増山江威子さん死去
◉残念です。増山江威子さんといえば、どうしても峰不二子のイメージが強いですが。自分の世代には『天才バカボン』のママ役、『ルパン三世』の峰不二子役、『パーマン』の3号パー子役、『キューティーハニー』の如月ハニー役などなど、少女から母親役まで・主役から脇役まで幅広く、いろんな役でお聞きした声。89歳は大往生ですが、やはり寂しいですね。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、睡蓮の写真です。
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詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。アニメ『ルパン三世』は、初代の峰不二子役が二階堂有希子さん。増山さんは二代目なんですが、印象的にはコチラが強いですね。第1シーズンは人気が今一つで、大塚康生氏や宮崎駿監督らが加わった第2シーズンから人気に火が付き、そのイメージが強いんですよね。ルパン役の山田康雄さん、次元大介役の小林清志さん、石川五エ門役の井上真樹夫さん、銭形警部役の納谷悟朗さんと、主要メンバーは全員鬼籍に入り。原作者のモンキー・パンチ先生ももう旅立たれ、昭和も遠くなりにけり……ですね。
俳優の千秋実さんが亡くなったとき、親の世代が「七人の侍も全員鬼籍に入ったか…」と語っていて。当時はあまりピンときませんでしたが、今だと解ります。同時代を生きた、あるいは子供の時のヒーロー・ヒロインが去るのは、やはり寂しいです。テレビ黎明期やアニメーション黎明期を支えた声優さんが、令和の世にはどんどん去っていますが。考えてみれば、1953年2月1日にテレビの本放送が開始され、民放のテレビも開始され、番組を埋めるために葺き替え映画の洋画劇場はドル箱でした。10年後の1963年1月1日から『鉄腕アトム』がテレビ放映され、アニメの時代へ。
それこそ少女から老婆まで、いろんな役をやらておおられましたが。個人的には藤子F先生の『パーマン』の3号こと、パー子が好きでした。トップアイドルの星野スミレと、お転婆のパーマン3号を演じ分けるのは、増山さんの幅広い表現力があってこそ。峰不二子のしたたかな女と、バカボンや一休さんやチョビンの母親役で見せる落ち着きが、二面性のあるキャラに合っていたのかもしれませんね。パーマン1号との恋愛要素も、アニメのほうがきっちり描いていて。オリジナル要素でしたが、あれは作品に厚みを与えていたと思います。
たくさんのステキな役を、ありがとうございました。増山江威子さんの御冥福をお祈りします。合掌
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