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Colabo問題:百条委員会案件へ?

◉ついに、一般社団法人Colaboの問題が、東京都議会で核心に触れる部分について、川松真一朗都議(自由民主党)の質問が切り込みました。わかったのは、1000万円以上の事業は財務局長を経て知事に申請しなければならないのに、財務局の協議がなかった、とのこと。ちなみに一般社団法人Colaboの21年度のケースでは、東京都からの委託料は上限の2600万円だったわけで。つまり福祉保健局が手続き無視し、部局で勝手に処理してた可能性があるわけです。こうなると、地方自治法第100条に基づき、地方議会が議決により設置した特別委員会――通称百条委員会による追求は不可避です。

【契約事務手続き、規則抵触か 東京都の若年女性ら支援事業】産経新聞

 性暴力や虐待などの被害を受けた若年女性らに対する東京都の支援事業を巡り、所管する福祉保健局が必要な権限委任を受けず、事業委託先と契約を締結していたことが15日、判明した。開会中の都議会財政委員会で、川松真一朗都議(自民)の質問に、財務局側が認めた。

 都の「契約事務の委任等に関する規則」では、権限が知事にある契約に関する事務を、一定条件下で各局に委任している。都の支援事業で用いられた委託契約の場合、1千万円未満であれば事業を所管する局長にあらかじめ委任されているが、1千万円を超える場合、財務局長を経て知事に申請し「個別的委任」を受けなければならない。

https://www.sankei.com/article/20230315-7LZXQVTDM5PJZAM66INOXQNPNU/

ヘッダーは一般社団法人Colaboの公式サイトより、トップページのスクリーンショットです。

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■福祉保健局のデタラメ■

そもそも東京都は、若年被害女性等支援事業を外部の団体に委託する際、競争・入札等ではなくWBPCなど4団体を優遇した疑惑が指摘されています。これに対して東京都は、厚労省から〝公法上の契約〟にするようにと指示された、と主張していたんですが……とうの厚生労働省がこれを否定し、完全に梯子を外された形でした。そして、川松真一朗都議の質問で、さらなる東京都の闇が露わに。この件に感して、元通産省官僚であった宇佐美典也氏が、突っ込んでいます。

そして、地方自治法に詳しい板垣克彦横浜国大教授が、契約が無効になる可能性を指摘されています。

福祉保健局の局長が、勝手に随意契約を結び、しかもかなりデタラメな内容なのに、ポンポン予算を増やしていた、と。こんなの、いち局長の判断でできると考えるほうがおかしいでしょう。黒幕は別にいて、蜥蜴の尻尾切りに走った可能性。では、黒幕は誰か? 仁藤夢乃Colabo代表が、会計報告の煩雑さ(ただ、そんなものは確定申告をしている自営業者なら誰でもやってることで、公金を貰う立場なら1円単位で正確な報告が必要です)を愚痴り、陳情を受けた音喜多駿議員らが東京都に圧力(?)を加えたことを、白状しています。

■Colabo優遇の黒幕は?■

小池百合子都知事が、この福祉保健局を廃止する方針を出したのが1月27日、都知事定例記者会見にて。福祉保健局を廃止し、福祉局と保健医療局に再編すると発言したのですが。んなもん、証拠隠滅のための工作を疑われても、しょうがないですね。下手すれば、福祉保健局の局長とか関係者に、謎の失踪や自●が出て、ウヤムヤにされかねないです。ここで思い出されるのが、障害者団体向け割引郵便制度が悪用された事件。

あのときも、係長が偽の団体証明書を作成したのですが、なぜか「わたしが単独でやった」と係長が述べ、共謀したとして起訴された同省の村木厚子局長(当時)の関与を否定。けっきょく村木局長は冤罪のヒロインに祭り上げられ、厚生労働事務次官という官僚のトップにまで出世。東大だらけの事務次官にあって、高知大学出身という彼女の経歴は異例中の異例なのですが。暇空茜氏は、この村木厚子氏こそが、WBPC系団体のトップと、指摘していますね。自分には、彼女は参謀タイプではあっても、大将タイプではないように思いますが……。

■無視する左派マスコミ■

さて、この件に関して、朝日新聞は今のところ報じていませんね。それどころか、Colabo擁護の記事は掲載しています。朝日新聞に限らず、左派マスコミのこの徹底的な疑惑追求側無視と、Colaboへの肩入れは徹底していて、不気味です。この不気味さは、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部で、述べ86人もの逮捕者を出したにも関わらず、朝日新聞や毎日新聞はもちろん、読売新聞や産経新聞などの保守系マスコミもほとんど無視したときと。まぁ、〝大阪のお父ちゃん〟はマスコミに1面広告をバンバン出して、お得意様ではありましたが。

【Colaboに都が「当面休止しては」 団体側「妨害に屈する」懸念】朝日新聞

 行き場のない若い女性を支援している一般社団法人「Colabo(コラボ)」が活動を妨害されていると訴えている問題で、事業を委託している東京都がColaboに対し、一部の活動を当面の間休止するよう求めていたことがわかった。Colaboの活動を巡っては、東京地裁が、妨害を繰り返していたとされる男性に対し、活動拠点への接近や妨害行為を禁止する仮処分を決めている。
(中略)
 Colabo代表の仁藤夢乃さんは14日の会見で「(都は)妨害の被害者である私たちに活動の中止を求めているが、中止したら(妨害している人にとって)成功体験になってしまう。行政は妨害に屈するのではなく守ってほしい」と訴えた。(伊木緑、本多由佳)

https://www.asahi.com/articles/ASR3H5VJCR3HUTIL01Z.html

沖縄地方裁判所が、辺野古基地の工事現場に接近禁止の仮処分をしたら、仁藤夢乃Colabo代表は、唯々諾々と従うんですかね? なお、この件で売名目的の迷惑系YouTuberが暇空茜氏や助手のなる氏から金をもらってイヤガラセをしているという風説を広める人間には、対処する可能性を示唆しましたけどね。そして、再び宇佐美典也氏のツイートを引用しておきましょうかね。

自分も、かなり早い段階からこの問題は、ロッキード事件+リクルート事件+ハンナン事件のレベルの、戦後最大に疑獄になる可能性を指摘しています。ロッキード事件よりも巨額で、リクルート事件よりも広範で、ハンナン事件よりも闇が深い。1000万円以下の少額な公金チューチューならば、気づかれなかったりお目溢しもあったでしょうけれども。似たような団体を多数作って、福祉保健局の権限を超えた行為をさせた疑いが、今後追求されるでしょうね。もちろん、東京都が主に。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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