古代バビロンの知恵
◉古代バビロンと言うと、ユーフラテス川の両岸、メソポタミア地域に栄えた文明。紀元前19世紀ごろにバビロン第一王朝が出現し、そこから数千年にわたって幾多の王朝が興亡し、華麗なイシュタル門や壮大なジックラト、ハンムラビ法典などが生まれた地域です。その遺跡を保存するため、7000年前の技術が再現されているとのこと。歴史好きとしてはこういう話題、大好物です。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、正座が生まれたとされるバビロニアの、ふたご座をイメージしただそうです。
◉…▲▼▲▽△▽▲▼▲▽△▽▲▼▲…◉
世界4大文明の一つとして語られるメソポタミア文明ですが。地中の塩分が、灌漑農業によって地表に出てきて、作物が育たなくなって滅びたと言われています。今から1000年ほど前にはもう、小さな村が点在するぐらいになってしまっていたようです。そういう意味では、いかに塩と戦うかがメソポタミアという地域の、変わらぬテーマなのでしょうね。
旧約聖書に登場する、バベルの塔のモデルになったとも言われる、ジッグラトと呼ばれるピラミッド状の巨大な建築物があります。紀元前3000年期に、ウルやバビロンに建築されたそれは、日乾煉瓦を主に使った巨大な塔。どちらかといえば小高い山を人工的に作った感じのようですが。大河のほとりに生まれた文明ですから、大量の粘土があり気温が高いので、日干しレンガは入手しやすい建築材だったのでしょうね。
塩分を含んだ日乾煉瓦は、それだけ長持ちしなくなるので、生まれた知恵。そういえば、メソポタミア文明での塩害が顕著になってくると、穀物は小麦から塩害に強い大麦にシフトしたというのが、地層の研究からわかっているそうです。人間はそうやって少しずつ知恵を蓄積し、次世代に伝達することによって文明を発展させてきたのですから。文明発祥の地で、文明が伝承される。人間の営みというものを、改めて感じさせる話題ですね。
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ
売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ