB■

サッカーのJリーグがNPBを反面教師として、地域密着と読売グループの影響力の排除を、明確にしましたし。リーグ戦自体はさほど視聴率は取れませんが、代表戦は大きなコンテンツ。くわえて、四年に1度、W杯という世界最大のスポーツイベントもやってきますし。ナベツネ氏のような、読売グループの利益しか考えていない老害に振り回されない組織作りが大事。NPBはNPBを反面教師として、組織作りすべき時期でしょう。

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