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立憲民主党と共産党が閣外協力

◉立憲民主党と共産党が、政権交代を果たした暁には、閣外協力だそうです。首相指名選挙でも、共産党は枝野立憲民主党代表に投票するようです。これで連合(日本労働組合総連合会)が、立憲民主党支持から撤退する可能性もありますね。本多平直衆院議員を問答無用で追い出したりと、党に食い込んだ活動家に振り回されている疑惑があったのですが……。これで保守系議員が、解散総選挙で立憲民主党から離脱する可能性も、充分に高まりましたね。

【立憲民主と共産が閣外協力で一致 政権交代に向け】テレ朝ニュース

 政権交代した場合は閣外協力することで合意しました。
 立憲民主党・枝野代表:「市民連合と合意した政策を実現する範囲での限定的な閣外からの協力とする」
 立憲民主党と共産党は党首会談を行い、次の衆議院選挙で政権交代した場合は連立は組まずに政策ごとに協力することで一致しました。
 また、共産党は10月4日に行われる新しい総理大臣を指名する選挙では枝野氏に投票することを決めました。
 この合意を受けて、両党は選挙協力に向けた協議を加速させる方針です。

ヘッダー写真はnoteのフォトギャラリーより、国民民主党の玉木代表の言葉に思えたので。

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■日本社会党の転落史■

例えば1990年の第39回衆議院議員総選挙。公約違反の大型間接税の大合唱で、国鉄民営化や三公社民営化で豪腕を奮った中曽根康弘内閣を退陣に追い込んだ後の、総選挙なのですが。その前の38回選挙では、512議席中自民党300議席の大勝をした自民党は、275議席に減らし、社会党は85→136議席、公明党が56→45議席、共産党が26→16議席、民社党が26→14議席でした。マスコミがマドンナ議員誕生と持て囃す選挙でした。でもこれ、公明・共産・民社が減らした議席を社会党に集結させて、自民党から実質的に削れたのは25議席。

では、37回衆議院選挙での自民党の議席はどうかといえば、自民党250議席、社会党112議席ですから。38回が大勝しただけで、元に戻ったのに、他の野党の議席をもらったと考えれば、だいたいの実態がわかるでしょう。共産党は選曲で候補を調整し、恩を売りつつじわじわと他の政党の地盤や人材に食い込んでいく手法。ちなみに、2009年の第45回衆議院選挙では民主党308議席・自民党119議席、安倍政権の2017年第48回衆議院議員総選挙で、465議席中自民党284議席です。

■30年のスパンで見ると■

その後に社会党がどうなったか? 3年後の1993年の第40回衆議院選挙では自民党の25議席減どころではない、ほぼ半減の70議席に大きく減らします。さらに3年後の1996年の第41回衆議院選挙では、新進党と民主党の誕生もあって、社会民主党に名前を替えた社会党は15議席の弱小政党に転落。2000年の第42回衆議院選挙こそ19議席と多少は盛り返しましたが、福島瑞穂党首になった2003年の第43回衆議院選挙では、わずか6議席。そして現在は2議席のミニ政党に。

土井チルドレンと呼ばれた福島瑞穂・辻元清美議員らで、すっかり第2共産党のような政党になってしまいました。共産党は一桁台の議席を維持し、第47回衆議院選挙では21議席と存在感を示し。けっきょく、他の野党が集合離散を繰り返す中、共産党は安定してるわけで。正直、自分は立憲民主党は次の総選挙で野党第一党の面目を保っても、その後は社会党と同じ道を歩むだろうと思います。最終的には、福島瑞穂党首が引退した後の社民党ともども、吸収されるんじゃないでしょうか。

■国民民主党の独自路線■

活動家と距離を置いて、独自路線を歩むのが国民民主党です。立憲民主党との差を明確にする意味もあるのですが、距離を置くことで最近はずいぶんまともな政策や立場を、Twitter上では見かけますね。今回も、首相指名選挙では立憲民主党の枝の代表には投票しないことを打ち出し、立憲民主党から距離を置く姿勢が明確。場合によっては、立憲民主党の保守系議員を吸収し、本来の民主党の理念であった政権交代叶な保守政党への、回帰がなるかもです。

【国民、立民・枝野氏への投票拒否 首相指名選挙で党首会談】時事通信社

 立憲民主党の枝野幸男代表は30日午前、国民民主党の玉木雄一郎代表と国会内で会談した。10月4日召集の臨時国会で行われる首相指名選挙で自身への投票を要請したが、玉木氏は衆院選を前に党の独自性を打ち出したいとして拒否した。
 会談後、玉木氏は「(立民とは)別の会派だ。衆院選を控えて、それぞれの党の政策や立場もある」と記者団に説明。国民は玉木氏に投票する方針を明らかにした。
 会談で両氏は、衆院選で協力して政権交代を目指すことを確認。玉木氏は枝野氏が目指す政権構想を明らかにするよう求めたが、枝野氏は明示しなかった。

ところで、自分がTwitter上で国民民主党の政策を是々非々で褒めると、突っかかってくる捨て垢が、一定数いますが。あれはいったいなんですかね?(棒読み)。いずれにしても、立憲民主党の選択と国民民主党の、どちらの選択が正しかったのか、それは最低でも次の次の次の総選挙まで見ないと、難しいでしょうね。自分は、立憲民主党は第二の社会党になると予想。今回の総裁選の活発な政策議論を見て、政策本位の野党の出現を願ってやみません。

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